現在、株式会社Motivateで取締役/人事統括として、長期インターン紹介事業「Advans」の事業運営や、自社・他社の採用、人事・組織づくりに携わっています。
今後は人事という領域に限定せず、事業と組織の両面から経営に携わることを目指しています。
ただ、もともと人事を目指していたわけではありません。
むしろ数年前まで、私は「人事」という仕事が具体的に何をする仕事なのかすら、ほとんど知りませんでした。
それでも振り返ってみると、幼い頃から現在まで、自分のキャリアには一つだけ変わらないものがあります。
それは、人と関係をつくり、人の気持ちを捉え、周囲を巻き込みながら物事を前に進めることです。
今回は、そんな自分がなぜ人事に興味を持ち、CHROを目指すようになったのかを書いてみようと思います。
金子 優(Yuu Kaneko) / 株式会社Motivate 取締役
小売業、テーマパークでの接客・現場マネジメントを経て、株式会社Motivateに参画。現在は取締役・人事統括として、長期インターン支援事業「Advans」の事業運営をはじめ、自社採用、他社の採用支援、人事・組織づくりに携わる。
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昔から、人との距離を縮めることだけは得意だった
人との関係づくりが得意だと明確に自覚したのは、小学5年生頃だったと思います。
ただ、今振り返ると、その傾向はもっと幼い頃からありました。
初対面の人とも比較的すぐに仲良くなることができたり、複数人で何かを決めるときには、自然と話をまとめたり進行したりする側にいることが多かったです。
当時はそれを「強み」だとは考えていませんでした。
ただ、人が何を考えているのかを知ることや、相手によって話し方を変えること、人と人の間に入って物事を前に進めることは、昔から自然にやっていたように思います。
この力が後に接客、営業、採用、マネジメントへとつながっていくことになります。
最年少で現場を見る立場になり、「人を動かす難しさ」を知った
社会人として最初に長く働いたのは、株式会社万代のベーカリー部門でした。
サブチーフとして、発注や在庫管理、製造計画、新人教育などに携わり、チーフが不在の際には売場全体を見る役割も担っていました。
ただ、当時の私は周囲の中でも最年少でした。
自分より経験の長いメンバーに何かをお願いするとき、「役割上そうなっているから」という理由だけでは、人は納得して動いてくれません。
なぜ今この仕事を優先するのか。
なぜこの配置なのか。
どう伝えれば気持ちよく動いてもらえるのか。
相手に納得感を持ってもらう説明は想像以上に難しく、日頃からの信用や信頼がなければ、必要なときだけ指示を出してもうまくいかないことを知りました。
また、忙しい現場では、ただ業務を依頼するだけではなく、メンバーのモチベーションを保ちながらチームを動かすことも必要です。
この頃から、「自分が仕事をできること」と「周囲と一緒に成果を出せること」は全く別の能力なのだと感じるようになりました。
テーマパークで、自分の「人を惹きつける力」を知った
その後、合同会社ユー・エス・ジェイに入社し、テーマパークのアトラクション運営に携わりました。
ここで、自分の対人面での強みをより明確に認識するようになりました。
印象に残っていることの一つが、一度お話ししたゲストのことを明確に覚えていたことです。
以前話した内容や、その方の特徴を覚えていたため、もう一度遊びに来てくださった際には、こちらから声をかけることがありました。
「覚えてくれていたんですか?」
と喜んでいただけることも多く、自分にとって何気ない行動が、相手にとっては特別な体験になることを知りました。
もう一つ印象的だったのは、特別な接客をしている瞬間だけではなく、ただパーク内に立っているときにもゲストから声をかけていただくことが多かったことです。
写真をお願いされたり、何気ない会話をしに来てくださったり、中には私に会うことを楽しみに来園してくださる方もいました。
テーマパークのクルー自体、ゲストから声をかけてもらいやすい存在ではあります。
それでも、人からどう見えているのか、どうすれば声をかけやすい存在になれるのかを体系的に学ぶ前から、自然とそうした振る舞いができていたことは、後になって自分の特徴の一つだったのだと気づきました。
相手の話を覚える。
表情を見る。
自分がどう見えているかを考える。
短い時間でも、その人との関係性をつくる。
今、営業や採用で活かしている力の原点は、この頃にあると思っています。
「この人と一緒に組織をつくりたい」と思った
Motivateとの出会いは、共通の知人から現在の代表を紹介してもらったことがきっかけでした。
当時のMotivateは組織再編を終えたばかりで、代表自身もこれからどのような組織をつくるべきか模索している時期でした。
その一方で、実際に行っているのは人材事業でした。
しかも、単に求人を紹介するのではなく、学生一人ひとりと深く向き合い、自己分析や企業選び、選考対策までかなり踏み込んで支援していました。
私はそこに強く興味を持ちました。
組織づくりには悩んでいる。
それでも事業では、誰よりも人に向き合おうとしている。
その姿を見て「この人と一緒に組織をつくってみたい」と思ったことが、Motivateへの参画を決めた大きな理由の一つです。
人事というキャリアは、自分一人では思いつかなかった
もう一つ、Motivateへの参画を決めた理由があります。
私はこれまでの人生を振り返ると、自分自身で大きな選択をするよりも、周囲から提示された選択肢の中で進路を決めることが多くありました。
だからこそ、これからは自分の得意なことを使って成果を出し、自分自身で意思決定しながら、世の中に価値を生み出せる仕事をしたいという思いがありました。
一方で、その時点でも私は「人事になりたい」と考えていたわけではありません。
転機になったのは、代表から「金子は人事に向いていると思う。将来的にMotivateのCHROを目指してほしい」と言ってもらったことでした。
それまで自分の中になかった選択肢でした。
でも、これまでを振り返ってみると、
人と関係をつくること。
相手の本音を引き出すこと。
人によって関わり方を変えること。
周囲を巻き込みながら前に進めること。
自分が自然とやってきたことの多くが、人事や組織づくりにつながっていました。
このとき初めて、「人事」という仕事を自分のキャリアとして意識するようになりました。
「自分で成果を出す」だけでは、組織はつくれない
Motivateに入ってからは、長期インターン紹介事業「Advans」において、学生面談、企業対応、事業運営、業務設計、採用、育成など、さまざまな仕事を経験してきました。
自分自身がプレイヤーとして動き、成果を出すことについては、少しずつ自信を持てるようになりました。
一方で、今の自分には明確な課題があります。
それは、自分でやることから、人を信じて任せることへの転換です。
自分でやった方が早い。
自分で確認した方が安心できる。
そう思ってしまう場面は、今でもあります。
ただ、自分がすべての判断を持ち続けていては、本当の意味で組織をつくることはできません。
だから今は、
「何をしてほしいか」だけではなく、
「なぜそれをするのか」
「何を基準に判断するのか」
まで共有し、そのうえで相手に任せることを意識しています。
自分と全く同じやり方をしてもらうのではなく、それぞれの強みを活かした成果の出し方をつくる。
これは、今後人事責任者を目指すうえで、自分が最も伸ばしていきたい力の一つです。
採用ではなく、「人が活躍できる組織」をつくりたい
現在は、自社採用や他社の採用支援にも携わっています。
そこで感じているのは、
良い人を採用するだけでは、良い組織にはならない
ということです。
どれだけ優秀な人を採用しても、入社後に何を期待されているのか分からなかったり、適切な役割を任せてもらえなかったり、マネジメントや評価の仕組みが整っていなければ、本来の力を発揮することは難しくなります。
だからこそ現在は、採用だけではなく、採用要件、オンボーディング、1on1、役割設計、人員配置、育成、マネジメントといった領域にも関わっています。
人を採用するところまでではなく、
「この会社に入った人が、どうすれば力を発揮できるのか」
まで考えることが、人事の役割だと思うようになりました。
そしてその先には、事業があります。
組織を良くすること自体が目的なのではなく、組織が強くなることで、より大きな価値を顧客や社会に届けられる状態をつくる。
そんな人事を目指しています。
人の心を動かす力を、組織をつくる力へ
これまでの自分は、人との距離を縮めたり、本音を引き出したり、相手の意思決定を前に進めたりすることを強みにしてきました。
これからは、その力を自分自身が成果を出すためだけに使うのではなく、
人が活躍するために使う。
チームが成果を出すために使う。
事業が成長するために使う。
そんな形に変えていきたいと思っています。
3年後にはCHROとして、経営戦略と人事戦略を接続し、組織に関する意思決定に責任を持てる状態を目指しています。
そして5年後には、人事という領域だけに限定されず、事業と組織の両面から経営に携わることが目標です。
まだ、自分自身も「組織をつくれる人間になった」とは思っていません。
むしろ今は、自分で成果を出すことから、仲間を信じ、任せ、チームでより大きな成果をつくることへと、自分自身の役割を変えている途中です。
ただ、昔から変わらない「人と向き合うことが好き」という部分を、自分だけの強みで終わらせず、組織の強さに変えていきたい。
人の心を動かす力を、組織をつくる力へ。
それが、今の私がCHROを目指している理由です。
最後まで読んでくれたあなたへ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
Motivateは、まだ完成された組織ではありません。
だからこそ、これから一緒に考え、つくり、変えていける余白があります。
私自身も、すべての答えを持っているわけではありません。
事業をどう伸ばすか、どんな組織にするか、どうすれば一人ひとりがより力を発揮できるか。今も日々試行錯誤しています。
だからこそ、完成された環境に入るのではなく、自分たちの手でより良い事業・組織をつくっていきたい方と一緒に働きたいと思っています。
役職や経験年数に関係なく、自分の考えを持ち、周囲と対話しながら前に進める方。
誰かに言われたことをこなすだけではなく、「もっとこうした方が良い」と考え、行動に移せる方。
そんな方と出会えたら嬉しいです。
少しでもMotivateや私たちの考え方に興味を持っていただけたら、まずは気軽にお話しできればと思っています。
一緒に、人が活躍し、事業が成長する組織をつくりましょう。