父から食堂を引き継いだ日
こんにちは。
沖縄県那覇市で食堂を経営しております、川﨑雄平です。
私は父の代から続く食堂を受け継ぎ、2代目として店を守ってきました。
今では毎日のように店に立つことが当たり前になっていますが、父から店を引き継いだ頃を振り返ると、期待よりも不安のほうが大きかったように思います。
「自分に、この店を守っていけるだろうか」
そんなことを何度も考えました。
父が築いてきたもの
父が長い年月をかけて築いてきた食堂には、料理の味だけではない大切なものがありました。
長年通ってくださる常連のお客様。
近所の方々とのつながり。
「今日も来たよ」と気軽に店に入ってくださるお客様との何気ない会話。
子どもの頃から家族で来てくださっている方もいらっしゃいます。
店を引き継いでから改めて気づいたのは、私が受け継いだのは、単なる「食堂」という場所だけではなかったということです。
父が長い時間をかけて築いてきた地域の皆さまとの信頼も、一緒に受け継いだのだと思います。
2代目だからこその難しさ
店を継げば、父と比べられることもあります。
「昔はこうだった」
「お父さんの頃はこうしていたね」
そんな言葉をいただくこともありました。
若い頃は、正直なところ複雑に感じることもありました。
自分なりの店にしたいという思いがある一方で、父が大切にしてきたものを壊したくないという気持ちもあったからです。
しかし、店を続けていくうちに考え方が少しずつ変わりました。
父と同じことをするだけが、店を守ることではない。
けれど、何でも新しくすればいいわけでもない。
「変えてはいけないものを守りながら、時代に合わせて変えるべきところは変えていく。」
それが2代目である自分の役割なのではないかと思うようになりました。
「また来るね」が何より嬉しい
食堂を続けていると、大変なこともあります。
それでも、お客様が食事を終えて、
「美味しかったよ」
「また来るね」
と言ってくださると、この仕事を続けてきてよかったと思います。
特別なことではないかもしれません。
しかし、その一言の積み重ねが、今日まで店を続けてこられた大きな力になっています。
父から受け継いだこの食堂を、これからも地域の皆さまが気軽に立ち寄れる場所として残していきたい。
そして、いつか振り返ったときに、
「2代目として、この店をしっかり次につなぐことができた」
そう思えるよう、これからも一日一日を大切にしていきたいと思います。
次回は、**「2代目になって気づいた『守るもの』と『変えるもの』」**について、私なりの経験をお話ししたいと思います。