こんにちは。ALL-IN 広報担当の西村です。
今回は、映画監督兼映画事業責任者として活躍する佐近さんをご紹介します。映画監督として手掛けた作品において数々の受賞歴を持つ佐近さんは、2025年12月にALL-INへジョイン。現在は「1企業1映画」を掲げ、企業の採用・PR・ブランディング映像を“広告”ではなく“作品”として制作する『ALLIN STUDIO』の事業に注力しています。
映画を作り続けるために、なぜALL-INという場所を選んだのか。佐近さんが考えるヒーロー像や、映画事業を通じて実現したい未来について取材してみました。ALL-INの新たな挑戦に興味を持ってくださっている方に、ぜひご覧いただきたい記事です!
佐近 圭太郎(さこん けいたろう) 映画監督 兼 映画事業部長
日本大学藝術学部映画学科監督コース出身。『東京バタフライ』『わたしの見ている世界が全て』などの監督作品で数々の国際的アワードを受賞。2025年12月にALL-INへジョインし、「1企業1映画」を掲げ、企業の内側にある物語を一篇の映画として描く『ALLIN STUDIO』に取り組んでいる。
目次
- |映画を作り続けるための、新しい土俵へ
- |痛みを想像し、泥をかぶれる人でありたい
- |「1企業1映画」を、日本の新しい文化に
1.|映画を作り続けるための、新しい土俵へ
──まず、ALL-INに入社を決めた理由を教えてください。
佐近:映像の世界で走り続けてきて、ずっと引っかかっていたことがありました。それは「どう撮るか」ではなく、「どうすれば映画を作り続けられるのか」という問いです。
もちろん、技術や表現を磨くことは大切です。でも、どれだけいい技術があっても、それを支える構造そのものを自分たちで組み立てない限り、作り続けることはできない。そういうモヤモヤを、ずっと抱えていました。
そんなときに出会ったのが、ALL-INであり、代表の前田でした。物語で企業と人をつなぐ『Umplex』の発想にも唸らされましたが、何より、前田が映画に注ぐ想いのまっすぐさに、ひとりの作り手として惚れ込んでしまったんです。
ここなら、自分が作り続けるための、そして誰もが作り続けられるための新しい「土俵」が組める。そう腹落ちしたことが、入社の決め手になりました。
──映画事業をビジネスとして立ち上げていくことに、どのような可能性を感じていますか?
佐近:いまALL-INでは、『ALLIN STUDIO』という事業を立ち上げています。企業の採用・PR・ブランディング映像を、単なる広告としてではなく、一つの“作品”として制作していくスタジオです。
映画は、絶対に一人では作れません。クライアントも、クリエイターも、関わるすべての人の知恵と力を結集させて、はじめて一本の作品になるものです。だからこそ、映画には企業の思想や人の感情を、深いところまで届けられる力があると思っています。
代表・前田とは出会いの瞬間から直感的に「この人のもとで働きたい」と思ったそう。
普段から映画論や事業について熱い言葉を交わしています。
採用やブランディングの文脈でも、「情報を伝える」だけでは届かないものがある。けれど物語になった瞬間、その企業が大切にしてきた価値観や、そこで働く人たちの熱量が、観る人の中に残っていく。
そして今は、その作品づくりを一緒に広げていくパートナーとの出会いにも力を入れています。これまで映画制作に携わってきた方はもちろん、動画生成AI技術に精通した方など、さまざまなバックボーンを持つクリエイターとご縁を結んでいるところです。
「オールインの作品を観て、人生が少し変わった」
そう言ってもらえる瞬間を、この手で作り続けたいんです。そのために、自分の人生まるごと、この土俵に賭けるつもりでいます。
2.|痛みを想像し、泥をかぶれる人でありたい
──佐近さんが考える「ヒーロー像」について教えてください。
佐近:私の思うヒーローは、誰もが避けたがる面倒ごとに真っ先に手を挙げて、泥をかぶってでも「割を食える人」です。
派手ではないけれど、ちょっと過剰なくらいの使命感を持って一歩前に出られる。執着を捨てず、一度決めたことを簡単には手放さない。そういう強さに、私はずっと憧れてきました。
ただし、それは独りよがりの強さではありません。同じくらい大事にしているのは、「自分は間違っているかもしれない」と疑う想像力です。
2作目の長編映画には、「自分の行いが誰かの心を蝕むかもしれない。その適切な恐怖心を持ち続けなければならない」という思いを込めました。誰よりも痛みを想像し、誰よりも自分が割を食う覚悟を持って、新しい土俵を裏側から仕掛けていく。私の描くヒーローは、そういう静かに熱を絶やさない人です。
──プライベート、仕事を問わず、人生の軸になっている考え方はありますか?
佐近:「ワクワクするかどうか」と、「他者の期待を媒介にすること」。この2つです。
野村克也さんの「超二流論」ではありませんが、世の中には自分より圧倒的に能力の高い“一流”がごろごろいます。ましてやAGIが台頭し、個人のオリジナリティすら揺らぐ時代に、「自分一人の能力」に固執するのは、どうにも無理があると思うんです。
では、そんな中でなぜ「自分」なのか。
私の答えは、スキルの唯一性ではなく、「あなたならできる」と言ってくれる人との関係性の中にしかない、というものです。誰かの期待を自分の中に取り込んで、泥臭く形にしていく。その役割だけは、圧倒的な才能にもAIにも代替されない。
私は、他者の期待を背負ったときにこそ、いちばん力が出るタイプの人間だと思っています。映画という途方もない夢を、ビジネスというシビアな現実の中にねじ込み続ける。信じてくれた人たちに120%で応え続ける。それが、日々自分に課している軸です。
3.|「1企業1映画」を、日本の新しい文化に
──ALL-INで働く中で、「ヒーローになれた」と感じた瞬間はありますか?
佐近:入社4ヶ月目に、社内の「ベストヒーロー賞」をいただいたときです。
当時はほぼ一人でプロジェクトを回していて、正直プレッシャーで胃がキリキリしていました。でも表彰の瞬間、「この人は、この人なりに見えないところで汗を流している」と、こんなにも多くの仲間が気づいてくれていたんだと知ったんです。そのことが何より嬉しくて、疲れも不安も一気に吹き飛んだのを覚えています。
とはいえ、真のヒーローになれたとは、まだ到底思えません。ただ、ちゃんと組織を牽引できる人間になりたい。このチームで、まだ見ぬ景色を観に行きたい。そう腹をくくれた、私にとって原点のような瞬間でした。
会社での業務風景です。
目の前の仕事を一つひとつ積み重ねた結果、社内賞の受賞につながりました。
──今後、ALL-INでやっていきたいことや、なりたい姿を教えてください。
佐近:「1企業1映画」を、日本の新しい文化として根づかせたいです。
企業には、それぞれに積み重ねてきた時間があり、働く人の人生があり、まだ言葉になっていない物語があります。『ALLIN STUDIO』は、その内側にある物語をすくい上げ、一篇の映画として描いていく場所です。
もちろん、企業映像である以上、採用やPR、ブランディングに貢献することは大前提です。でも、それだけで終わらせたくない。広告として消費される映像ではなく、観た人の記憶に残り、その企業の存在意義まで伝わる“作品”を作りたいと思っています。
そのためにも、同じ映画業界の人だけで閉じるつもりはありません。AIをはじめとした新しい技術や、異なる領域で培われてきた感性も取り込みながら、これまでにない映画づくりの座組みを作っていきたい。いろいろなバックボーンを持つ人たちと組むことで、『ALLIN STUDIO』の表現はもっと広がっていくはずです。
「オールインの作品を観て、人生が少し変わった」
そう言ってもらえる瞬間を、この手で作り続けたい。そのために、映画監督としても、映画事業責任者としても、逃げずに泥をかぶりながら挑戦していきます。
<広報から一言>
映画を作り続けるための構造を、自らの手でつくる。理想だけではなく、現実の中に物語を生み出す。そんな佐近さんの姿勢は、『ALLIN STUDIO』がこれから切り拓く映画事業そのものの熱源だと感じました。
「1企業1映画」という新しい文化が、ここからどのように広がっていくのか。佐近さんとALL-INの挑戦に、ぜひご期待ください。
ALL-IN 広報部
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