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【ZOZOテクノロジーズスタッフインタビュー】働きながら博士号取得を目指す、ZOZOテクノロジーズの若き研究者

IT業界など理系分野の学生の間では、大学院修士課程を修了してから企業に就職するというキャリアは珍しくありません。その中には様々な事情で、博士課程への道を断念した方もいらっしゃると思います。

ZOZOテクノロジーズでは、働きながら博士号取得を目指す方を支援する「社会人ドクター制度」を2018年に導入しました。

今回、この制度を利用して入社し、ZOZO研究所の研究者と早稲田大学博士後期課程の学生という二足のわらじで活躍する清水に話を聞きました。

【社会人ドクター制度】

ZOZO研究所の研究に関連する分野において博士号の取得を希望する者に対して、共同研究先との研究開発と修学を優先業務として、給与とは別に修了に必要な学費を支援する制度。

【プロフィール】

清水 良太郎(青山研究所 機械学習4チーム) 
2019年に早稲田大学大学院創造理工学研究科経営システム工学専攻修了。学生時代は企業との共同研究に取り組み、潜在クラスモデルを中心とした統計的機械学習の実問題への応用研究に従事。
修了後は株式会社ディー・エヌ・エーにてソフトウェアエンジニアとして、多数の大規模ゲームタイトルに利用される共通基盤の開発に従事。
2021年1月にZOZO研究所にResearch Scientistとして入所。

入社した背景

-「社会人ドクター制度」を利用して入社した、背景を教えてください。

元々ドクターにはすごく関心がありました。

僕自身大学時代に、研究活動、アルバイト、長期インターンなどでデータサイエンスの領域に携わっていて、研究活動で得た知識がインターンでも活用できて、実社会でどのように価値を生み出していくのかを経験できることがとても楽しくて、のめり込んでいました。みるみるうちにデータサイエンスが好きになっていって、大学の先生やインターン先でお世話になった機械学習の専門家の方々への憧れも強く持っていたので、修士在学中に「いつかは博士課程に進学したい」と思っていたんです。

ただ、大学と大学院の学費を賄うため早く仕事に就きたいとということと、一度ソフトウェアエンジニアとして実務経験を積みたいという思いがあって、そのまま博士課程に進学せずに就職することを決めました。

学生時代、自分の担当領域はデータありきだったので、ソフトウェアエンジニアの力もつけたいと考えてファーストキャリアに選びました。

前職の環境も本当に素晴らしくて、高いレベルの中でやりがいを持って働いていたのですが、奨学金を返済し終わった頃に偶然SNSで「ZOZO 社会人ドクター募集」の文字を見つけました。実は学生時代にZOZOTOWNと共同研究をさせてもらっていたことがあって、会社やサービス自体に元々興味があったんです。

そのことも引き金になり、「いつかは」と心の奥にしまっていた気持ちが蘇り、思い切って応募してみました。まさかこんなにも早く博士課程に戻ることになるとは思っていなかったです。


研究内容

-現在、どんな研究をしていますか?

2021年4月からは、早稲田大学大学院 創造理工学研究科 経営システム工学専攻 後藤研究室に在籍して、「機械学習に基づく消費インテリジェンスの獲得とビジネス応用に関する研究」というテーマで研究に取り組んでいます。

応用研究と呼ばれるものなのですが、ZOZOの抱える課題を解決するために元々ある手法を改良したり、新しいモデルを開発したりして、溜まっているデータにどうやってアプローチすれば課題解決できるか?ということを探究しています。

学生時代に共同研究に取り組んだ際には、研究成果を実際のサービスに実装してもらうことにハードルを感じていました。今は他部署から相談された課題が研究テーマになることもあるので、理論的な観点を大切にしながらも自分の研究成果が実応用されるイメージを常に持ち、ワクワクして研究に取り組めています。

-具体的に言うと?

複数あるうちのひとつは「Explainable Artificial Intelligence」と呼ばれている分野で、「AIがなぜその結果を導いたのか」を解明する研究です。

意思決定の理由まで示してくれるような機械学習の手法を開発して、それを実際ZOZOのデータに適用します。例えば「あるユーザーにブランドAのTシャツが推薦される理由:過去にブランドAの靴を買っていたから(今回は同じブランドAのTシャツを推薦した)」とか。「何を重要視した上でこの結果に至っているのか」を説明するような研究です。


(自宅での業務風景。夕方になると正面の窓から見える夕日に、元気をもらっているとのこと。)

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