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採用広報のメディア戦略

採用広報活動はどのようなメディア戦略を考えるべきなのでしょうか。今回は、採用広報への活用が考えられるメディアについて説明します。

PESOモデル

まずはメディアの種類について知っておきましょう。

メディアは「Paid」「Earned」「Shared」「Owned」と大きく分けて4つに分類することができ、それぞれの頭文字から「PESOモデル」と呼ばれています。

Paid Mediaは「広告」(認知獲得)、Earned Mediaは「広報」(信頼獲得)、Shared Mediaは「共有」(ファン獲得)、Owned Mediaは「所有」(理解獲得)であることが特徴です。

Paid Media(認知獲得)
企業がコストを掛けて露出を図るメディア。いわゆる「広告」であり採用の領域では求人広告の掲載などが該当します。
・求人広告
・リスティング広告
・バナー広告
・記事広告

Earned Media(信頼獲得)
「広報」や「PR」などを通じたマスメディアやインフルエンサーなど第三者による評価や信頼性の獲得が該当します。
・PR TIMES
・インフルエンサー
・口コミサイト

Shared Media(ファン獲得)
ソーシャルメディアに代表される「共有」を目的としたメディア。企業発信のSNSは数多く利用されています。
・Twitter
・Facebook
・Instagram
・LinkedIn
・YOUTRUST
・YouTube

Owned Media(理解獲得)
企業が「所有」するメディアを指し、コーポレートサイトや自社ブログ、メールマガジンなどが該当します。
・自社サイト
・採用ピッチ資料
・採用動画
・Wantedly
・note

採用広報のメディア戦略

採用広報のメディア戦略を考える上では4つのメディアが持つ役割を使い分け効果的に利用していくことが重要です。

Paid Mediaによる広告は認知を拡大させることができ、Earned Mediaを通じた第三者による評価は信頼を獲得することができます。

またShared Mediaはファンを増やしOwned Mediaでは理解を深めることが可能だからです。

一般に採用広報向けメディアと言えばオウンドメディアやSNS、それにWantedlyやnoteなどがあげられますがそれだけではないということです。

例えばPR TIMESを活用した広報によるEarned Media戦略ではマスコミやインフルエンサーに記事化を促すことで企業への信頼性を向上させることができます。

またOwned Mediaとしては自社ブログなどが想起されますが、採用ピッチ資料や採用動画を活用することで求職者の理解をより深めることができます。

さらにShared MediaとしてのSNSもTwitterやFacebookだけでなくLinkedIn、Instagramと多岐に渡っており、どのメディア効果が高いか検討する必要があります。

Wantedlyやnoteを利用した採用広報はどうでしょう。

これらについてはShared Mediaに分類されることもありますが、当社ではオウンドメディアの延長線上にある外部サービスと考えています。

それぞれのサービスに登録している多数のユーザーからのアクセスを集めやすいという点に加え、検索結果でも一定水準の上位表示が期待できる点が特徴です。

自社サイト上で展開するオウンドメディアより認知を拡大させやすいことや、操作性に優れハードルが低い点が人気の秘密と言えます。

企業が4つのメディアを使い分ける上では、自社の強みと特徴をしっかり把握し最適な戦略に基づいて実行することが大切なのです。

※当社サイトに掲載した記事をWantedlyに転載しています。
https://webpub.jp/2021/12/07/rprmedia/