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ディスカッションで広い世界をみた

大学1年春。

楽しみにしていたキャンパスライフはコロナの影響でオンライン。
3月に始めた塾バイトも一か月も経たずに休業となってしまった。

暇…
せっかく受験を終えたのに遊べないなんて、なんてつまらないんだ

とりあえず、大学から与えられた課題をこなす
暇つぶしに今までみなかったニュースや新聞をみるようになる

「他の人は、このことについて何を思うんだろう…」

もともと考えることが好きで気づけば頭の中で思考をめぐらしている私は、そんなことを頻繁に思うようになった。

サークルに興味があった私はネットで人と話し合えるようなサークルを探し出会った
「ディスカッションサークルかあ…」

”ディスカッション”なんてかしこまったこと、全然想像してなかったけど小学生の時になった討論会は大好きだったしとりあえず見学に行こう。
そう思ってさっそく見学に参加した。

自分の意見を伝えられ、他者の違った意見をきけ、お互いの意見を否定せず、自分の知らない知識を教えてくれるその場所が刺激的で心地よかった。
私はさっそくそのサークルに入会した。

その半年後にはサークルで渉外の役員になり、社会人の方や他学生団体と交流しイベントも開催した。
「家族や結婚の多様性」「脱グローバル化と英語教育」「哲学としての愛」「AIとBIと働き」をテーマにレクチャーとファシリテーターも行った。

さらに半年後には代表に就いた。

そのときサークルは壊滅状態だった。会員全員のモチベーションが下がり役員候補者もいない。
わたしも、正直、責任感の在る代表になんてなりたくなかった。
でも社会人の方とのイベントで悩みを相談したときにきいた「目の前にある課題に全力で取り組むことも大切だよ」という言葉を思い出し「私がやるしかない」と奮い立たせ代表になった。

その選択は正しかったようだ。

組織の課題点を分析し、他の役員と解決策を考え、
新たなプロジェクトを始めたり、新たな人たちと出会う。

代表になってから2か月ほどだが案外楽しい。

代表を通して将来に活かせるスキルを身に着けようとか、そんなことは特に思ってなくて、
ただ楽しいからやれている。

でも、楽しいだけの感情ではできない目標を達成したいと最近は思う。
一日、一週間、一か月の目標を立て楽しい以外を味わいながらも、今置かれている”代表”という立場に全力で向き合いたいと思う。

その先に自分の知らない世界が待っていると信じている。
いや、絶対あると確信している。