松尾 健太郎
うつ病予防を目的としたシリアスゲームに関する研究
うつ病は前頭前野の活性化の低下や海馬の 委縮が原因で発生すると言われています。昨今、仕事の疲労やストレス,環境の変化などが原因 でうつ病になる患者が毎年増加しています。また日本では現在、国民の 6 割以上がうつ病患者もしくは予備軍と考えられています。うつ 病の予防策として主に専門医によるカウンセ リング、食生活を整えることやゲーム療法などがあり実際に行われています。また、うつ病はあらかじめ予防を行うことが重要と言われています。特に前頭前野に刺激を与えて活性化さ せることで効果があると言われています。また脳を抑制することで前頭前野が活性化されうつ病の予防に効果があると言われています。しかし、 ゲームのプレイ効果が実際にプレイヤーに可視化されないので前頭前野が実際に活性化されて抑制されているのか見分けることが難しかったです。問題点を解決するために、ゲームを医療や教育、訓練などに活用するシリ アスゲームを利用する方法が効果的であると考えました。 研究では、うつ病の事前予防を目的とした シリアスゲームの開発を行い、提案方式と試作システム、評価実験について研究を行いました。