はじめまして。職務経歴書の狂人です。
普段は、主にXでの発信を中心に、本業は企業の採用担当として、採用設計から面接までを一気通貫で行っています。
これまで、数千の書類を選考し、数千人と向き合ってきました。
その現場で、毎日繰り返される「悲劇」があります。
それは、「中身は素晴らしいのに、翻訳ミスで落ちていく候補者」の存在です。
能力はある。
実績もある。
フィットもしそう。
しかし、提出された職務経歴書の設計がズレているせいで、その魅力が1ミリも伝わらず、書類選考で弾かれてしまう。
採用する側からすれば、「会うべき人材を見逃す」という損失。
応募する側からすれば、「土俵にさえ上がれない」という理不尽。
このミスマッチを構造から解決するために、僕は「職務経歴書の狂人」として活動しています。
Wantedlyにある「想い」のジレンマ
Wantedlyは、「共感」や「想い」で企業と人がつながるプラットフォームです。ビジョンへの共鳴、カルチャーへの没入。それは採用において最も本質的な要素です。
しかし、あえて現場の人間として言わせてください。
どれだけ熱い「想い」があっても、それだけでは選考は突破できません。
なぜなら、採用とは「投資判断」だからです。
企業は、あなたの「想い」をエネルギー源として評価しつつ、それが自社の事業成長にどう変換されるかという「再現性」を冷静に見ています。
多くの候補者は、この「変換」の作業を企業側に委ねすぎています。
「会えばわかる」「話せば伝わる」 それは甘えです。
忙しい採用担当者の手元には、毎日膨大なエントリーが届きます。
その中で、あなたの熱量を正しく届けるためには、感情を乗せるための強固な「ロジック」と、読み手の脳内に入り込む「デザイン」が必要です。
提供するもの
僕がここで発信するのは、小手先のテクニックではありません。
採用担当者の視界そのものです。
- なぜ、その自己PRは読み飛ばされるのか
- 「ポテンシャル」という言葉が、企業側にはどう聞こえているか
- 評価される「実績」と、スルーされる「自慢」の境界線
これらを言語化することは、一見、応募する側への支援に見えるかもしれません。
ですが、これは同時に企業側、つまり採用する側への支援でもあります。
候補者が自分のキャリアを正しく「翻訳」できるようになれば、企業は本来会うべき人材と出会える確率が上がるからです。
ノイズが減り、本質的なマッチングの時間が増える。
だから僕は、候補者の視座を上げることが、採用市場全体の最適化につながると信じています。
最後に
ここに置くのは、採用における「共通言語」です。
候補者が自身の価値を正しく翻訳し、企業がその価値をノイズなく評価する。
この幸福なマッチングを増やすために必要なのは、想いではなく、冷徹なまでの「ロジック」です。
採用する側も、される側も。
本質に向き合う覚悟のある方は、ぜひこれからのストーリーを楽しみにお待ちください。
損はさせません。本当です。