中央大学 / 法学部法律学科法曹コース
音声を巡る取引に関する考察—VTuber・歌い手等における音声取引の発展を見据えて—(情報ネットワーク法学会第24回研究大会個別報告)
端的には、VTuber・歌い手等の「音声」を巡る取引について、契約法的観点から検討したものとなります。 より詳細に申しますと、私が、これまで実務を通じて感じた「VTuber・歌い手等における音声を巡る取引・契約関係」について、一度整理するとともに、若干の検討を加えるものでございます。 「整理」では、「契約当事者の属性別の分類・整理」を、「検討」では、「信託契約的な考え方」と「ライセンスアウト契約的な考え方」の2つの側面から「音声を巡る取引」について、検討を実施しております。 本報告は、必ずしも生成AIをはじめとしたAIに関する議論を念頭・主眼に置くものではございませんが、AIに関する議論の前提となる1つの整理として、本報告の分析・検討を応用することができるのではないかと承知しております。