シリコンバレーで働いて気付いた「本気で仕事をする」ということ

【Sansan Story vol.5】塩見 賢治-取締役/Eight事業部長

三井物産系SIerからキャリアをスタートし、スカパーの立ち上げや現Softbankのメールシステムの開発に従事する。30歳で米シリコンバレーに出向し、まだ音声通話が主流であった米国で日本の最新携帯電話システムの紹介や、ベンチャー企業の日本展開の支援を行う。そこで寺田に出会ったことがきっかけで、帰国後しばらくしてSansanに参画する。 シリコンバレーでの経験から「もっと本気で仕事がしたい」と考えるようになりSansanへの入社を決めたという塩見さん。なにが彼の心をそこまで突き動かしたのか伺った。

日本のメール文化を開拓、シリコンバレーへ

もともとは三井物産系のシステム会社にいました。放送・通信分野に強い会社だったのでスカパーの放送システムの設計や、東京デジタルホン(現Softbank)のシステム担当としてメールシステムの開発などに携わっていました。

その後、三井物産のシリコンバレーオフィスに2年ほど出向するのですが、当時、携帯分野では最先端だった日本のデジタル技術、コンテンツを米国に紹介する役割を担っていました。iモードで席捲したNTT Docomoが時価総額で世界のトップだった時代ですね。今のApple並みの影響力があったと言っても過言ではないほど、当時は日本の携帯電話サービス・コンテンツは強かったんです。

また合わせてシリコンバレー発のサービスを日本に紹介する事業をしていまして、そこで同じく三井物産から転勤していた寺田と一緒になったんです。

「世界一勤勉な日本人」よりも働くシリコンバレー

僕はそこで、大きな衝撃を受けました。シリコンバレーに行く前は、日本人が世界で一番ハードワーカーだと思っていたのですが、それはただの思い込みでした。仕事が終わってパーティに行くのは日本人ばかり、ゴルフ場にもほとんど日本人しかいません。

シリコンバレーの猛者たちは、まさに24時間/365日働いてました。そこまで仕事をしているにも関わらず、成功できるのはほんの一握り。自分より100倍頭が良いと思える人達がしのぎを削る世界。ここでは勝てないと正直、打ちひしがれました。

さらに30歳過ぎて管理職になると、そこまで一生懸命にならなくてもよくなったんですね。もともと自分の理想のビジネススタイルは60%くらいの力で110%の成果を出せることだったんですが、実際に120%頑張っている人を見て「僕はこのままではダメだ」と思うようになりました。

米国から戻ってきて、スカパーのシステムを再度担当していたのですが、寺田からの誘いがありSansan設立に参画しました。 理由は、「名刺」に惹かれたというよりも「一所懸命に仕事したい」という思いがあったからです。

一回リセットしてもう一度一所懸命になろう、シリコンバレー時代からの寺田となら一緒に頑張れると思い、決断しました。

負荷をかけ続けなければ力は落ちていく

実際にSansanにジョインしてからわかったんですが、自分で60%くらいしか出していないと思っていたのに、その実力は自分の95%くらい(ほぼ100%)だったんです。自分はこの程度かと愕然としました。

100%以上の負荷をかけないと成長はないので、30代に手を抜いていた分キャパシティがどんどん減っていたのだと思います。20代で頑張った分の貯金が消えてしまったのは悲しかったですが、早いうちに気づけたことは幸いだったと思っています。

めんどくさい方を選ぶことが大切

現在は個人向け名刺アプリEightの事業部長として、目の前の事象の可否を判断するのが仕事です。論理で解ける課題は誰でも判断出来ますが、ビジネスではやってみなきゃわからないという局面が必ずあります。そういうときに、現場ではわからない事業・組織戦略からの目線で判断をします。

そして、いつも「面倒くさいと思った方をやる」と決めています。実はそれって、やるべき事と理解しているから面倒くさいんですよね。また人と同じで事業も組織も100%以上の負荷をかけて初めて成長できるので、めんどくさい事=成長の種と考えるようにしています。

日々の積み重ねが大きな変化に繋がっていくのが事業会社の面白さ

SIerにいたときはプロジェクトベースでの仕事だったので、毎回ゼロからのスタートでした。今は、日々の仕事の積み重ねが価値を生み、世の中を変えている実感が得られており、とても充実しています。

将来的には、NYのカフェでビジネスマンがEightを利用して名刺交換しているさまを、ゆっくりコーヒーを飲みながら見ていたいですね。それが「あたりまえ」の世界を、ぜひSansanで実現したいと思っています。

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