WINGRIT創業ストーリー:「フォロワー数×単価」の枠売りに感じた違和感。PR出身の自分たちが、マンションの一室から「UGC DRIVEN.」なマーケティングの最適解に挑むまで。
大手PR会社で最前線を走っていた二人が、なぜ安定を捨ててまで「インフルエンサー」の世界へ飛び込んだのか。
今回は、株式会社ウィングリット(以下、ウィングリット)の共同代表である味方 勇人(あじかた ゆうと)と安藤 公春(あんどう きみはる)の2名(写真左から味方、安藤)にインタビューを実施。マンションの一室から始まった創業期の「泥臭い日々」と、その裏にあった緻密な「戦略」。そして、現在当社が強力に推進する「UGC DRIVEN.」というミッションの真意まで。ウィングリットの知られざる創業ストーリーに迫ります。
――「枠売り」で終わるインフルエンサー施策への強烈な違和感
見雪: まずは、2019年1月に会社を立ち上げたわけですが、創業前夜の2018年頃のお話から聞かせてください。お二人は当時、同じ大手PR会社で活躍されていましたが、なぜインフルエンサーマーケティングの領域で独立しようと考えたのでしょうか?
味方: 当時はちょうど、マスメディアがマーケティングの主軸であり、SNSはあくまで補完的な手法であるという業界の認識が、根本からひっくり返る空気感がありました。若い世代の可処分時間が完全にSNSに移行していく中で、この領域が圧倒的なパワーを持つと確信していました。
安藤: 数万、数十万人に直接情報を届ける「リーチ力」と、いいねやコメントといった「エンゲージメント」の熱量を分析すると、他の施策とは比べ物にならない投資対効果が出る。間違いなく今後の主軸になるソリューションだと私たちは考えていました。
見雪: ただ、当時はまだインフルエンサーマーケティング自体が発展途上でしたよね。
安藤: そうですね。PRプランナーとしてナショナルクライアントのコンサルティングに従事する中で、当時の主流だった「フォロワー数×単価」の単純な枠売りには非常にもったいなさを感じていました。「単に人気の人に商品を紹介してもらう」だけの施策では、ブランド毀損のリスクや、生活者に響かないコンテンツの量産につながりかねません。
味方: だからこそ、データと文脈を掛け合わせた「戦略的なコミュニケーションデザイン」として再構築できれば、絶対にクライアントの事業成長に直結する。誰が、何を、どのように発信するか。施策の目的や戦略といった本質的な部分から設計できるのは、最前線でやってきた私たちだからこそ。その確信が、独立への最後の一押しになりました。
――マンション一室での「泥臭い」共同生活
見雪: 高い戦略性を持ってスタートしたわけですが、実際の創業初期はどのような環境だったんですか?
味方: まさに絵に描いたようなスタートアップでした。私と安藤で部屋を借りて、リビングを共同の執務スペースにして会社を立ち上げました。 ありがたいことに、前職時代からの繋がりや、前職の会社からの温かいご支援もあって、創業当初からナショナルクライアント様や大手代理店様から大きなお仕事を任せていただいていました。
安藤: ただ、作業環境としてはマンションの一室で、とにかく泥臭く立ち上げるしかありませんでした。実績もリソースも限られている中で、クライアントの期待や前職からの恩義に応えるためには、徹底的に「品質」と「やり切る姿勢」で返すしかなかったんです。
味方: 夜はリビングのPCの前で「どうすればこの施策がもっと刺さるか」を朝まで議論し続けるような毎日でした。煮詰まって熱くなり、白熱して喧嘩のようになったことも何度もありました。
安藤: ありましたね。でも、そこで妥協せずぶつかり合って作ってきた品質が、今のウィングリットのベースになっています。 採用に関しても、最初はリファラルから始めました。学生時代の仲間や、仕事を通じて出会った信頼できる方々に会社の将来性を説明して、少しずつ仲間を増やしていったんです。
――「UGC DRIVEN.」でマーケティングの最適解を出す
見雪: マンションの一室から始まり、今ではメンバーも増えて事業も大きく成長してきました。インフルエンサー市場も当時から劇的に変化していると思いますが、これからのウィングリットのビジョンについて教えてください。
味方: 今の時代、企業が発信するコンテンツ(PGC)だけでは、もう生活者の心は動かず、マーケティング効果の最大化が難しくなっています。だからこそ、企業側のメッセージと、生活者のメッセージである「UGC」を掛け合わせ、それを戦略の中心に置く。これが、私たちが今目指している「UGC DRIVEN.」というテーマです。
安藤: 単に「UGCを増やしましょう」で終わらないのが私たちの強みです。長年培ったインフルエンサーとのリレーションに加え、SNSのアルゴリズム解析やデータ分析の知見を徹底的に駆使する。この領域のプロフェッショナルとして、「企業のメッセージ」と「生活者のメッセージ」を掛け合わせ、戦略設計から実行までを一気通貫で担っていきます。
――エンタメを楽しむことが、マーケティングの最前線になる
見雪: お二人のスタンスについても聞かせてください。ワーケーション先で一緒にサウナに入ったり、最新のAIツールを触ったり、お二人とも率先して目の前の「エンタメ」を楽しみにいっている印象を受けます。
安藤: コロナ禍になったばかりの時、一時的に仕事が止まり時間ができた時期があったのですが、その時は二人で六本木ヒルズの映画館に毎日通っていました。個人的にもミーハーな気質なので、純粋にエンタメを楽しめているのだと思います。
味方: SNSマーケティングの会社を背負っている私だからこそ、誰よりもそれを楽しんで実践していたいという思いはあります。実際、今でもNetflixやABEMAなどの動画配信サービス、アイドルのコンテンツ、さらには各種記事メディアまで、あらゆるエンタメを日常的に見漁っています。
安藤: 私自身もアニメやSNSの最新トレンドなどは日頃からよく見ています。それに、うちの会社は社内のチャットで、世の中でバズっているコンテンツや最新のニュースを日常的に共有し合う文化があるんですよね。
味方: そうそう。チャット上で「この記事面白い」「今こういう現象が起きてる」と投げると、すぐに安藤をはじめ他のメンバーからものすごい勢いでレスが飛んできます。新しいトレンドは必ずそういうエンタメや日常の話題から生まれ、そこから新しいインフルエンサーが誕生しますからね。
安藤: その現象を何度も体験してきましたし、実際にトレンドを捉えてクライアントのマーケティングを成功させてきた経験があるからこそ、現在進行形で最前線の情報を浴び続けることは、仕事においても非常に重要だと考えています。
味方: だからこそ、日本一トレンドに敏感であるべきですし、クライアントからもそこを期待されています。
安藤: 例えば最近だと、特定のフォーマットが長く流行る現象がありますが、ただ「流行っているね」で終わらせることはありません。チャットで挙がった話題に対しても、「今のどういう社会背景が影響しているのか」「なぜこのショート動画の形式だと再生回数を取れるのか」と、深く考察し、構造として分解しています。エンタメを楽しみつつ、その裏側の構造を理解して再現性のある施策に落とし込む作業は、私が常に意識して行っている部分ですね。
――スピード、生産性、そして「浮いているタスクに対して、率先して自分から動く」チーム戦
見雪: お二人から見て、ウィングリットはどんなチーム(カルチャー)ですか?
味方: 代理店ワークを長く経験しているメンバーも多く、知見に基づいた「戦略性」をお客様から評価いただいています。ただ、カルチャーという面でいうと、非常に柔軟性が高く、素直で「いい人」が多い組織ですね。私たちが扱うマーケティングやインフルエンサーの領域は、クライアント様はもちろん、インフルエンサーの方々など、人対人のコミュニケーションが何よりも重要になります。だからこそ、高いコミュニケーション能力を持ったメンバーが集まっています。
安藤: そうですね。ですから、必ずしも全員が広告代理店出身というわけではありません。味方が言ったような「コミュニケーション力」や「素直さ」「柔軟性」といった資質を前提として持っていれば、業界未経験でも十分に活躍できます。実際、現在のチームには元ウェディングプランナーや元フィットネスインストラクターなど、全くの異業種からジョインして第一線で活躍しているメンバーもいます。
味方: 多様なバックグラウンドを持つメンバーが、それぞれの対人スキルを活かしながら活躍してくれています。もちろん、SNSの世界は目まぐるしく変化するので、いち早くトレンドを分析して実行に移す「スピード」と「生産性」は社内でも非常に重視しています。
安藤: そして、そうしたスピード感ある業務の根底にあるのが「チーム戦」を大事にする姿勢です。「浮いているタスクに対して、率先して自分から動く(お節介を焼く)」という言葉を社内で大切にしているのですが、自分の業務範囲外でも、チームの成果のために拾いにいく。そうやって全員で連携しながら、細部まで「とことん突き詰めてやり切る」。これが私たちのカルチャーの真髄ですね。
――これからウィングリットに加わる仲間へ
見雪: 最後に、これから選考を受ける方へメッセージをお願いします!
味方: 実は「ミーハー」だったり「推し活が好き」だったり、そういう個人の熱量がダイレクトに活きる仕事でもあります。トレンドが好きで、未知の領域への挑戦を楽しめる方。そういう「ノリが合う」仲間たちと、前向きに仕事を楽しみたいですね。私たちと一緒に「最強のチーム」を作ってくれる仲間に出会えるのを楽しみにしています。
安藤: 個々の能力が高いプロフェッショナルなメンバーが揃ってきていますが、根底にあるのはリビングで朝まで議論していたような「何がなんでもやりきる」というマインドです。「UGC×戦略」という正解のない領域で、深く数字と向き合い、知恵を絞り、最後までやり抜ける方。私たちと一緒に新しい挑戦をしましょう。
【プロフィール】
代表取締役 COO 味方 勇人(あじかた ゆうと) 2014年電通PR入社後、デジタル系PRプランナーを経て、子会社のインフルエンサー事業を立ち上げ営業統括として事業拡大に貢献。 2019年1月株式会社ウィングリットを創業。創業以来、徹底した事業改善と新規クライアント開拓に従事。
代表取締役 CEO 安藤 公春(あんどう きみはる) 2015年電通PR入社後、同子会社(株)Blurbmediaの創業に携わる。2019年1月株式会社ウィングリットを創業。「SNSマーケティングの最適解を提供し続ける」ことをモットーに、最前線でのコンサルティングと組織づくりを行う。