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目指すは赤魔道士。ディレクターからデザイナーにジョブコンバートして気づいたこと。

こんにちは。ブランコでデザイナーをしています園田と申します。
私は2021年9月にジョブコンバート制度を利用し、ディレクターからデザイナーにコンバートをしました。ここではそのきっかけや、コンバートしてから気づいたことをお伝えできればと思います。

ジョブコンバートとは?

ブランコのクリエイターにはディレクター、デザイナー、エンジニアの3種類います。
その職務内容をざっくりまとめると以下のようになります。

ディレクター:クリエイティブのまとめ役。クライアントへの提案や見積の作成、案件の進行管理から、Webサイトの運用解析まで、ブランコの窓口として幅広い業務をとり行なう。
デザイナー:クリエイティブの中心。ディレクター、エンジニアとともに最良のデザインを考え、形にしていく。
エンジニア:クリエイティブの番人。更新性・拡張性に配慮しながら、デザイナーのこだわりを細部まで表現。わかりやすさ・つかいやすさを追求する。

それぞれがその道のプロフェッショナルなのですが、日々仕事に取り組むにつれて、新しい目標ややってみたいこと、挑戦してみたいことに出会うときがあります。(結婚や出産などの環境の変化であったり、新たな人や作品と出会うことであったり、きっかけは多々あるかと思います)
そんなときに、ブランコでは新たな挑戦を後押しするジョブコンバートという制度があります。

ディレクターからデザイナーに変わったきっかけ

私はデザインの学校に行ったり、しっかりデザインを習ったことはありませんでした。
もともと本が好きだったため前職では出版に携わっており、編集から制作、営業まで色々な業務に関わっていました。なかでも組版や装丁をデザインする時間は特別なもので、下手ながらも自分の手でつくることに喜びを感じていました。

出版で扱う領域は、基本的に紙、印刷物です。Webデザインやインテリアデザインなど、より幅広い領域でデザインをしていくブランコには、ディレクターとして入社をしました。
そしていくつかのプロジェクトを経験していくなか、自分の手でつくっていくことに対しての憧れが大きくなっていきました。また個人的な背景として、第2子の誕生、妻の復職、コロナ禍における全社リモートワークの開始…などで子育てがより身近となり、家庭の時間をなるべく大切にできるようにしたいと考えるようになりました。

こういったもろもろの思いをOne on Oneで上司に相談したところ、自分の時間配分で仕事をしやすいデザイナーへのコンバートの道が開かれることとなりました。

どんなデザイナーを目指すか

コンバートした当時38歳と、なかなか遅咲きのデザイナーデビューとなりました。しかも実際のデザインは少しかじった程度のためほぼ未経験からのスタートです。普通にやっていては他のデザイナーとの差は縮まりません。そのため、他にはない自分の強みとは何かを上司と相談し、普通とは違うアプローチで業務に関わっていこうと考えました。

いきなり話が変わりますが、ファイナルファンタジーというゲームの赤魔道士という職業をご存じでしょうか。中級までですが回復魔法も攻撃魔法も使えて、さらに剣も使えるという万能型です。ただレベルの高い魔法や武器が扱えないため、ゲーム終盤では黒魔道士やナイトなどのスペシャリストに見劣りしてしまう職業なのですが、現実に置き換えるとどうでしょうか。

経験値をかせぐためには実戦の場、つまり案件へのアサインを増やす必要があります。ひとつの武器を極めるより、武器を増やした方がアサインが増えそうだ。この歳になってつかえない人間になりたくない、という変なプライドもあり、当面は赤魔道士を目標にすえることにしました。要するに、やれることは何でもやろうと心に決めたということです。

ディレクションの比重が大きい必要な局面ではディレクターのサポートをしつつ、自分でも対応できそうなデザイン業務にはデザイナーとしてしっかり仕事をするように心がけました。

初めてのデザインで気づいたこと

デザイナーになって気づいたことがあります。それはデザインを考えるにあたって「これはなぜ必要なのか(Why)。誰に向けて(Who)、どんなことを(What)伝えるためのものなのか。そのためには、どのようなコンテンツを(Which)どのように(How)表現するか」をしっかり自分のなかに落とし込むことが大事だということです。

デザイナーとしての初めての業務は、ブランコのコーポレートサイトのリクルートページ改修でした。「社内制度を掲載しよう」「ブランコを数字で表そう」など大体の方向は決まっていたのですが、実際にどんな情報を、どう見せるといいのか考えるところから携わることとなりました。

このページは、もちろんリクルーターに向けてつくるものです。では、リクルーターはどんな気持ちでこのページに訪れるのか? 自分も経験があるのですが、きっと「自分でも働くことができるのか」と不安になっているはずです。ならば、いきなり採用情報を文字で伝えるよりも、まずは明るめのビジュアルを見せた方が、圧迫感がなく、安心してくれるのでは……というように、ユーザーの感情を想像しながら、社内ミーティングを繰り返し、最近入社したスタッフにも意見を聞いたりしながら、デザインを進めていきました。

他にも「どのような数字や社内制度をリクルーターは見たいのか?」「その優先順は?」「どう見せるとわかりやすく印象に残るものになるか?」「そもそもどのようなリクルーターに来てほしいのか?」など、広報担当と一緒に試行錯誤しながら制作を続けた結果、なんとか完成までこぎつけることができました。

リクルート | Bulanco Inc.(ブランコ株式会社) | ブランディングファーム
ブランコのリクルートページです。募集要項の他、スタッフデータや社内制度もご覧いただけます。我こそはと思われる方のご応募を心待ちにしております。
https://bulan.co/ja/recruit

ディレクションとデザインは補完しあう

ディレクター時代にも、ページの情報設計や原稿作成はおこなっていました。先ほど挙げた気づきのWhy、Who、What、Whichがそれに当たります。そして当時、デザイナーはその先のHowの部分の「どのように表現するか」を突き詰めることが大事だと思っていました。トレンドを感じさせるレイアウトやとがったビジュアルをつくれるデザイナーこそ優れたデザイナーだと。

それも間違ってはいないと思うのですが、今はそれよりもWhy、Who、What、Whichを基本としてしっかり踏まえてこそ、明確なHowの表現ができるのかなと思うようになりました。そう考えると、意外とディレクターとデザイナーは同じことをやっており、その境目はあまりないのかもしれません。すぐれたクリエイティヴをつくるためにはディレクションとデザインはどちらかだけでは成り立たない、補完しあうものだと感じています。

デザインに興味があるけど自分には無理かも…と踏みとどまっている思っている方も、実はすでにデザインをしているのかもしれません。
ブランコには経歴も背景も違う、多様性に満ちたユニークなメンバーが数多くいます。
あなたの持っている武器を最大限に活かし、私たちと一緒によりよいデザインをつくっていきませんか。ご興味ある方はぜひこちらからお問い合わせください。


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