目次
マーケティング会社なのに“コーヒー”がモチーフな理由
コーヒー専門店でのバイト話
Redcherryのマーケティングの考え方
今、カフェ事業の構想が生まれつつあります。
マーケティング会社なのに“コーヒー”がモチーフな理由
Redcherryのビジュアルや世界観、そして名前の由来について、よく聞かれる質問があります。
「なぜ、コーヒーなのですか?」
現時点で、私たちは
カフェ事業を行っているわけではありません。
それでも、コーヒーをモチーフにした世界観は、
かなり以前から自然と使ってきました。
最近になってようやく、
「カフェをやるかもしれない」という構想が
言葉として出てきただけで、
コーヒーそのものは、
ずっと以前から価値観として、
私たちの思考のそばにありました。
それは、Redcherryというマーケティング会社の
オリジンに近い話でもあります。
コーヒー専門店でのバイト話
私は学生時代、
コーヒー専門店でアルバイトをしていました。
『コーヒーマイスター』の資格を取得し、
焙煎も任されていました。
当時すでに、
将来はマーケティングの世界に進みたいと考えており、
「人はどのようにして購買に至るのか」
「どういう瞬間に“好き”が生まれるのか」
そんなことを、経験のないなりに必死に考えていました。
同時に、
世の中で語られている
“マーケティングの正しさ”に、
どこか拭えない違和感も感じていました。
「消費者ニーズを見極める」
「求められているものを捉えてつくる」
それが間違いだとは思いませんでした。
けれど、それだけでは説明できない購買が、
世の中にはあまりにも多いように感じていたのです。
そこで私は、
コーヒー店のカウンターに立ちながら、
提供の仕方を少し変えてみることにしました。
Redcherryのマーケティングの考え方
今で言う、
とても原始的なABテストのようなものです。
その日のコーヒーについて、
産地や味わいを説明し、
どう楽しむとよいかを伝えながら、
目の前で一杯を丁寧に淹れる。
すると、お客さんは感動して、こう言います。
「こんなコーヒー、初めて飲みました」
そして、
「この豆、買って帰ろうかな」と。
これは、ニーズを読んだ結果ではないことは明確でした。
そのコーヒー豆を、
以前から知っていたわけでも、
探していたわけでもないのですから。
ただ、楽しみ方を知ったことで、
感じ方が変わった。
その変化が、
結果として「選ぶ理由」になった。
この体験は、
今のRedcherryの価値観に
そのままつながっています。
人は、
固定されたニーズの集合体ではありません。
感じ方は変わるし、
世界の見え方も更新される。
にもかかわらず、
マーケティングはしばしば、
人を「変わらない前提」で扱ってしまう。
人を、動かないモノや、
数字の一部として見てしまう。
私たちが考える、
ヒューマン・オリエンティッド・マーケティングは、
そうした前提そのものに、
問いを立てる考え方です。
ニーズに応えるのではなく、
人の内側が動くきっかけをつくること。
心のとらえ方が変わり、
世界の見え方が変わった結果として、
選択や購買が生まれる。
そのプロセス、
つまり「ヒト」ときちんと向き合うというプロセスに、
マーケティングの本質があると考えています。
今、カフェ事業の構想が生まれつつあります。
そして今、
世界が一周して戻ってきたように、
Redcherryでカフェ事業を行うという
ワクワクする構想が生まれつつあります。
マーケティング会社が、
すでに多くの参入があるカフェ業界で、
どうすれば選ばれるのか。
答えは、
まだわかりません。
けれど、
人が価値に触れ、
内側が動く瞬間をつくる。
その問いに向き合う実験場として、
「カフェ」は、
とても自然な存在だと考えています。
私たちはこれからも、
人と価値が出会う接点を、
試行錯誤しながら、
そしてワクワクしながら、
考え続けていきたいと思っています。
そんなことを、
一緒に考えてくれる友人と、
出会えたら嬉しいです。
ご応募お待ちしております。