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だから日本人は英語を話せないんだ

母校の中高の生徒は、帰国子女でなくても英語で会話ができる人が多かったです。

その一方で、日本最高峰とうたわれる東大の学生は、能力の割には英語でのスピーキングのスキルが低いと感じます。

センター試験の英語で満点をとった……TOEICで900点以上を取得している……こういった東大の友人と比べてペーパーテストでは圧倒的に劣る母校の生徒の方が英語がスラスラと話せるのです。


今回はその理由について個人の見解を述べていきます

僕は割と英語でのコミュニケーション能力は高い方だと思っています。

ですが英会話などの塾には通ったことはありません。

もちろんハーフでも帰国子女でもありません(笑)

では僕はどこで英語力を身につけたのか、それは学校しかありません。

ただ、その学校での教育が他校と比較すると大きく異なっていました。


母校では、中学課程でネイティブの教員だけで行う授業が多く取り入れられていたことで、英語を聞く力が養われました。

一年生のときから、音読や全員必修の英語スピーチが授業で行われていたのも印象的です。

高校課程になってからは、教科書本文を日本語から英訳できるようになることと、暗唱できるようになることとを徹底させていました。

長文のリスニングを行い、聞き取れた内容について意見を英語で述べていく形式の授業もありました。


つまり母校では

聞く力(ALTがAll Englishで授業を行う)→話す力(スピーチの大会や授業内での活発なやりとり)→読む力(文法の知識を会話で使えるようにする)

このような順に英語力を育成していました。

一方で日本の一般的な教育では、とにかく読ませて和訳させています。

リスニングはおざなり、スピーキングなんて扱ってもいません。

さて、どちらが英語を使いこなせるようになるために効果的でしょうか。

これについては僕の母校が圧倒的に優れていると断言します。(えこひいきではありません)


その理由は以下の通りです。

人間の言語能力の発達の過程を考えてみてください。

日本人の赤ちゃんは、まず親の会話に用いられている日本語を聞き取り、次に言葉を発し、やがて読み書きの能力を身につけていきます。

つまり、私たちが自然と日本語を話せるようになったのは

聞く→話す→読み書き

この順に学習を行ったからです。

一方で、日本の一般的な教育では人間本来の自然な言語の発達過程(聞く→話す→読み書き)に逆らって、英語を読むことから始めて聞くことや話すことをおざなりにしています。

もちろん会話力なんて身につくはずないです。

実際に、英語の教員の中には「聞き取りや会話から英語を身に付けるのは受験には非効率的だ」という非科学的な独自の理論を本気で信じている方もいらっしゃるという話をうかがったことがあります。


本気で英語を使いこなせるようになりたいならば、リスニングとスピーキングを重視した学習をしてはいかがでしょうか?