青く澄み渡る大空の片隅でひとりのパイロットが静かに操縦桿を握っています。
組織の進む方向を指し示す仕事と現場の仲間と一緒に事業を育てる仕事の両方を歩んできた私の頭の中にはいつも果てしない天空が広がっています。
そのパイロットが空に残しているのは白い煙ではなく新緑の葉っぱの匂いがする緑色のひこうき雲でした。
新しい仲間と出会いともに目標に向かって突き進む組織の仕組みづくりも実はこの緑の道筋を空に描く作業によく似ていると感じる瞬間があります。
世の中には短期間で大きな結果を求める声や表面的な数字を追いかける風潮がたくさん存在しますが目先の変化ばかりを追っていては強い組織は育ちません。
どれほど華やかな成果を掲げてもそこに集う人々の熱量や確かな絆が育まれていなければ途中で風に煽られて雲散霧消してしまうのです。
そこで必要になるのが一歩一歩の歩みを大切にしながら芽吹いたばかりの若い葉を大切に育てるような温かな視点を持つことです。
単に命令を出して人を動かすのではなくそれぞれの持つ強みや個性が伸び伸びと発揮できるような澄み切った環境を用意すること。
互いの思いや情熱をじっくりと重ね合わせながら空に向かって力強く伸びる一筋の道標を描いていきます。
緑色の雲が爽やかな風に乗ってまっすぐに伸びていく瞬間地上で見上げていた仲間たちの心には温かい勇気と未来への期待が満ち溢れていきます。
同じ雲を見つめる人々は不安を捨てて自分たちの足でしっかりと前を向き同じ目的地を目指して歩み始めることができるようになります。
チームを導くことも単に目的地を示すだけでなく一緒に進む道のりそのものにどれだけの生命感とワクワク感を込められるかが重要なのだと気づかされます。
私たちは毎日新しい挑戦という大空へと飛び立ちながら自分たちだけの誇りある道筋を描き続けています。
日がやわらかく傾き風が優しく頬を撫でる時間になるとふと自分たちが残してきた雲の軌跡を確かめたくなります。
今日あなたが仲間とともに描いた緑色の道筋はどんな希望となって明日の景色を彩っているでしょうか。
パイロットは深く息を吸い込み新緑の香りを胸いっぱいに満たしながら再び高く飛翔していきます。
明日もまた見たこともない未来を目指して空に希望の道を描き続けていくのでしょう。