「人間の心理や行動特性を探求することで、真に役に立つ製品、サービス、またそれらを支える仕組みを創出し、豊かな社会の実現に貢献する」を理念に掲げるビービット。
UXグロースコンサルタントは、WEB・アプリのユーザ体験の継続改善によるビジネス成長をサポートします。一過性の改善提案にとどまらず、クライアント企業が自ら絶え間なくUXを改善し、サービスを持続的に成長できるよう、業務プロセスを整え、必要なスキルやマインドを定着させることがミッションです。
今回は、UXグロース部にてコンサルタントとして活躍する田中 楓子さんをご紹介します。実際の業務内容やそのやりがいについて聞きました。
田中 楓子(たなか ふうこ)/ UXグロース部 / コンサルタント
早稲田大学基幹理工学部卒。
楽器販売や音楽教室を展開する企業で営業としてキャリアをスタート。その後販促代理店にてクライアント企業のデジタルマーケティング推進を担った後、ビービットへ。
現在はビービットでUX起点のグロースコンサルティングを担当。2児の母。
── まず、現在はどのような仕事を担当していますか?
現在はUXグロース部でコンサルタントとして2社のプロジェクトを推進しています。クライアントと設定したKGI*1を達成すべく、テーマを幅広く設定し、分析に基づいてユーザ体験を改善して成果を積み上げています。
2社ともご担当者様がUXグロースの考え方を社内に浸透させたいという強い思いをお持ちなこともあり、改善活動の中で「ユーザ体験を改善すると最終的にビジネス成果につながる」という実績を積み重ねて他部署との連携を広げていったり、もう少し難易度の高いテーマに挑戦したり、とプロジェクトを通じてクライアント企業全体が発展していくように支援をしています。
部下のコンサルタントは3-4名おり、チームマネジメントも担当しています。
── ビービットに入社した理由を教えてください
実はもともと前職の販促代理店でビービットと協業したことがあるんです。
販促代理店では、デジタルサービスを新しく企画して世の中にどう届けるかという仕事をしていました。0から作るプロセスに魅力を感じ、のめり込んで仕事をしていました。当時は重要なのは数字。粗利*2やクリック率*3といった指標を追っていました。
その頃、とあるクライアントの案件でビービットのコンサルタントと一緒に仕事をすることになりました。
私がプロジェクトのデジタル領域を推進しており、ビービットからはもっとこうした体験にしたほうがいい、という示唆をもらっていたのですが、こんなに体験重視の提案をする会社があるんだ、と新鮮な驚きがありました。
当時は数字偏重で仕事をしていたので、「そんなに理想の体験ばかりでは仕事が回らない」と正直思っていました。でも、同時にそこまで体験にこだわることでどんな成果が出るのかという興味も持ちはじめ、その好奇心が転職活動のきっかけの一つになったと思います。
実際に入社してみると、ユーザが納得して使い続けることで数字になって積み重なっていくわけで、本当の成果を追うならユーザの体験に徹底的にこだわることが重要なんだと改めて実感しました。
また、採用面接がビービットに入社しようと思う決め手になったと思います。
他社だとスキルや即戦力かどうかを探られる面接が多かったんです。これまでどんな分析ツールを使ってきたか、とか。
ビービットは全然違って、どう生きて来たかとか何を大事にしているかとか、人生観も含めた、人としてどうかというところを見てくれていると感じました。
オファーいただいた後もフォロー面談を何度か実施していただき、似たような経歴の社員や子育て中の社員と話す機会があり、仕事や働き方に対する不安も解消できました。
そうした対応があったから入社に踏み切れたと思っています。
──転職活動時に感じた想いをお伺いできますか?
ビービットに転職したときは既に2人子供がいました。しかも小学1年の壁、と言われるタイミングでコンサルティングは未経験。自分でも結構思いきったなと思います。
転職活動時、前職でできる仕事はやり切った感覚があったんです。そこから、もう一歩スキルアップしたいという想いがありました。
ワークライフバランスの考え方は人それぞれだと思いますが、私自身は「子どもとの時間も大切にしたいけれど、自分のキャリアにもこだわりたい」という想いが強くありました。「子育て中だから…」と制限をかけてしまうのは、自分には合わないなと感じていたんです。
一方で、私の母は専業主婦で、家事育児を細やかにこなしてくれていました。その姿がイメージとしてあり、仕事にこだわりたい自分と、家庭を大事にしたい自分との間で、今も葛藤しながらベストな両立の形を探っている最中です。
転職活動時にはマネージャ、シニアマネージャと何回も面談をする機会がありました。女性のシニアマネージャが子供を育てながら役割も果たしている姿は、自分が目指すイメージに近く、働く姿が想像できました。
また、ビービットは家事育児に深く関与している社員が多いんです。男性でも女性でも、マネージャでも5時に子供を保育園に迎えに行ったり、お風呂や夕飯を担当していたりします。なので、社内全体が家事育児と仕事の両立の難しさに対して理解が深く、育児の悩みもよく聞いてもらっています。
また、制度面でもリモートワークや裁量労働制*4があるのがとてもありがたいです。子供が小学校に上がると保護者面談などが日中に入ることがあるのですが、柔軟に対応できています。
おかげで、仕事も子育ても自分のやりたい分量で向き合えている実感があります。もちろん両立は簡単なことではありませんが、自分なりに「ここまでやりたい」というラインを大切にしながらバランスを保てているので、この会社に入って本当に良かったと感じています。
── 入社して感じているやりがいや、印象に残っているプロジェクトについて教えてください。
とある大企業のプロジェクトを担当したことです。
その企業は事業部や製品がとても多く、かつ様々なユーザが関わるのでコミュニケーションがとても複雑になっていました。
UXデザイン部でもプロジェクトを推進し、方針を立ててコミュニケーションの整理を行っていたのですが、UXグロース部でも同時に既存のコミュニケーションの改善活動を行っていました。
既存のコミュニケーションを、分析を元に改善を続けていく中で、こんな機能があったほうがいい、となり、新しい機能を追加することになりました。その機能をUSERGRAMで分析した結果、ユーザが本来やりたかった行動がクライアントの狙い通りにきちんと完遂されていると確認できたことがとてもうれしかったですね。
USERGRAMではユーザの行動が可視化されるので、数字成果とともにご報告した際、もっとこうしていこう、次はこう改善しようという議論につながりやすく、クライアントからも施策の発展を感じてもらえています。
また、UXを追及しようとすると、なかなかすぱっと答えが出ないときがあります。それが私にとってはとてもやりがいになっています。元々分析して答えがないところを追及していくのが好きですし、試行錯誤しながら「ユーザ体験ってこうだよね」ということを解き明かしていくのは、より手ごたえを感じます。
── UXグロース業務に携わることで、どのような成長や気付きがありましたか?
UXやユーザ中心という考え方とは、自分以外の他者すべてに対するものなんだと気が付いたことが大きいです。
元々、「ユーザ中心」という言葉は消費者のためだけをさすものだと思っていました。
それが、ビービットではエンドユーザだけではなく、クライアントや社内のメンバーに対してもユーザ中心の考え方が発揮されています。
例えばクライアントに提出する資料も、クライアントが見てどう感じるか、意図することが伝わるのかなど隅々までこだわって作成されますし、部下に対する指摘も、相手をよく見て本当に必要な支援になっているかを考え抜いています。
チームメンバーからの発言についても、どういう背景があるのか、どういう気持ちで言っているのかを深く考えるようになりましたし、他者に対して敏感に接するというか、考えながら接することが身についたように思います。
こういうと、当たり障りのない、踏み込まないコミュニケーションを想起する人もいるんじゃないかと思います。
が、ビービットの人は結構踏み込んで指摘をしてくれると感じています。
本質的な課題に踏み込んで話をすることって、成長するのに必要ですよね。ビービットには、信頼関係を築いたうえで、必要な指摘をしっかりしてくれる文化があるんです。
これもUXの一つだなと思っていて、自分もそうして成長させてもらっているからこそ、今度は私が部下や後輩に対してそうした指導ができるようになりたいなと考えています。
コンサルタントは難易度の高い案件も多く、私自身も悩んだり失敗することがたくさんあります。だからこそ、仕事をする過程での成長実感はとても大きいですね。若手のみなさんとも、そうした挑戦の過程を楽しみながら一緒に成長していきたいです。
── 今後の展望は?
現在担当している2つのプロジェクトでは、既にある機能の改善による成果を積み上げてきたことから、クライアントから「さらに広い領域に踏み込みたい」という声をいただいています。これまでの部分的な改善活動から、一歩踏み出して根本的な課題解決に取り組んで、より大きな成果につなげていきたいですね。
また、クライアントの「UXグロースの考え方を社内に浸透させたい」という強い志を実現できるよう、これからも頼れるパートナーとして並走し続けていきたいと考えています。
注釈
*1 KGI…KGI(重要目標達成指標)とは、ビジネスやプロジェクトが最終的に目指すゴール(売上や成約数など)を数値で表した指標のこと
*2 粗利…粗利(売上総利益)とは、売上高から商品の仕入れ値や製造コスト(売上原価)を差し引いた、ビジネスの最も基本的な利益のこと
*3 クリック率…クリック率(CTR:Click Through Rate)とは、広告やコンテンツが表示された回数のうち、実際にクリックされた割合のこと
*4 裁量労働制…実際の労働時間に関わらず、労使で事前に決めた時間を働いたものとみなす、仕事の進め方を労働者の裁量に委ねる制度