「棚卸し」は単なる作業じゃない 松栄軒から学ぶ「経営を改善する」棚卸し
コンサルタントの松浦です。
みなさんは「棚卸し」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
多くの企業では、毎月、または半期に一度、経理処理のために在庫の数を合わせる「数合わせ」の作業として捉えられがちかもしれません。しかし、実はこの棚卸し、やり方一つで会社の経営を大きく改善するチャンスに変わります。みなさんは「棚卸し」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
多くの企業では、毎月、または半期に一度、経理処理のために在庫の数を合わせる「数合わせ」の作業として捉えられがちかもしれません。しかし、実はこの棚卸し、やり方一つで会社の経営を大きく改善するチャンスに変わります。
今回は、全員経営導入支援先である松栄軒と当社が共同で実施した棚卸しを通じて、「全員経営」の視点から在庫管理を改善し、具体的な成果につなげた事例をご紹介します。
1.松栄軒が抱えていた課題:「数を数えるだけ」になっていた棚卸し
松栄軒様では、これまで定期的に棚卸しを実施されていました。しかし、それはあくまで「帳簿上の在庫数と、実際の在庫数を合わせる」ための単なる作業になっていました。
「担当者だけが黙々と数を数える」「なぜこの作業をするのか、現場の目的意識が薄い」といった課題を抱えており、棚卸しの作業効率も、そこから得られる経営改善のヒントも十分ではありませんでした。
「全員経営」では、社員一人ひとりが自部門の経営状況を把握・理解し、主体的に改善に参加することです。棚卸しは、まさにこの「全員経営」を体現する絶好の機会だと考えています。
2.コンサルタントが現場に入り、意識改革を支援
松栄軒様からのご依頼を受け、当社はただアドバイスするだけでなく、実際に現場に入り、現場メンバーや管理部門の皆様と一緒に棚卸し作業を行いました。
今回の棚卸では「ただ数を数える」のではなく「在庫を適正数まで減らす」という共通の目的に向かって、以下の点に重点を置きました。
・目的の共有:棚卸しがなぜ重要なのか、経営改善にどうつながるのかを、現場の皆様と共有しました。
・具体的な方法の指導:在庫の数え方だけでなく、在庫の置き場や管理方法についても、現場で一緒に考え、改善策を検討しました。
・「コンサルタントの視点」の提供:第三者の目線で現場を観察し、慣れで見過ごされていた非効率な点や、在庫を減らすためのヒントを具体的に指摘しました。
3.共同作業が生み出した、経営改善の具体的な成果
この作業を通じて、以下のような成果が生まれました。
・棚卸し作業の効率化:目的意識が共有されたことで、現場の皆様が協力して作業にあたり、効率が大幅に向上しました。
・在庫管理方法の再構築:納品サイクルや管理方法の課題が明確になり、無駄な在庫を抱えなくて済むヒントが多数見つかりました。
・社員の意識変化:「単に数を数えるだけ」だった作業が、「会社の財産である在庫を適正化する」という目的に変わり、現場の皆様の主体性が高まりました。
・具体的な行動への転換:不要な在庫の発見、発注サイクルの見直し、発注点の再設定など、すぐに実行できる改善策が次々と生まれました。特に発注サイクルについては、その日のうちに発注先の再検討が行われるなど迅速な対応が見られました。
棚卸し後、松栄軒の松山社長からは、「コンサルタントの視点で棚卸しをしてもらったので、慣れで見落としていた部分が明確になり、在庫をさらに圧縮できるヒントが数多く見つかった」という嬉しいお声をいただきました。
4.経営改善の第一歩は「在庫管理」から
今回の共同棚卸は、在庫管理が単なる経理上の作業ではなく、経営を改善するための重要なプロセスであることを改めて証明してくれました。
もし、貴社でも「棚卸しが単なる数合わせになっている」「在庫が適正かどうか、自信がない」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度お声がけください。当社の協力によるコンサルティングが、貴社の経営改善にどう貢献できるか、きっとお分かりいただけるはずです。