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自己紹介【TCK Workshop 奥野大輝】

みなさん、こんにちは。TCK Workshopの奥野と申します。

帰国子女や海外から帰ってきた若年層、これから海外へ行く方のサポートをメインの仕事とし、毎日奮闘しています。

自分自身が帰国子女でなく、海外経験も乏しいため、未知のものに遭遇しない日の方が少ないというくらい、悪戦苦闘の毎日ですが、目の前の課題に懸命に取り組む生徒、将来の自分のために努力する生徒、そんな生徒たちと日々時間を共有することは言葉にできないそれ以上のリターンをもたらしてくれます。

授業時間外では、新規顧客獲得や新講座開設などの新規事業開発に取り組んでいます。


以上が簡単な自己紹介ですが、以下に

・教育での自分との約束

・TCK Workshopでの日々

・TCK Workshopにたどり着くまで

について書きますのでもし興味があれば読んでいただければと思います。


【教育での自分との約束】

この仕事はどうしても合格・不合格が付きまといます。そのようなものを子どもに負わせることをひどくきらう人がいることもよく知っていますし、よくわかります。なぜなら、自分自身がそのようなもの(有名な大学に行くこととか、目を引くような経歴とか)に全く興味がなかったし、今もないからです。そんなもので人の価値は決まらないというのは綺麗事であり、本当のことであると感じます。大切なのは本人の気持ちであり、本人が懸命に取り組むことであるというのも綺麗事であり、本当のことであると信じています。

そんななか、この仕事をしていて自分に課していることは「目先の点数アップのための授業をしないこと」です。受験がゴールだなんて思っている人はもはやいないのではないかと思います。そうであるなら、受験で学んだことは将来に活かさなければこれほどの時間の浪費はありません。幸い、帰国子女受験や海外大学進学のための準備は将来そのまま役に立つスキルを学ぶことができます(詰め込み教育と批判されている日本の教育も将来に役立てることができるというのが持論なので、個人的に日本の教育は高く評価しています。結局は本人が活かそうとする意識を持っているかの問題かと)。これらには、自分でリサーチする能力や、人に伝わりやすいかたちでアウトプットする英語、さらに、短い時間で情報を読み取り短くまとめる能力などが含まれます。このような能力が将来無駄になることはないでしょう。

どうして自分がステータスに興味がないか、将来の投資としての勉強しか提供したくないと思うかは、自分の生い立ちが関係しているのだと思います。幼い時からそんなふうに考えて、時間が経つにつれ、余計にその思いが強まってきたからです。これに関しては後の方で書こうと思いますが、まあ、全然大したストーリーではないので、暇つぶしにでも…

【TCK Workshopでの日々】

・授業と顧客獲得

一番多くの時間を割くのは”本業”の授業です。下は中学受験を控えた小学生から上は社会人まで担当しています。原則は完全 1:1 での授業ですが、最近は集団授業にも力をいれています。

一度も直接会ったことのない人と画面越しで自己紹介をし、授業を進めていくことは想像以上に難しいことです。対面なら簡単に感じ取れる言葉以外のシグナルを取得するのが困難だからです。性格も勉強への取り組み方もそれぞれちがう生徒を画面越しに必死に観察し、授業の進行が少しずつスムーズになっていくのを感じるときこそ、この場所に制約を受けないオンライン家庭教師の利点が最大限に発揮されていると感じます。この感覚を少しでも早く得るよう努めないと互いの時間をただ浪費するだけになってしまいます。

この仕事ではスピードが重視されていることを感じます。帰国子女受験や海外大学進学の情報はそれ以外のものに比べ圧倒的に少ないのが現状です。日々寄せられる依頼に応えるためにはそれらを探し当てる必要がありますが、簡単には見つかりません。だからと言って「情報を探すのに1週間ください」とは言えないのがこの仕事の難しいところです。問い合わせ後は限られた時間で情報収集をし、公表されていないもの、見つからない情報に関しては正直に情報が入手できないことを伝え、それでもできることを具体的に提案して納得してもらう必要があります。また、授業も完全 1:1でやっているため、ほんの少しの確認漏れも生徒本人に簡単にバレてしまします。たくさんの生徒やその他業務を抱えながらどこまでリサーチを素早く入れるか、どこまで準備するかを判断することが日々求められています。

しかし、スピードに関して一番上達したのは授業中のちょっとしたトラブルシューティングかもしれません笑 オンラインで仕事をしているとコミュニケーションツールや授業で使用しているプラットフォームが突然シャットダウンすることがあります… だからといって授業を中断はできません。後ろのスケジュールも考慮し時間内に遂行しなければいけません。入社当初は全てのトラブルにパニックになっていましたが、今や、授業に複数のバックアップの授業プランを用意しているので、それほど焦ることがなくなりました。例えば、いきなりオンライン通話の接続が悪くなったら、通信負担の少ないチャットで状況を説明しながら他のデバイスでは通信ができるかを確かめたり、生徒にネット通信を確認してもらったり、少しでも時間のロスがないようにします。また、特定のプラットフォームが使えない場合は授業内容を変更し他のプラットフォームに切り替えたりもします。

その他、たくさんの国に住んでいる方と常にコンタクトをとるので、時差の計算を考慮に入れた連絡など細かい作業はいろいろありますが、それもこの仕事の醍醐味のひとつかもしれません。

・新規事業開発

この会社はまだ規模が小さいので、新しい企画が日々出されています。より便利で勉強しやすい環境を提供するため自分の経験をもとに様々なアイディアを出すことができます。オンラインで提供しているため、対面でのサービスは基本的に提供できませんが、知恵をしぼり、多様なオンラインサービスを展開しています。場所や時差の超えて幅広い層を意識しながらも、特定の目的を持った人にターゲットをしぼりアイディアを出していくことはとてもエクサイティングなことです。たとえ取り組む対象が同じでも使う人がちがえば求められるものも変わってきます。帰国子女や海外大学進学はこのような大雑把なカテゴリーに括ることはできないくらい、それらに含まれる人たちは多様です。この意味で、どこまでをカバーするか、誰がターゲットから外れてしまうかを考えることは大変難しいことであり、自分たちの普段の業務の経験が活かされるところだと思います。

【TCK Workshopにたどり着くまで】

・TCK Workshopにジョインした前後

TCK Workshopに出会ったのはアメリカの大学院を卒業した直後でした。正直言って、この会社に雇ってもらえるとは思っていなくて、とりあえずエントリーしてみたというのが本当のところでした。自身は帰国子女ではないし、人生で2人くらいしか帰国子女に出会ったことがなかったです。さらに、「めちゃくちゃ英語が得意です!」とか「留学前は大変評価の高い優れた講師でした!」と言えるほどのポテンシャルもありませんでした(英語のレジュメでは自分のことをsophisticatedなどの形容詞で説明しますが、やはり日本語ではできませんね… 英語のときでも「かなり盛ってるな、もはや嘘だな…」と思いながら書いているわけですが笑)。

帰国子女によって創設され、思いが詰まった企業なだけにその雰囲気やシステムを随所に感じるところができて、そのユニークさはこの会社の面白さだと思います。しかし、初めは周りのスタッフが共感している場面で一人「???」と戸惑ってばかりで本当にやっていけるのか確信がなく不安な日々を過ごしました。

この会社で「帰国子女であること」は必須ではありませんが、やはり大きな強みであるといまだに感じます。生徒は素晴らしい解説より、「あー私もそうだった」と言ってほしいときがあるからです。誰だって少数派は心細いのだし、それを感じさせないように試みているのがこの会社なのだろうと思います。しかし、多様性に身を置き、「バックグラウンドで判断するのでなく、目の前の人に一人の人として接する」ことを幼少期から実践してきたのが帰国子女たち。こちらが心を開き、知らないことは正直に知らないと言えば、あちらも心を開いてくれる、これもこの仕事の喜びのひとつかもしれません。自身のバックグランドが帰国子女とは全く無関係であっても、この話に少しでも共感してくださればきっとこの仕事でうまくやっていけると思います!

・教育に興味を見出すまでのこと

最後に教育に携わるまでの経緯を書きます。会社にも何の関係もなくて、就職活動の参考にもならない部分なので最後に持って来ましたが、やはりこれがなければ今の自分はいなかったと思う側面でもあります。

将来、自分が教育に従事するとは全く予期していませんでした。今、自分が思い出しても驚くほど落ちこぼれでしたし、学校にも全く馴染めない子どもだったからです。

一番最初に勉強につまづいたのは小学1年生で引き算を習ったときでした。「数を引く」、それだけでただただ難しくて全然授業についていけませんでした。特に理解できなかったのが、指を使って計算をしてはいけないというルール。頭では全く計算ができないので、指を使った方が正確で早く計算できたのに、授業ではそれは「やってはいけないこと」という設定になっていました。算数がダメだけど国語なら得意! ともならず、小学生の宿題によくある音読が全くスラスラできませんでした。1行すら詰まらず読めたことがなかったです。その辺りからすでに学校の授業というものに全く馴染めず、毎日が苦痛で仕方ありませんでした。そのあとも絶望的な落ちこぼれ具合は全く改善されず、中学1年生で初めて英語を勉強してから1ヶ月たった5月の初め、ただアルファベット26文字を順番に書くという小テストに見事不合格… 書き終わった答案に文字が23個くらいしかなかったです(この話は今では笑い話なので生徒に言って笑ってもらおうと思っているのですが、全然笑ってくれません。「中学生になってアルファベットが書けない人なんている?」と思っているのか、ただ単に本当の話だと思っていないのか…)。暗記力も昔から弱いうえに、触れたことのない言語に頭は大混乱。テストではいろいろなことろに間違いが指摘されていながらも、テスト後の先生の解説を聞いても全くなぜ自分の回答が間違っているのかも理解できず、人に教えてもらっても理解できず… こんな調子で勉強はずっと成果が出ないままでした。

こんな子どもだった自分ですが、親は「勉強なんてできなかったらそれでいいんじゃない?」というタイプで全く心配するそぶりもなし。そんな親なので塾に入れてくれるでもなく、勉強を教えてくれたこともなく、本や参考書を買い与えてくれるわけでもなく、そもそも自分が勉強につまずいていたことに気づいてすらいなかったよう… 子ども時代に住んでいたところが、周りに大学進学した人を見つけるのが難しいような人口の少ない田舎で、親を含めた親族にも大学に進学した人がほぼいない家系で育ち、幼心に勉強の成果が出ない自分への呆れもあったものの、周りに勉強について相談できる人がいなかったことが大きな不満でした。

そのあとはなんとか勉強内容にパターンを見出すことに力を注ぎ、大学入試前はただひたすら繰り返し勉強によって知識を頭に入れ、なんとか大学には入学できました(奇跡…)。朝から晩まで非効率を時間の長さで解決するような生活で開放感こそあれ、充実感や達成感など皆無でした。ふとした瞬間に、「なんて非効率なことばかりして来ただろう…」という思い、「ちょっとでも相談できる人がいれば…」と嘆き。そうすれば、その非効率だった分をもっと他のことに頭を使ったり、もっと面白ことにトライできたりしたかもしれません。こんな思いがいつまでも消えず、若年層には誰かがついてサポートしてあげないとと思うようになり、それが教育に興味を持ったきっかけだったと思います。

よく子どもに塾に通わせるなんて贅沢だという人がいます。そこまで甘やかす必要はないと。ましてや帰国子女なんて有利なことばかりでそれ以上甘やかすなと… この意見に関しては個人的にあまり賛成しません。学校だけでは勉強が完結しない子がたくさんいます。学校では対応してもらえないものに取り組まなければいけない子がいます。塾に行って成績が上げることは重要ですが、それ以上にその子がわからないことをわからないままモヤモヤしている状況をそのままにしないことが重要だと思います。誰かが話を聞いてあげる、自分をサポートしてくれる人がいると子どもが感じる、一人ではないと実感させる、それが一番大切なことだと思います。さらに、非効率な努力を避け、本人のやる気を失わせず、勉強以外に興味のあることにも時間を取れるようにするサポートが必要です。

ましてや、帰国子女は圧倒的なマイノリティー。彼らに十分と言える情報が提供されていないのは前述の通りです。その情報収集の負担を1つの家庭が一手に引き受け、本人が非効率な勉強を続けることは避けるべきというのが個人的な考えであり、それが仕事のモチベーションでもあります。

そんなのは綺麗事と言われるのは重々承知しています。しかし、幼い頃に自分のネガティブなところにばかり目を向け、サポートが得られないことで自分の可能性を狭めることはやはり避けるべきだと思います。そのような経験をして大人になることはどうしても避けてあげたい。

目標の学校や資格のために努力している子どもに「どこの学校にいくかより自分の興味が大切でしょ」とわざわざ面と向かって言うことはありません。でも、生徒に接するときはいつもそれを意識しています。たった10分でも、できればもっとたくさんの時間分の非効率を解消し、成長過程にある若年層が勉強やそれに関する情報集めだけで時間を使い果たしてしまわないように、自分をサポートをしてくれる人がいるんだと感じてもらい、ポジティブな気持ちで成長していくように。そんな気持ちで毎日の業務にあたっています。

「バックグラウンドで判断するのでなく、目の前の人に一人の人として接する」- 生徒が自分にしてくれることを、自分も全力で実行していきます!