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次世代AI基盤技術を教えるオンライン教育プラットフォーム・インフラの開発、社会実装 〜教育格差のない社会をつくるために〜

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ABOUT

(2020年度 NEDOに採択された東京大学との共同事業)

(背景)
 近年、アメリカ等の先進国では国内での経済的な格差がますます広がっています。たとえば平均所得に関する調査では、2000年以降、平均所得の上位10%層では100%を越える大幅プラス成長となっている一方で、他90%層ではプラス成長からマイナス成長と転落してしまっています。これらの要因の一つは、教育格差であると指摘されています。

(CRLがやろうとしていること)
 本取り組みでは、教育格差をなくすべく、所得に関わらず誰でも最先端の知識を得られるオンライン型教育プラットフォーム開発とインフラ構築を行っています。
1)オンライン型教育プラットフォームの開発(学習効果測定の仕組みや、各学習者に応じたカリキュラムの動的生成の仕組みなど)
2)コンテンツの制作(ディープラーニングを超える新たな人工知能数理アルゴリズムを考えられる人材を育てるようなコンテンツ)
3)ウェブへのアクセス可能なデバイス機器の開発(家庭環境の格差に関わらず、誰でもが手に入る機器開発と配布の仕組み)
4)教育コンテンツを十分に利用できるネットワーク環境の構築(家庭環境の格差に関わらず、誰でもが手に入るネットワークを使える仕組み)
5)教育コンテンツを活用できる学習空間の設計と構築(学びたい人と教えたい人とが積極的に集い、快適に過ごせる新しい場所作り)

(CRLの向かう先)
 本取り組みを進めることで、我が国の青少年のIT領域の知識や経験の底上げを狙います。そして、本教育プラットフォームから学んだ生徒が大人になり、年々複雑化している社会問題を解決をするような技術イノベーションを引き起こしてくれることを期待しています。
また将来的には、本教育プラットフォームは、国内に留まらず、世界的な経済格差を解消するために、貧困地域での子どもたちへ展開する予定です。
 
(補足) 
 本取り組みは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合健開発機構(NEDO)の2020年度「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」に採択されており、ここではオンライン型の教育プラットフォーム開発と並行して、新プラットフォームを利用した「人工知能関連基礎学問」を学び社会実装を行えるような人材育成環境も構築します。
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101336.html

(備考)
※本採択事業の詳細については、今後 ストーリーにて記事掲載を予定しています。