藤澤 俊祐
「CoSaMP アルゴリズムを用いた少数データからの特徴的な波数情報の復元」(2016年度卒業研究)
「圧縮センシング」と呼ばれる技術に関して卒業研究を行いました。 圧縮センシングとは、たくさんの情報をそれよりも少ない情報から復元するための手法です。 もちろん、少ない情報から復元するのでそうできるだけの"仕掛け"があって、それは、「たくさんに見える欲しい情報は、本当は少しの情報なのだ」という点です。 数学的には、高次元のベクトルの推定を行う際に、それが疎な構造(スパース性)を持つことを仮定することで一意な解を選択することと言えます。 圧縮センシングといえども、元の情報が少なすぎては、正しい情報を全て復元することはできません。 卒業研究では、極限まで入力情報を減らした状況下で、それでも復元できる情報があるのか、ということをテーマに研究をし、 既存のアルゴリズムを改良して用いることで、復元できる情報があることを示しました。