以前の僕は、カレンダーが隙間なく埋まっている状態を、どこかで誇らしく思っていました。朝から夜まで会議と作業が色分けされて並んでいる。忙しいのは必要とされている証拠だ、と。コンサル時代からのクセで、空いている枠を見ると何か入れたくなるんですよね。
でも、予定を100%で組むと、突発対応の入る場所がなくなります。現場のトラブル、急ぎの確認、先方からの「一点だけいいですか」。この手の話は毎週かならず来るのに、カレンダー上は存在しないことになっている。結果、全部が夜に押し出されるか、誰かの返事待ちとして積み上がる。僕の予定が詰まっているせいで、周りが止まっていたわけです。
白状すると、それに気づいたのは、自分宛ての確認依頼が三日くらい寝ていたときでした。相手はずっと待っていた。僕はというと、ぎっしりの予定をこなして「今日もよく働いた」と満足していた。忙しさで仕事をした気になっていただけで、いちばん大事な球を落としていました。さすがに反省しました。
なので今は、1日のうち2割くらいは何も入れない時間として先に押さえています。空いているように見えて、実際はだいたい埋まる。でも、埋まるのが予定ではなく、その日に起きたことなのが大事だと思っています。余白は怠けではなく、周りを止めないための設計。正直、空白の枠を見るとまだ少しソワソワします。