シンポジウム「美大と博士課程 -作品と言葉-」
シンポジウム「美大と博士課程-作品と言葉-」 日時:11月25日(土) 14:00~15:30 場所:韓国文化院ギャラリーM1 登壇者: ヴィンセント・ライタス (東京藝大 博士後期課程1年) 梶谷 令(多摩美 博士後期課程2年) 菅実花(東京藝大 博士後期課程2年) 岸かれん(多摩美 博士後期課程3年) 張ビンナ(多摩美 博士後期課程1年) 花崎結梨(武蔵美 博士後期課程1年) 松下沙織(武蔵美 博士後期課程2年) 司会・コーディネーター:板垣達之(多摩美 博士後期課程3年) *学年表記は開催当時のものです (以下 ステートメント文) 美大の博士課程(博士後期課程)は、まだ存在そのものがあまり知られていないと思います。 美大博士課程は、日々、博士論文を書きながら作品を制作しています。 いわば、作品創作と批評家をひとりで同時に行なうような珍しい存在です。 今回は、多摩美だけでなく、東京藝大、武蔵美からそれぞれ2人の現役博士課程の学生をお招きして、トークセッションを行ないます。 私は理論系(美術史学専攻)なので、作品はつくりませんが、今回登壇して頂く制作系の美大博士学生の方々の生活や考え方に興味津々です。 これまで、登壇者の方々と、シンポジウムに向けて打ち合わせをしてきましたが、みなさんとにかくよく喋る(笑)。喋り出したら止まらない。 アーティストは「寡黙に黙々と作品をつくる」というようなイメージがあると思いますが、博士課程の学生は違います。博士論文を執筆する為には、非言語的な能力(芸術的な感性)だけでなく、言語的能力(論理的思考・作品を言語で説明する能力)の両方が必要です。 分かりやすくいえば、右脳的(直観的)と左脳的(言語的)能力を高度に両方兼ね備えている存在とも言えるでしょう。 昨今の現代美術では、作家の役割は、ただ作品を創作するだけでなく、作品のコンセプトや作品の背景にあるコンテクストを説明する能力が求められています。 美大博士課程は、長大な博士論文を書くことを通して、美術作家が現在必要とされている言語的説明能力を磨く場であるとも言えます。 今回のシンポジウムでは、まだまだ、存在が認知されていない美大博士の実態を紹介すると共に、現代の美術家が必要とされている言語的能力についても掘り下げて議論していきたいと考えています。 美大博士に興味がある方はもちろん、「現代美術家はどのように言葉を扱うべきか」ということに関心がある美大生・作家・現代芸術に関心がある方々にも、ぜひご参加して頂ければ幸いです。 どうぞ、よろしくお願い致します。 (シンポジウム コーディネーター 多摩美博士後期課程3年(美術史学専攻) 板垣達之)