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【CTOインタビュー】業界内外から注目を集めるwevnalのAI活用と開発ポテンシャル

SaaS企業として成長を続けるwevnal(ウェブナル)。チャットボットを通してユーザーのブランド体験を向上させるBX(ブランド体験)プラットフォーム BOTCHANを提供しています。

今回インタビューするのは、2022年4月に参画したCTOの鈴木和男(すずきかずお)さんです。ChatGPTが世間の注目を集める以前からGenerative AI(生成系AI)とチャットボットの掛け合わせに注目し、さまざまな改革を進めてきました。

今後、wevnalのプロダクトはどのような進化が期待できるのか。これまでの取り組みと今後の展望についてお話を聞きました。

入社の決め手は「三方よし」を大切にする価値観

──まずは、これまでの経歴について教えてください。

2009年に早稲田大学を卒業後、株式会社ワークスアプリケーションズでエンジニアとして10年ほど勤務しました。主に担当したのは、大企業向けの会計ERPパッケージの設計や開発・保守のほか、新規サービスの立ち上げなどでした。

その後、FANTAS technology株式会社へ転職し、カスタマーサクセス向けクラウドサービスの立ち上げを担当。設計から保守までの全レイヤーで開発の実務もしながら、全体のディレクションも担っていました。

新たな領域で挑戦すべく、wevnalに入社したのが2022年4月のことです。

──入社の決め手は何だったのでしょうか?

転職活動で複数社からの引き合いをいただく中で、自分の価値観や考えにもっとも近い会社がwevnalだと感じたことです。

私は仕事で「三方よし」を常に心掛けており、特にBtoBの場合は、売り手と買い手だけでなく、ユーザーにもメリットを感じてほしいと考えています。

その点、BOTCHANは支払方法の分かりにくさや解約手続きの煩雑さといったユーザー側のペインも解消しています。この会社ならば、本当に価値あるプロダクトを世の中に広められるのではと感じました。

そして最後の一押しとなったのは、代表の磯山と私の生年月日が丸っと一緒だったことです。三方よしの考え方も含め、こんなにも一致する点が多いなんて生まれて初めての経験です。運命的なものを感じ、wevnalへのジョインを決めました。

──CTOとして、どのようなミッションを担っていますか?

CTOとして多岐にわたる役割を担っています。具体的には、エンジニア採用や組織制度周りの改革のほか、Generative AIのプロダクト統合の推進やゼロトラストセキュリティの全社導入、クラウドコストの削減などです。

2023年4月にはシリーズBラウンドで20億円の資金調達も完了し、BOTCHANの成長を加速させるための準備も整いました。

ここからさらにテクノロジー活用を強化し、当社の掲げるミッション「人とテクノロジーで情報を紡ぎ、日常にワクワクを」を実現する。そのために私はCTOとして開発組織を牽引したいと考えています。

チャットボット領域、wevnalの秘めたポテンシャル

──チャットボット事業に注力するwevnalですが、どのような点に今後の可能性を感じているのでしょうか?

チャットボット事業は、市場だけを見ればレッドオーシャンです。それでも事業成長が見込めると考えている点は3つあります。

1つめは創業時から広告代理店事業で培ってきたお客様との関係構築力です。

これまでのクライアントワークで信用・信頼が蓄積されているので、多くのお客様と良好な関係が築けています。ここは競合他社も一朝一夕には真似ができない強みだと感じています。

2つめは営業チームと開発チームの連携の強さです。

顧客ニーズを営業が捉え、それを開発側がスピード感を持って実装する。PDCAも早いため、プロダクトとしての成長も売上の伸びも大きな期待ができると考えています。

そして3つめが、技術面におけるポテンシャルの高さです。

実は私が入社する以前のBOTCHANは、事前に用意されたシナリオに沿って回答するルールベースのAIが採用されていました。技術調査の過程で、定型的なチャットボットにはルールベースが適していますが、それ以外の領域ではGenerative AIの方がユーザーメリットを提供できる可能性が高いと感じていました。

そのため、ChatGPTの登場以前からPoCを兼ねて、GPT-3を自社カスタマイズしたチャットボット「BOTCHAN AI」を顧客に提供し、効果測定を行っていました。

OpenAI社がChatGPTを開発し、世間の注目を集めたのは2022年の後半です。しかし私たちは、その半年近く前からGenerative AIを実装し、お客様からのフィードバックを中心に知見を集め続けていました。

ChatGPTの登場により「BOTCHAN AI」への技術投資を加速させた形です。

他社がChatGPTをはじめとしたGenerative AIの運用で壁にぶつかっている今、wevnalには先行者利益とも呼べる経験と実績がある。これは今後数ヶ月程度は競争優位性になるはずです。

その間に他社では簡単に追いつけないような競合優位性を構築したいと考えています。

──一方で、BOTCHANがChatGPTを導入したのは2023年3月です。このタイミングだったのはなぜでしょうか?

OpenAI社がChatGPTを公開したのが2022年11月だったことを考えると、やや遅く感じるかもしれません。

実はその背景には、Microsoft社から「Azure OpenAI Service」がリリースされることを待っていた、という理由があります。基本性能やセキュリティ、サポート体制などを比較した際、BtoB取引が中心のwevnalは、Azure OpenAI Serviceを待つべきだと判断したのです。

決定打となったのは、セキュリティ・プライバシー面の堅牢さです。詳しくはQiitaの記事にまとめましたが、導入を検討した時点では、Azure OpenAI Serviceに軍配が上がるのでは、というのが私の持論でした。

参考:CTOの視点から見たAzure OpenAI ServiceとOpenAIのChatGPT APIの深堀り比較

中長期的に見た時のメリットが大きいことはもちろん、多少の遅れがあっても十分に取り返せるほど既存顧客から引き合いがあったことも背中を押しました。

2023年6月の時点で、以前からお取引のあったメンズスキンケアブランド「BULK HOMME(バルクオム)」にBOTCHAN AIを導入するなど、好調な滑り出しとなっているため、ここからさらに事業を加速させたいと考えています。

業界内外から高い評価を受けた先進性

──事業成長に向け、今後さらにAI分野の技術力向上が鍵になると思います。そこに対して、wevnalではどのような取り組みがされていますか?

海外論文やAI系の新サービスなど、最先端の情報を常にキャッチアップして、お金をそれほどかけずに試せるものはまず社内で試してみるようにしています。

そして、私が試したうえで、活用できるものは積極的に社内への展開を進めています。ナレッジの蓄積自体も武器になるので、ここはスピード命で対応をしています。

──外部からの評価を感じることはありますか?

他社の役員やエンジニアと交流している際に「最近、wevnalさんの名前をよく聞きます。かなりAIでプレゼンス出してますよね」とよく言われるようになりましたね。

今年の3月に私がQiitaで公開した「GPT-4時代のエンジニアの生存戦略」などの記事が結構バズったこともこれに拍車をかけているのかもしれません。

評判が評判を呼び、私や当社のAIエンジニアがイベントに呼ばれて登壇する機会もかなり増えましたね。いい流れが作れているなと感じています。

以前から当社ではMicrosoft Azureを使っていましたが、Azure OpenAI Serviceで「BOTCHAN AI」の運用を始めてからは、当社が先行事例にもなっていることもあって、日本マイクロソフトとより強固な関係性を築けるようになりました。

その甲斐もあって、2023年6月には日本マイクロソフト主催の「Microsoft Build Japan」にも特別出展させていただき、多くの反響がありました。特に大手企業との商談の際には大きな信用につながることも多く、その恩恵を強く感じています。

最先端技術を導入しながらチャレンジできる環境

──今後の展望について教えてください。

OpenAI社を起点としたGenerative AIの急速な発展により、世界中の最先端技術や研究資源がチャットの領域に注がれています。すでに多くのエンジニアが感じているように、これまで実現が難しかったソリューションが次々と生まれるはずです。

Microsoft社と緊密なコミュニケーションを取れる環境が整っていますし、そのほかの技術についても私がCTOとして責任を持って取捨選択しながら導入を進めています。

参考:【Engineer Entrance Book】wevnalにご興味をお持ちいただいた皆様へ

一層の技術力向上を掲げ、チャットボットによるブランド体験向上プラットフォームであるBOTCHANの価値を世の中に広めていきたいと考えています。

──最後に、採用候補者の皆さまへメッセージをお願いします。

当社で求めるエンジニア像に触れると、必ずしも高い技術力を重視しているわけではないんですよね。どちらかと言えば、ポテンシャルが大事だと思っています。

コンピテンシーの有無ではなく、「好奇心をもって新しい環境に適応できる力」「修羅場を乗り越えるための力」と表現すればわかりやすいでしょうか。

この力があれば、今の技術力がそれほど高くなかったとしても、新しい領域に適応できると信じています。そんな方とぜひ、一緒に働けたら嬉しいですね!

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https://magazine.hq-hq.co.jp/n/n317017616409


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自社プロダクト【BOTCHAN】を用いたチャットボット事業を中心に、メディアなども展開。 Mission『人とテクノロジーで情報を紡ぎ、日常にワクワクを』 https://botchan.chat/

取材協力:CASTER BIZ 採用

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