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黒子と雑談001(後編)だからね、ライテイングとかで組織が変えられる、良くできる可能性があるということだと思う。

と:今、一緒に仕事しているお客さんは、納得して進むのにスゴイ時間がかかるタイプの人だから、ミーティングしてて楽しい面もあるけど、俺の向かない時間軸の人ですね。テンポよく、パンパンパンって行きたいから、俺。

- うん、そうだねぇ。

と:だけど、いい人だし、僕に価値を感じてくれてるから頑張ろうと思って。そんないつまでも楽しいことばっかりやっててもなんだし、自分も進化しないといけないからね。今までのお客さんはテンポいい人が多かったから。向こうもその方が楽しいよね。

- 一番それを求めてるからね。

と:そうそう。「俺と同じ人いた!」みたいな感じはあるんだけど。あと、もうひとつ人材系の会社があって、そこはすごく評価してくれてる。コンサルとか人事系の派遣業をやったりする会社なんだけど、自主事業を立ち上げたいって言われて、僕が止めたんですよ。「新しく事業を立ち上げる必要あるんですか?」みたいな話をして、考えを整理していった。

- 止めたんだ。

と:「自分で起業しなくても、出資じゃダメなんですかね?」とか、発想の転換をしてあげたら価値を感じてくれて。その後に話しているのは、今の組織をどうしていくとか、定期的に壁当てやってという感じかな。向こうからしたら、大きな赤字を出すよりはいいという価値はあったと思う。それって、自分で自分の思考内容を整理できる人にとっては、なんの価値もないじゃん。あと、新しい発想が欲しいという創発的なニーズがない場合は「何でとーますさんにお金払っているの?」ってなりかねないじゃん。成果物がないし。

- そこで成果物が大事になる。

と:創発に価値を感じてくれる人は、それでお金貰えばいいし、形が欲しい人はコピーライテイング、インタビューのライティング、ブログの編集をセットでやればいいと思ってる。実際、さっき話したスゴイ時間がかかるお客さんは、心象図の中に図が1個もない人だから、イラストも描けるライターだと相性がいいんだよね。スゴイ価値を感じてくれてると思うよ。

- 図がなくて、全部テキストになるということ?

と:心象図が全部文字で、図じゃなくてテキストの配置になってるんですよ。で、それを見て、僕もそうだったんだけど、小学校の図画工作とか美術とかが2以下だった人っていうのは、ブログ編集のニーズが非常に高いということがよくわかりました。

- はぁー、すごいわかる気がする!!

と:たまたまそのお客さんが話してて。「あ、俺もそうだ!」と思ったんだよね。俺自慢じゃないけど、小学校の美術で、紙のテストが100点だったのに、美術の通信簿が2だったんだよ。

- (笑)

基本的に、全部自立支援型がベース

と:自分をコピーライターと言っていいかどうかわからないけど、コピーライター的なものとし

て、ライターとかイラスト描ける人が、起業家個人のブログを編集するチームみたいなのができると面白いなぁ。そうするとソーシャルセクター系とか結構入り込めると思うんだよね。

- できる人が少ないからね。
と:できないし、人にフォーカスすることが大事だからね。そういう人に限ってブログなんて一切書いてないし。もう何だかわかんないと思うんだよね。まず時系列がわかんないし、なんで創業したのかもわかんない。まずは過去の歴史を掘り起こしていって、今後の部分の定点観測を定期的に発信していくと、集客につながると思うんだよね。集客以外でも、採用とか。だから、ブログの編集というのはお金を請求しやすい。

- お客さんとしても払いやすい?
と:バックオフィスの仕事とかってコスト削減になりがちじゃん。金払ったところで売上にメチャクチャ反映されるわけではないから。売上になる方が企業も払いやすい。コンテンツマーケティングだよね。

- そのブログは、とーますさんたちが書くの?
と:最初はこっちが書く。僕と一緒で最初は書けないから。でも、ずっと代行していると依存されちゃって自立支援型にならない。僕が作るサービスは、基本的に全部自立支援型がベースだから。ブログ編集も、代行でいいかなって思ってたんだけど、自分でやってみて「あ、俺書けるようになるかも!」って俺自身が思っちゃったから。

- おお!

と:本を読まなくて、文章も全然書いたことなかった俺が思ったってことは、他の人もできる可能性が比較的ある。いつまで代行するかは、人によってわかんないけど。とっかかりとしては、ライターさんがインタビューして、文字起こしして、ある程度編集してって感じ。
「らしさ」とかって、なかなか自分で書くのが難しい
と:まずは自分の頭の整理だよね。その起業家さんが見るために使って、それを少し加工してブログにアップする。特に身の丈の起業家さんには相性いいんじゃないかな? 売上の上限を決めている人とか相性が合う人と仕事したい人にとっては、「合うお客さん」って営業してもめったに出会えないし、広告出しても変な人が来ちゃうから。

- 特定少数に出会えないってことだね。

と:自分のことを理解してくれて、「あぁ、それなら」と思って問い合わせが来れば、ほぼ交渉しなくても受注決定!みたいになる。しかも、そのフィットする部分がノウハウとかコンテンツというよりは、その人の「らしさ」とか哲学とか、雑談で話したこととかだから。そっちの割合がブログの8割なんだよね。いわゆるコンテンツが2割くらい。「らしさ」とかって、なかなか自分で書くのが難しいから。そこを書いてる感じのメディアがあんまりなくって。

- 見たことないですね。

と:うん。評判もよくって、僕の創発込みだけど、結構いい金額を固定で請求できる。

- ブログの執筆と編集で?

と:うん。僕+ライターさんのセットで、月に1回か2回くらいインタビューして、2週間ごとに納品。「その人がどう気づいたか?」みたいなことを引き出してあげて書く。あと半年に1回くらいは超編集バージョンを作って、冊子にするとか、記事にしてWebメディアにアップするとかね。お客さんからすると、コンテンツの方が効率的でメリットを感じると思うんだけど、「どんな人とマッチングしたいか?」って採用と一緒で、その人となりとか、「らしさ」の方がコンテンツより大事だと思ってる。誰々さんだから依頼したいという方が解約率が低いし、やりやすいじゃないっすか。

- 間違いなくやりやすいと思います。

トップの考えが伝わる仕組みづくり

と:そういうニーズって、これから増えてくると思う。個人で起業する人が増えるから。だから、月額いくらで始めて、売上が上がれば上がるほど毎月の報酬を上げてもらえる可能性があるってことなんですよね。コスト削減型モデルじゃないから。

- なるほど。売上に応じて、ということだね。

と:そうそう。それは事前に言ってあって、一緒に成長していくパートナーシップ型ができれば、結構いけるだろうなという感じはある。そして月額固定で毎月仕事が発生するでしょ? 地方在住のライターさんにとっても、単発の制作でドーンって仕事が来るよりは、「そういう定期的な仕事があると助かります。宮崎の田舎だし」みたいな感じなんだよね。

- それは絶対そうだなぁ。

と:それがあると安定するじゃん。僕の場合は逆にサブスクしかないんだけどさ。月額固定が売上の100%だから、単発なんてないもん。

- サブスクリプションの男。(笑)

と:基本1回目で「ナシ」って言われたら、「お金いりませんから、もう止めときましょう」と言って……。

- ザ・フリーミアム!(笑)

と:そうそう。(笑) 実際「いくらでも相談乗りますよ」と言ってて、3回くらいなら無料でいいと思ってるから。試して良かったら継続で1年間お願いしますと言って、年間契約を結ぶのね。それで無理だったら、またお友達に戻りましょうみたいな感じで。(笑)

-(笑)

と:その方が楽だよね、投資しやすいし。そういうビジネスモデルが作れると、人に潜ることができるとか、寄り添えるライターさんが大事になってくる。コンサルとして考えても安いよね。ブログの記事があることで、ハイパーな経営者さんの考えていることを周囲のスタッフが掴むことができるし、変な組織人事コンサルよりいいんじゃない?

- 確かにそうだねぇ、トップの頭の中を外部化してくれる人がいたら……。
と:そこが、このブログ編集サービスの売り方だと思ってる。僕の価値は、経営者視点でも話せる/聞けるところだと思うんだよね。インタビューして文字起こしたりとか、編集したりとかはライターさんにやってもらう。じゃあ、この記事をどう打ち出すかっていうコピーを書く時に、3回に1回くらいは僕でもいいかな、他の2回はライターさんに任せた方が安定感はある。なんせ三振王だから。(笑)

- あ、編集学校で言われてた……。。
と:あと、僕自身も助かるよね、成果物というか納品物が出てくるから、1人でやってたときより、納品物を期待する人とか、理系の人とかも納得しやすい。「いいっすね、とーますさん。これ採用に使えるじゃないですか」ってなると、契約してくれやすいよね。あと、そうやって前もってアセスメントしておけるから、緊急時にも早めにリーチできるし、組織人事の予防医療的な感じになるよね。

- 言語化・外部化されているからね。

と:だから、ライテイングとかで組織が変えられる、良くできる可能性があるということだと思う。もしくは売上にちょっと貢献できる。今それを作っている最中だね。コピーライターっていうと、何でも書く、どんな人でも書く!みたいな感じだけど、僕はもうかなり絞りたいなぁと思っていて。僕がいいと思う人しか書きたくないし、お客さんにしたくない。なんかセレクトショップみたいな感じで。まぁ修行しながらだし、コピーライターが本業かどうかもしれわからないんだけど。

-それは違うでしょ。(笑)

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