2025年8月4日から15日にかけて、ASIA to JAPANはインドを訪問し、現地の複数大学や関係者へのヒアリングを実施しました。
いま、日本企業の新卒採用において「インド人材」が注目を集めています。
日本の初任給はインドの約5倍。
大学の評価や学生のキャリア選択にも直結し、日本就職は大きな魅力として受け止められています。
さらに、日本は外国人を積極的に受け入れる数少ない先進国であり、新卒一括採用や「高度外国人材」としての評価も、学生にとって特別な価値となっています。
本レポートでは、現地大学や学生の声をもとに、インド人材が日本を目指す理由と日本企業にとっての可能性をお伝えします。
目次
- ■インドの大学が見る「日本就職」の価値
- ■インド学生が日本を目指すリアルな理由
- ■日本企業が得るインド人材の強み
- ■インドで訪問した大学
- ・SMR大学 アーンドラ・プラデーシュキャンパス(SRM University, Andhra Pradesh / SRMAP)
- ・SRM大学 チェンナイキャンパス(SRM Institute of Science and Technology / SRMIST)
- ・チェンナイ工科大学(Chennai Institute of Technology / CIT)
- ・インド工科大学マドラス校(Indian Institute of Technology Madras / IIT Madras)
- ・ジョティ工科大学(Jyothy Institue of Technology / JIT)
- ・サンジヴァーニ工科大学(Sanjivani College of Engineering / SRES-COE)
- ・プネ・ヴィディヤルティ・グリハ工科大学(Pune Vidhyarthi Griha’s College of Engineering and Technology and G. K. Pate (Wani) Institute of Management / PVG)
- ・プネ大学 MMCOE(Marathwada Mitra Mandal’s College of Engineering / MMCOE)
- ・ヤショダ工科大学(Yashoda Institute, Satara / YSPM)
- ・ヴィシュワカルマ情報技術大学(Vishwakarma Institute of Information Technology / VIIT)
- ・ジャワハルラール・ネルー大学(Jawaharlal Nehru University / JNU)
- ■まとめ
■インドの大学が見る「日本就職」の価値
・大学の評価は偏差値でなく卒業生の初任給の高さで決まる
インドの大学における評価指標は、日本のように入学時の偏差値や研究実績だけで決まるものではありません。
むしろ「卒業生がどのような企業に就職し、どの程度の給与を得ているか」が大きな評価基準となっています。
SRM大学の学部長向け説明会にて インド・チェンナイ
大学が企業とのリクルート活動に積極的であるのもそのためです。
就職先が有名企業かつ高額年俸のオファーがあれば、優秀な学生を輩出したと大学の評判は高まり、入学希望者の質と数も向上していきます。
特に海外の企業、なかでも日本企業への就職は「高い給与」と「安定したキャリア」を象徴するものと見られ、大学にとっては大きな実績となります。
学生にとっても、日本就職は単に個人の選択に留まらず、母校への貢献や「優秀学生」としての評価にもつながります。
つまり、日本企業に就職した学生は、大学側から見れば「大口契約をとった営業担当」に近い存在であり、学校全体のブランド価値を押し上げる存在となっているのです。
この背景があるため、大学は日本企業との接点づくりに熱心で、学生が日本へ就職することを積極的に後押ししています。
・日本語プログラムに大学側の期待高まる
インドの大学では、ここ数年で日本語教育への投資が一気に進んでいます。
その理由は、日本企業からのオファーは高い給与が見込め、さらに先進国の中でも唯一新卒採用枠があり外国人を積極的に受け入れしており、就職を希望する学生が増加しているからです。
日本語を習得しておくことが就職に直結するという実績が積み重なったため、日本語教育に前向きな姿勢をとっているところが多くあります。
ヤショダ工科大学(Yashoda Institute, Satara / YSPM)にて、大学スタッフからの記念品贈呈 インド・マハラシュトラ
今回ASIA to JAPANは、インターンシップを組み込んだ日本語学習プログラムを、訪問した大学で提案しました。
今までの日本語話者育成だけでなく、日本的な働き方や文化を体験しながら学ぶ仕組みが、大学や学生の双方から高い評価をいただきました。
大学にとっては、このプログラムを提供することで「日本企業への就職に強い大学」というブランドを確立でき、優秀な学生を集めやすくなるメリットがあります。
一方、学生にとっても、学内での日本語プログラム参加は将来のキャリア形成に直結する実践的な準備期間となります。
こうした環境整備は、大学が単に教育機関としてだけでなく、学生の国際的キャリアを支援する“キャリアプラットフォーム”へと進化していることを示しています。
日本企業にとっても、こうしたプログラムを通じて日本語を学んだ学生は、現場ですぐに活躍できる「即戦力人材」として期待できます。
・日本の初任給はインドの5倍、その魅力
繰り返しになりますが、日本企業がインドの学生にとって魅力的な就職先とされる背景には、給与水準の圧倒的な差があります。
現地企業の新卒初任給と比べると、日本企業が提示する給与は約5倍に達します。
これは単なる数字の差以上の意味を持っています。
インドでは家族を支える意識が強く、給与の高さは社会的な成功や安定の象徴とされます。
したがって、日本企業での就職は、学生本人にとっても家族にとっても誇りとなり、強いモチベーションにつながります。
また、給与の高さに加えて「安定した雇用」「技術や知識の習得」「グローバルなキャリアパス」といった要素も、日本就職を選ぶ大きな理由です。
特に理系学生にとって、日本の先進的な技術に触れることは将来のキャリアを築く上で欠かせない経験と映っています。
給与と成長機会、この二つを同時に手に入れられることこそ、日本企業がインドの学生にとって“特別な選択肢”となっている所以です。
こうした魅力を背景に、今後も「日本行き」を目指す学生は増え続けると見込まれます。
■インド学生が日本を目指すリアルな理由
・高収入だけじゃない、日本就職の本当の魅力
インドの学生が日本就職を選ぶ理由は、初任給がインド国内の約5倍という収入面の差だけではありません。
むしろ注目すべきは、日本という国の制度や仕組みが、彼らにとって特別なキャリアの入り口となっている点です。
ヤショダ工科大学(Yashoda Institute, Satara / YSPM)にて、FAST OFFER説明会後の集合写真 インド・マハラシュトラ
まず、日本は数少ない「外国人を本格的に受け入れている先進国」のひとつです。
欧米諸国では就労ビザの取得が難しく、特に新卒での就職はハードルが高いのが現実です。
一方、日本は国として「高度外国人材」を積極的に受け入れており、外国人が新卒として正社員採用されることが一般的になりつつあります。
この仕組みは、インド学生にとって非常に魅力的です。
さらに、日本は世界的にも珍しく「新卒一括採用」の仕組みを持つ国です。
経験や職歴がなくても、大学卒業のタイミングで大手企業に入社し、長期的なキャリアをスタートできる環境は、欧米やインド国内にはほとんどありません。
学生にとっては、自分のポテンシャルを評価してもらえる大きなチャンスとなります。
加えて、「日本企業で働く=高度外国人材として認められる」という社会的ステータスも見逃せません。
国際的にキャリアを築きたい学生にとって、日本企業での勤務経験は、将来インドに戻った際にも、また他国で働く際にも大きな評価につながります。
つまり日本就職は、単なる収入アップではなく、「キャリアの出発点として自分を国際的に認めてもらえる仕組み」が整った稀有な選択肢なのです。
こうした制度的な優位性こそが、インド学生が日本を強く志向する理由であり、日本企業にとっても他国の企業と差別化できる大きなポイントとなっています。
・「日本が好き」その気持ちがキャリアを後押し
制度や待遇の魅力に加えて、多くの学生が日本を目指す背景には「日本が好き」という純粋な感情もあります。
インドでは日本のアニメや映画、ポップカルチャーが広く浸透しており、幼い頃から日本に親しんできた学生も少なくありません。
その憧れが「日本語を学びたい」「日本で働いてみたい」という具体的な行動へと結びついています。
また、文化面への共感も大きな要因です。
日本人の勤勉さや誠実さ、礼儀を重んじる姿勢は、インドの学生にとって興味深い文化であり、「その環境の中で自分も成長したい」と考える声が聞かれます。
これは単なる給与や待遇を超えた、感情的な動機です。
実際に現地で面談した学生からは「日本文化に触れてみたい」「日本の技術を目の当たりにしたい」といった声が聞かれました。
このように、「日本が好き」という気持ちが強い意志を生み、それが就職活動への真剣さや就職後の定着にもつながっているのです。
日本企業にとっては、給与目当てではなく「国そのものに魅力を感じている」人材を採用できることが、大きな強みとなります。
・就職説明会に100人超!高まる日本企業への関心
インド出張の中で印象的だったのは、開催した各就職説明会に100人以上もの学生が集まったことです。
平日にもかかわらず、大教室は満席となり、一部では立ち見だけでなく教室の外から参加される方もいました。
会場では、学生たちは真剣な眼差しで説明を聞き、積極的に質問を投げかけていました。
質問内容は、ASIA to JAPANが展開するサービスから、どのようにして成長し日本企業に就くのかを問うものが多く、日本で働くための準備を着実に進めたいという熱意が伝わってきました。
大学関係者によれば「日本就職に関して学生の関心は年々高まっている」とのことです。
CIT(Chennai Instituite of Technology University)で実施した説明会後の記念撮影 インド・チェンナイ
こうした盛況ぶりは、単なる情報収集ではなく「本気で日本就職を目指している」ことの表れです。
制度面での魅力、文化的な憧れ、そして経済的なメリットが重なり合うことで、日本はインド学生にとって他に代えがたいキャリアの選択肢になっています。
今後も説明会や大学との連携を通じて、日本企業と学生の接点を増やすことが、優秀人材を獲得するうえで不可欠になるでしょう。
■日本企業が得るインド人材の強み
・ポジティブ思考とチャレンジ精神
インドの学生と接して感じるのは、非常にポジティブでチャレンジ精神にあふれているという点です。
彼らは困難や未知の状況に対しても恐れることなく、一歩踏み出そうとします。
文化や言語の壁がある日本就職に挑戦するという選択そのものが、その姿勢をよく表しています。
「環境が違っても、まずはやってみる」「失敗しても学び直せばいい」という柔軟な考え方は、日本企業がグローバルに展開していく上で欠かせない資質です。
ジョティ工科大学(Jyothy Institue of Technology / JIT)にて、FAST OFFER説明会の様子 インド・バンガロール
特に、日本企業が海外進出を進める中で求められるのは、未知の環境に適応し、前向きに課題解決に取り組める人材です。
その点で、インドの学生は非常にフィットしています。
この“楽しみながら挑戦する姿勢”は、日本の組織文化に新しい風を吹き込み、既存社員にも良い刺激を与えるでしょう。
日本企業がインド人材を採用することは、単に人員を補充するのではなく、組織全体を活性化させるきっかけにもなるのです。
・理系×日本語という希少な人材像
インドは世界的に見ても理系教育が盛んな国であり、工学やIT分野で優秀な学生を数多く輩出しています。
その一方で、日本語を学び、日本企業で働くことを志す理系学生はまだ限られた存在です。
つまり「理系スキル+日本語力」を兼ね備えた人材は、非常に希少価値が高いのです。
大学によっては日本語教育プログラムが拡充されつつありますが、理系科目と並行して学習を続けられる学生は限られます。
だからこそ、そうした学生は強い意思と高い学習能力を持っていると評価できます。
企業にとっても、技術スキルを前提としつつ、日本語でコミュニケーションが取れる人材は即戦力として迎えやすい存在です。
また、単に語学力があるというだけでなく、文化理解や日本への関心を持っているため、職場に定着しやすいのも特徴です。
理系スキルに加えて言語・文化の理解を備えたインド人材は、日本企業にとって「橋渡し役」となり、チームの国際化をスムーズに進める存在となります。
・グローバル化を推進する即戦力として
日本企業が直面している大きな課題の一つが「グローバル化の加速」です。
国内の労働人口が減少する中で、外国人材を採用し、組織に多様性を取り入れることは避けられません。
その際に重要なのは、単に労働力を補うのではなく、企業の国際的な競争力を高める存在を採用することです。
インド人材はまさにその条件に合致しています。
理系スキルをベースにしつつ、日本語や日本文化への理解を持ち、かつポジティブで挑戦的なマインドセットを備えているため、グローバル化を推進する即戦力となり得ます。
加えて、インドは英語教育が進んでいる国でもあり、日本語と英語の両方を使えるバイリンガル人材も多く、海外拠点や国際プロジェクトでの活躍が期待できます。
日本企業がこうした人材を採用することは、単なる外国人採用ではなく「組織の未来をつくる投資」です。
特に若手層のうちから採用し、企業文化とともに育成することで、将来的には海外展開や国際的な取引をリードする存在に成長していく可能性があります。
インド学生の「前向きさ」と「多様なスキル」は、日本企業にとってグローバル戦略を実現するための大きな力となるでしょう。
・新卒採用へとシフトする企業戦略
今回の訪問で印象的だったのは、帯同いただいた総合商社のインド現地法人が、中途採用一辺倒だった採用方針を新卒採用へと見直しつつある点です。
これまでインド人材の採用といえば、即戦力となる中途層が中心でした。
しかし近年は、語学や文化理解を備えた新卒人材に注目されています。
SRM Andhra Pradesh校でAtoJ HIRAMEKIの日本語授業を受講している学生と インド・アーンドラ・プラデーシュ
新卒を対象にする背景には、日本への関心を持つ学生を早い段階で迎え入れ、一から丁寧に育成したいという狙いがあります。
文化や言語の壁を越えて組織に溶け込むには、企業側の支援や教育体制が重要ですが、新卒採用なら時間をかけてじっくり育てることが可能です。
結果として社員定着率も高まり、長期的な戦力として期待できるのです。
また、インド国内での人材確保が比較的容易なことも大きな利点です。
理系スキルを持ち、日本語に関心を持つ新卒層は、まだ競争が激化していない採用市場に存在しています。
こうした人材を早めに採用できれば、企業にとってもコスト効率の良い投資となります。
さらに、多くの場合、彼らは現地支社での業務を担うため、家族と離れて単身で海外に赴任する必要はありません。
それでも日本本社や日本人社員と深く関わりながらキャリアを積めるため、「日本で働きたい」という学生の想いと企業ニーズが一致しやすいのも特徴です。
新卒を対象とした採用シフトは、日本企業とインド人材の双方にとってメリットの大きい動きだといえるでしょう。
ASIA to JAPANは、インドの学生が日本企業で活躍できる人材へと成長できるよう、日本語教育と就職支援を一体的に進めています。
その一環として、インド国内で日本語教育事業トップシェアを誇る言語サービスプロバイダー「ひらめきソリューションズ株式会社」の事業を子会社化し、2025年3月より「AtoJ Hirameki」として運営を開始しています。
本事業では、インド人材の日本語話者育成と就職支援を目的に、オンラインでの一斉授業や大学の年間カリキュラムに合わせた独自プログラムを提供。特に理系分野の優秀な学生を、日本語に精通した人材になるよう育成しています。
こうした取り組みを通じて、優秀なインド人材と日系企業インド法人をつなぐ新たなきっかけを広げていきたいと考えています。
■インドで訪問した大学
今回訪問した大学を紹介します。
・SMR大学 アーンドラ・プラデーシュキャンパス(SRM University, Andhra Pradesh / SRMAP)
SRM大学アーンドラ・プラデーシュキャンパスは、同州グントゥール県マンガラギリ郡ニールコンダに位置し、主要都市ヴィジャヤワーダとグントゥールの中間にあります。
2017年に工学・応用科学学部が、2018年に教養・基礎科学学部がそれぞれ開設され、現在は学部課程から大学院課程、博士課程まで幅広い教育を提供しています。
・SRM大学 チェンナイキャンパス(SRM Institute of Science and Technology / SRMIST)
985年にインド南部チェンナイで「SRMエンジニアリングカレッジ」として設立され、2003年から2004年にかけてみなし大学の認定を受け、現在の「SRM Institute of Science and Technology」へと改称しました。
インドの私立大学の中でも最大規模を誇り、教育水準の高さでも広く評価されている総合大学です。
・チェンナイ工科大学(Chennai Institute of Technology / CIT)
チェンナイ工科大学は、首都圏で第一世代の起業家として成功を収めてきたシュリ・P・スリラム氏が「技術教育機関を設立したい」という強い思いから、十分な産業経験を積んだ質の高い技術教育を提供することを目的に2010年に設立されました。
産業に関する専門知識を活かして模範的な技術教育を提供しており、革新的な教育方法で若者のニーズに応えています。
・インド工科大学マドラス校(Indian Institute of Technology Madras / IIT Madras)
1959年に設立されたインド工科大学マドラス校は、インドトップレベルの学生が集まるIITの中でも3番目に設立されたスクール。
インド南部の都市チェンナイに広大なキャンパスを構え、約1万人の学生が学んでいる。
・ジョティ工科大学(Jyothy Institue of Technology / JIT)
ジョティ工科大学は、インド・カルナータカ州バンガロールに位置する2011年に設立された私立の工科大学です。
ヴィシュヴェシュヴァラヤ工科大学(ベルガウム)と提携し、インド工科大学教育機構(AICTE、ニューデリー)から認可を受けています。
カルナータカ州ラージョーツワ賞を受賞したBNVスブラマニヤ博士により設立され、ジョティ慈善信託によって運営されています。
キャンパスはバンガロールのカナカプラ通り沿いタタグニにあり、「アート・オブ・リビング」に隣接しています。
同大学では、5つの分野で工学士号を取得することが可能です。
・サンジヴァーニ工科大学(Sanjivani College of Engineering / SRES-COE)
1983年に開校されたサンジヴァーニ工科大学は、農村の人々に技術教育を提供することを目的に設立されました。
ニューデリーにある全インド技術教育評議会(AICTE)の認定を受け、プネー大学と恒久的に提携しており、さらにマハラシュトラ州政府からはAグレードの評価を獲得しています。
キャンパス内には学生の総合的な成長を支えるための設備が整えられており、学びと生活の両面で充実した環境を提供しています。
・プネ・ヴィディヤルティ・グリハ工科大学(Pune Vidhyarthi Griha’s College of Engineering and Technology and G. K. Pate (Wani) Institute of Management / PVG)
プネ・ヴィディヤルティ・グリハ工科大学は1909 年に設立されたマハラシュトラ州の有名な慈善団体「Pune Vidyarthi Griha」によって、1985年に援助のない大学として設立されました。
AICTE (全インド技術教育評議会) およびマハラシュトラ州政府によって認可された、サヴィトリバイ・プーレ・プネ大学の系列校です。
今回の訪問では、新たに始まる日本語話者育成プログラムを誘致しました。
・プネ大学 MMCOE(Marathwada Mitra Mandal’s College of Engineering / MMCOE)
プネ大学 MMCOEはインド政府の元内務大臣、故シャンカラオジ チャヴァン氏を「創立者会長」として1967 年に設立されました。
社会的および教育的に情熱を持った人物たちの影響を受けており「Yethe Bahutanche Hit」(大衆の福祉)というモットーを掲げています。
大学では経営、法律、商業、薬学、工学、建築などに対応する優れた教育施設を創設し、12,000 人以上の学生に優れた教育を提供しています。
・ヤショダ工科大学(Yashoda Institute, Satara / YSPM)
ヤショダ工科大学は、2011年に設立されたインド・マハラシュトラ州サタラの私立工科大学です。
ニューデリーのAICTE(全インド技術教育評議会)やマハラシュトラ州のDTEによる認可を取得しており、キャンパスには、最新の研究設備を備えた実験室、デジタル教室、学生の自主性を促すイノベーションスペースなどが整っています。
講義だけでなく、インターンシップ、ハンズオン学習、起業支援、ソフトスキル強化ワークショップなどを通じて、産業と直結した人材育成にも力を入れています。
・ヴィシュワカルマ情報技術大学(Vishwakarma Institute of Information Technology / VIIT)
2002年に設立されたヴィシュワカルマ情報技術研究所は、インドのプネーにある独立工学研究所でサヴィトリバイ・プーレ・プネー大学に所属しています。
大学はバンシラル・ラマナート・アガルワル慈善信託によって運営されています。
2017年に大学助成委員会から独立認定を受けました。
・ジャワハルラール・ネルー大学(Jawaharlal Nehru University / JNU)
ニューデリーにあるネルー大学(Jawaharlal Nehru University, JNU)は、1969年に設立された国立研究大学で、社会科学研究において国内屈指の名門校とされています。
初代首相ジャワハルラール・ネルーにちなんで命名され、崇高な理念のもと、社会的弱者を含む幅広い学生に門戸を開いてきました。
1970年にはインド国際研究大学院を統合し、国際学部を設置。
現在は13のスクール、55のセンター、7つの特別センターで構成され、多様な分野にわたる高度な教育と研究を展開しています。
■まとめ
訪問時の情報を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回のインド出張を通じて見えてきたのは、日本企業とインド学生が互いにとって強い魅力を感じ合っているという事実です。
インドの大学は卒業生の就職実績を重視し、日本の初任給の高さや安定した採用制度に注目しています。
一方の学生は、高収入だけでなく「外国人を受け入れる先進国としての日本」「新卒一括採用という独自の仕組み」「高度外国人材として受け入れてもらえる環境」に惹かれ、日本就職に本気で挑戦しています。
実際にイベントや説明会の終了後も多くの学生から質問いただき、彼らの熱い思いを強く感じました。
今後、インドの若い才能が日本企業の一員として成長し、現地と日本をつなぐ存在となることは間違いありません。
双方にとって大きな可能性を秘めたインド人材の採用は、日本企業にとって未来を切り拓く重要な一手となるでしょう。
ASIA to JAPANでは、こうした現地のリアルな声を企業の採用戦略に活かし、日本と海外の「まだ出会っていない」人材の架け橋として、今後もサポートを続けてまいります。