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幸せな別離

私が直接採用に携わって、初めての退職

人事の仕事は、基本的にHRMシステムというものに則り進めていくわけですが、
簡単に説明すると、ジョブマーケットの入り口が『採用』

採用となり入社となれば、
『配置』
『評価』
『報酬』
『育成』

この4つを会社というフィールドでサイクルとして回す。

そして最後が、ジョブマーケットへの出口となる『退職』

一般的に、この時期になると人事は通常業務以外にも4月の新卒の受け入れ準備や
評価制度や配置、報酬と慌ただしくなります。

そして、3月は退職が最も発生する時期。

初めての遠隔地での異業種採用

ゼンシンは様々な事業の中で、グランピング施設の自社運営を行っているため
社内のセールス・マーケティング・バックオフィスとは異なる
遠隔地で且つ宿泊業という職種があります。

ホテルなどの宿泊利用をした事はあっても、働いた事のない身として
具体的にどのような業務があるのか。

何よりホテルとは異なるグランピング/アウトドアといった特性の違い。

また、京丹後市という人口流出と高齢化が進む地域でどのように採用をかけていくか。
といった採用戦略。

採用媒体だけでなく過疎地と言われるところでは、縁故採用やフライヤーなどの掲示
などの施策が有効ではないか?
といったアナログチックな仮説で人事の川岸さんが現地入りし、作成したフライヤーを
お店に掲示させてもらったり、そしてそこから施設スタッフさんの採用が決まったりと
個人的にもとても考えを巡らせた記憶があります。

そして、まだ暑い2021年9月
京丹後久美浜LABOの支配人職として藤倉さんから応募があり

同年12月に入社

京丹後市では基本的に雪が積もる地域だそうで、
この年は特に積雪量が多く、そしてこのタイミングでの入社、、、



しまった!
雪の事を説明できていない、、、


※まず自分が住んでいるところが、雪が積もらない地域のためそもそも「雪かき」という
 ものを経験した事もなく大変さがわからない;;;

なので、「雪かきってどれくらい大変?」と石川や北海道の知人に聞いて回ったものです。

そして現地で雪かきをしている支配人と電話で話した際、

「結構、身長が高い私でも雪で腰まで埋まっています」

と冷静に話されていたのを良く覚えています。

大雪による破損トラブルなど、開業してそこまで日が経っていないこの施設には
まだまだ不完全な部分が沢山あったはず。

雪かきによるリスクや重労働に対して、人事として間接的でありながらも、
何か下支えできる事はないか?とかけあったり。

https://www.instagram.com/deluxs_kyotango_kumihamalabo/


春になれば、セグウェイに乗りながらグミの実を食べるといった動画でほっこりしたり。


施設内に生えているタケノコをBBQで出してみたら、大好評だった。
という話を聞いて、凄く美味しそう、、、と思ったり。



今年の冬は大丈夫だろうか、、、と心配していたけど、
除雪機があるー!と思ったり。

宿泊施設とはいえ、ホテルとは異なり自然と真っ向から相対する環境でも
着実に進んでいる。
そんな様子が見られてとても嬉しかったのを覚えています。

最後に、、、

応募があった当時は新型コロナウイルスの影響により、特にホテル業界は
大ダメージを負っていて、異業種への転職を希望する傾向が高まっていたなか

復興計画よるホテル開業やホテルでの現場責任者での経験を持ち、
そして当時、関東在住であるにも関わらず知らない土地への移住に対しても
全く迷いなく(私が受けた印象ですが)入社となった藤倉支配人。

宿泊されたお客様の声からも伝わる通り、残していただいたものは大きく
そのプロとしての対応はスタッフさんや
周辺コミュニティへと伝播し、次の支配人の方にも受け継がれていきます。

そして、最後の最後に地元コミュニティにかけあってたくさんの
現地スタッフさん候補を獲得といったプレゼントがあった。

ここから思い出してみると
正直、退職の時って人間性が出る。

辞めるからもう自分は関係ないってなる人。
最後までやれる事を探し続けて今まで以上に献身的に動く人。

実のところ、自分も前者の振る舞いをしたことがある。
今思うととても恥ずかしい話。
その時にいた会社の人には今でも会わせる顔がない。

会社を辞めたって、その先の道のりは長い。
だからこそ、どうせ歩くなら真ん中を。と改めて強く思う。


今ゼンシンにいる人も、これから入ってくる人も
経験だったり、何をやるかより誰とやるか、新しい職場でどう自分を高めるか。
という事にフォーカスしている人が多いと思う。

それは、私たちから見てもゼンシンというフィールドで欲しい経験や能力を高めて欲しいから。
当然、人事なので長く働いて欲しいという気持ちもあるけど、
一方で次のステージに行く。といった卒業も全然良いし、そういった意味で
離職率100%を目指してもいいくらいに思ってる。

でも、なかなか上手くいかない事もたくさんあって、そんななかでも例えば
いつでも独立起業できる力がついていつでも卒業できるけど、それでもココで働くのが
面白い。だからココにいる。

そう思ってもらえる組織作りができるか?が一個人の人事としての信念。


退職理由には、人間関係の悪さ、給料が低かった、組織風土があわなかった、
もっと成長できる環境にいきたい...etc

ポジティブもネガティブも含め様々あって、環境を変える、人間関係をリセットする
好条件の企業に行く、新しい目標に向かう、別でキャリアアップを目指す。

どの選択も離れる企業にとってもそこで働いていた人にとっても、
幸せな別離なのではないかなと。

ただ何より、ゼンシンでの経験がどんな形であれその先に繋がり、そして真ん中を歩きながら
新しいフィールドで活躍して、またどこかで名前を聞く事ができれば
このうえない喜びになるんじゃないかなと思う。


ー寺田

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