寮改革
高校時代のことだ。ある日親友が脱走した。私の高校は全寮制だ。私は親友が毎日をどんな思いですごし、何を考え脱走を決意したのか想像すると、悔しさがこみ上げてきた。住むのが辛い寮なんてあってはならない。そう考え、寮改革に挑戦した。 まず寮生全員約70人と一対一で話し合い、寮への意見を集めた。本来私は内気なため、人に何かすることはとても勇気がいることだった。しかも友人ならともかく、そうでない人と一対一で話すのは楽ではない。人数も多いし嫌いな人とも話すため、この期間は本当に苦労した。何度も途中で諦めようと思った。ただ、その度に親友のことを思い出しては原点回帰することで、なんとか全員と話し合った。その結果、ストレスを発散したい欲求を全員が持っていることが分かった。 そこに応えようと考えた企画が、夜間体育だ。理由は2つ。スポーツによるストレス発散と非日常だ。特に非日常だ。もともと夜間は勉強時間だった。そこでスポーツを行うことで、非日常なワクワク感を提供したかった。途中から仲間も4人加わり、無事実行に移せた。みんなの反響も良く、企画は成功した。今でも夜間体育は、文化として受け継がれている。