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キャリアの海を漂う感覚(転職を考えている人へ)

今日は、僕の経験と人から聞いた話で、転職や起業してうまくいく人と、いかない人の違いについて書いていきたいと思う。

まず、自身で感じたうまく行く人の特徴は、どうしてもやりたいことがある。こっちの方が絶対にお客さんのためになるのに、、もっと満足してもらえるのに、、今の会社ではそれをやらせてもらえない、、(業務的にできない)から転職をする。そして起業して自分でやる。このようなタイプはうまくいく人が多いと感じる。

前職から、起業して自らビジネスをしている人とお話しする機会が多いが、飛び抜けた成果を出している人はほとんどこのタイプだった。どうしてもやりたいことがあって、それを諦められないから、自分でやる。という動機。

まあ考えてみたら当たり前かもしれないが、今の仕事が嫌すぎるから、、会社に行きたくないから、、 人間関係がうまくいかないから、、そんな理由で会社を辞めて他に移ったところで、その人がめちゃくちゃうまくいくとは思えないだろう。


以前、CMなどでよく見た広告で「条件は、今よりいい会社。以上。」というキャッチフレーズ
これを見た時、正直ムカついたし、絶対にこんなこと思っている人と一緒に働きたくない。笑
どれだけ自分の軸やプライドがないんだと思ってしまう。

以前に知人から転職の相談を受けたが、彼はまさにこの広告と同じようなことを言っていた。
なんとなく今の会社は不満だし、もう年齢的にも最後だから、条件いいとこに行っておこうと思って。
と… 何がしたいとか、自分がこれまでやってきたスキルで貢献できるものがあるとか、、
そんな話は1つも出てこなかった。

その時は採用市場が売り手市場だったのもあって、彼はこれでもなんとか転職が決まっていたが、、
30後半、40代でこんな状況だったら、もはやそれは悲惨という他ない。多分、どこもそんな人材を欲しいという会社はないだろう。仮に転職できたとしても、結局、自分の軸がないから、また他の会社に目移りするかも知れない。そうなると堂々巡りだ。

おそらく、多くの会社には20代後半から30代前半の年齢で、なんとなく自分の人生このままでいいのかな? このまま終わっていくのかな?… と得体の知れない不安や閉塞感を感じている人はたくさんいると思う。

ただ、僕自身も某大手企業に入ってしばらくして、今の環境から逃げたい気持ちが頭をよぎったことがある。でも、とある本に


「目の前の仕事を汗水垂らして全力で頑張れない人が、他にいったところで成果を出せるわけがない。」


そう書いてあって、踏みとどまった。まずは今任されている目の前の仕事を一生懸命やってみよう。と思って、頑張ってみた。すると、最初は苦しいけど、結構楽しくなってくる。僕がやっていたのはバックオフィスだったけど、経営大学院に通ったり、東京のセミナーに参加したり、本を読んで、そのノウハウを使うと実際に成果が出る。

通勤の時間が惜しくて、タクシー通勤して課題をしたり、提出日前日から24時間ぶっ続けで取り組んだりと大変だったけど、とても楽しかった。

そして、3年くらいかけて、ひたすら自己分析をして自分と向き合ったり、人と会ったり、未経験の分野に挑戦してみたりして、自分は人生をかけて、いったい何がしたいんだろう。何をするために生まれてきたんだろう?ということをひたすら考えてみた。ここで、自分の人生・仕事で成し遂げたいことの軸がバシッと決まり、それが実現できる会社と出会うキッカケになった。

今は毎日、仕事をしているとは感じないくらい楽しく働くことができているし、多くの価値観の合う人たちと関わることができている。あの時たくさん考えたから、もう大きくブレることはないと言える。

キャリアの海を漂う感覚

以前、グロービスというところに通っていた際に出た「キャリアの海」のお話し。

「キャリア」も穏やかで陽気な時もあれば、荒れて大しけにもなる「海」と同じという例え話だが、人は自分のなりたい姿ややりたい事など希望を持ってキャリアという海に飛び込む。もちろん、最初は誰だって知識も経験もないわけだから装備なんてあったもんじゃない。そこには、企業や組織や会社という潮の流れがあってそれに沿って流されるという事になる。

たどり着きたい目標の島があったとしても、自分が乗っている潮の流れは必ずしも目指している場所まで繋がっているとは限らない。むしろ、この広い海から考えたら限りなく可能性はゼロに近い。

じゃあ、潮の流れに抗ってがむしゃらに泳いでみる人もいるだろう。でも結果はどうだろうか。    ほとんどが力尽きて溺れてしまう。そうして体を壊したり、精神を病んでしまったり、最悪は人生に幕を引く人もいる。だから、自分が乗っている潮の流れを変えようとするのではなくドリフトする(漂う)感覚が必要という話だ。

もちろん、何も考えずに漂えばいいってもんじゃない。まず、漂いながらも自分が目指すべき方向感覚を持ち続けること。そして異動や配置転換などの節目節目にはキャリアデザインをすること。リスクテイキングすること(ここでいうリスクテイキングは結果が不確実でも行動に移すということ)最後にドリフト(漂う)も偶然も楽しみながら取り組むサバイバル感覚が成功のカギ。

希望と異なる状況は、自分のキャリアや将来を考えるいい機会。考え方と行動次第で不本意な状況でも、自身が成長し学べるチャンスになる。そうする事で今より条件がどうとかそういう話じゃなく、他人がどうこうでもなく、完全に自分の中から答えが出てくる。その答えが決して人には真似できない、この人だけの武器になるんじゃないかなと。

なので、これから就活をする人、転職を考えている人は、面接ノウハウとか、SPIの本とか、、そういうものを読むよりもまず自分と向き合ってみてはどうだろうか。

きっと、それが何よりも強い武器になり、そして自信になると思う。


ー寺田


PS.
単にノートに書き出すのもいいし、自己分析やキャリアの洗い出しをするのには神田昌典さんもオススメの「ビジネスモデルYOU」という本が読みやすくて結構良いですよ。

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