今回のブログでは、シュナイダーが毎年開催している学生向けコンペティション「Go Green」に参加した、日本在住の学生の体験記をご紹介します。
今回ご登場いただくのは、立命館アジア太平洋大学に通う4名の学生チーム「Knights of the Sun」。メンバーはインドネシアやフランスなど多様なバックグラウンドを持ち、サステナビリティへの強い想いから本コンペティションに参加しました。
そして、このチームはなんと日本史上初の快挙を達成!グローバルステージで開催された「Go Green」で見事世界第2位に輝いたのです。
今回は、そんな優秀なメンバーに、コンペティションに参加した経緯や実際の経験について語っていただきました。
※本記事は、英語で執筆された内容を日本語に翻訳したものです。
目次
チーム「Knights of the Sun」の紹介
Schneider Go Green 2025との出会い
BanyuSuryaをアイデアからカタチにする
試行錯誤から洗練されたソリューションへ
Go Green 2025で得た最大の学び:イノベーションには実現可能性が必要
挑戦を超えて:BanyuSuryaの次のステップ
チーム「Knights of the Sun」の紹介
こんにちは!私たちは「Knights of the Sun」、日本の立命館アジア太平洋大学で学ぶ4人の国際学生グループです。出身はさまざまですが、カット、ナラ、パブロ、ニコールの4人に共通しているのは、サステナビリティとイノベーションへの情熱です。
Schneider Go Green 2025との出会い
私たちが「Schneider Go Green Challenge」を知ったきっかけは、SNSの投稿でした。ビジネス、テクノロジー、そして環境への影響という3つの興味を融合できる絶好の機会だと感じたのです。
これまで社会やビジネス関連のプロジェクトで協力してきた私たちは、より技術的で野心的な挑戦、そして世界に本当に変化をもたらす取り組みに挑みたいと考えました。
こうして、私たちのGo Greenの旅が始まりました。4人の学生、1つの共通ビジョン、そしてアイデアを現実のソリューションに変える挑戦です。
BanyuSuryaをアイデアからカタチにする
私たちのアイデア「BanyuSurya」は、干ばつに悩む農家に持続可能な水源を提供するための太陽光発電式大気水生成装置(AWG)です。
名前の「BanyuSurya」はインドネシア語で「banyu(水)」と「surya(太陽)」に由来し、太陽の光を命を支える水に変えるという使命を象徴しています。
このシステムは、空気中の湿度から水を凝縮し、完全に太陽光で稼働します。さらに、AIを活用したスマート灌漑や雨水収集システムを組み合わせ、乾季と雨季の両方で継続的に運用可能です。
パイロット導入地はインドネシアのジャワ島。農家が負担なく利用できるよう、村の基金、CSRプログラム、農業ローンを組み合わせた共同資金モデルを設計しました。
再生可能エネルギー、水資源イノベーション、そして包括的な資金調達を組み合わせることで、BanyuSuryaは農家の生産性を維持し、気候変動への強靭性と食料安全保障に貢献します。
試行錯誤から洗練されたソリューションへ
この太陽光式AWGのアイデアは、最初に思いついたものではありません。実際、私たちの旅は少し険しいスタートでした。工学系の背景を持たない学生として、実現可能でありながらインパクトのある解決策を見つけるのに苦労しました。世界を本当に変えられるものを想像しながら、何度もブレインストーミングを重ねました。しかし、どんな大胆なアイデアを検討しても、常に立ち返る質問は「それは実現可能か?」でした。
調査を進める中で、大気水生成という技術に出会いました。空気中の湿度を農業用水に変える技術です。ここで「太陽光で稼働するAWGは可能か?」と考えました。既存モデルを調べ、専門家に相談し、アイデアを検証しました。方向性に自信を持てた時、私たちはコンセプトを固め、最初の応募を行いました。
驚いたことに、私たちはトップ10ファイナリストに選ばれ、夢が現実味を帯びました。同時にプレッシャーも始まりました。幸運にも、Schneider Electric Japanのサステナビリティ事業の専門家であるヒロキさんがメンターとしてついてくださいました。日本企業のネットゼロ戦略や再生可能エネルギー調達、ESGデータソリューションを支援する専門家である彼は、私たちのアイデアをビジネスの視点から見直し、技術的に健全で持続可能、かつ市場に適したものにする方法を教えてくれました。彼の助言は私たちのビジョンを鋭くし、プロジェクトに現実的な基盤を与えてくれました。
最終ステージに進むにつれ緊張は高まりましたが、チームワークも強化されました。トップ3入りを知ったときは、信じられない気持ちと興奮、誇りが入り混じりました。最後のメンタリングと準備は非常に集中したものでしたが、ヒロキさんは細部まで磨き上げるよう促してくれました。ステージで発表したとき、夜遅くまでの作業と果てしないリサーチが報われたと感じました。
Go Green 2025で得た最大の学び:イノベーションには実現可能性が必要
この挑戦で得た最大の教訓は、アイデアを実用的で実現可能なソリューションに変える重要性です。プロセス全体を通じて、最も創造的なコンセプトであっても、現実世界での実現可能性に基づく必要があると痛感しました。イノベーション、インパクト、実行力のバランスが不可欠です。
メンタリングを通じて学んだのは、優れたアイデアとは単に異なる発想をすることではなく、本当に実現可能にすることだということです。「本当に機能するのか?最も必要としている人々に届くのか?」と常に問い続けました。
また、サステナビリティがいかに深く相互に関連しているかも発見しました。それはテクノロジーやビジネスだけでなく、教育、ガバナンス、科学、地域社会の協力にも関わります。変化を起こすには本当に「村」が必要であり、この挑戦を通じて、同じ目的を共有するメンターや仲間、専門家という「村」を見つけることができました。
何より、この旅はイノベーションと実現可能性が出会うとき、サステナビリティは力を発揮するという信念を強めました。優れたアイデアは、ビジョンだけでなく、実現可能で、包括的で、インパクトのあるものであるべきです。
挑戦を超えて:BanyuSuryaの次のステップ
Schneider Go Green Challenge 2025への参加は、私たちを限界まで押し上げ、個人としてもチームとしても成長させてくれた忘れられない旅でした。アイデアを現実的でインパクトのあるソリューションに変える方法を学び、協力、メンタリング、そして粘り強さの力を発見しました。
今後、BanyuSuryaを完全に機能するスケーラブルな製品に発展させ、農家にクリーンな水へのアクセスを実現することを目指しています。この挑戦は単なるコンペティションではなく、目的を持ってイノベーションを起こし、持続可能な未来のために意味のある変化を創り出すという初心を思い出させてくれました。