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国際連合の推奨する「SDGs」を体験することができるカードゲームに参加してみた!

そもそも、SDGsとは?

SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称になります。2015 年9月の国連で「持続可能な開発サミット」で採択されています。経済成長と同時にその負の側面や環境への配慮により、持続可能な開発を進めていくことが大切です。その内容を端的に表したビデオとして、以下のビデオを紹介します。

そもそもなんで参加しようと思ったの?

弊社のビジョンは「働きがいも、経済成長も」です。この理念は、国連SDGsの中で提唱されているものになります。このビジョンを達成するために何をすればいいのか、視野を広げたいと思い、2030SDGsのカードゲームに参加することにしました。このカードゲームをワークショップでやってくれたのは、一般社団法人イマココラボでした。一般社団法人イマココラボは、 「いつかではなく、今から。どこかでではなくここから。」「ラボ的な試みをコラボレーションで実現する」と言うような思いを込めている社団法人です。

  • 完全ではなく、不完全でも構わない
  • むしろ不完全であることが協業を引き出す

と言うことを重要視している社団法人と言う説明がありました。

SDGsは世界経済フォーラム(ダボス会議)でも取り上げられる。

2017年1月17日、世界経済フォーラムにおいて、ユニリーバ最高経営責任者のポール・ポールマンを含むビジネスセクターのリーダーが参加しました。ポール・ポールマンも「12兆ドルの経済効果、3.8億人の雇用が創出されるだろう。」と語っており、社会貢献の観点のみならず、ビジネス界でも注目されています。

1400社以上が加盟している経団連も2017年11月8日に7年ぶりにSDGs達成を全面に出して、企業行動憲章を改定しました。日本政府も持続可能な開発目標(SDGs)の推進本部を設置し、40億ドルの支援や取り組みを発表しました。

2030SDGsのカードゲームとは?

個人的には、ゲームをすることはとても好きなので、ゲーミフィケーションを使った取り組みはとても好きです。このカードゲームは、SDGsを実感できるカードゲームとして、すでに多くの方に使われているゲーム。

  • 2年間で5万人超えが体験。
  • オランダで、ロンドンで、フランスなど、海外へも展開がある。

カードゲームで学べることは?

▲ファシリテーターをしてくれた社団法人イマココラボの方。

SDGsでは17の大きな目標と、それらを達成するための169のターゲットで構成されています。232の指標があり、それがチェックの機能を果たしています。

  • 途上国支援の枠組みと感じる人もいる。だが、日本でも問題になっているものばかり。

このカードゲームでは2つのことを学ぶことができる、という説明がありました。

  • なぜ?の観点(なぜ、SDGsが盛り上がっているか、なぜ、私たちの生活に必要なのか?)
  • 可能性の観点(SDGsがあることで、企業や生活にとって、どんな可能性があるのか?)

ゲームのルール説明

2030SDGsと言うゲームは「2030年の私たちの世界がどうなっているのかをシミュレーションするゲーム」になります。世界が100人の村だったら、と言う名著がありますが、それぞれのチームには「ある目標」を担当してもらい2030年までプレイしてもらいます。

1.ゴールカードが配られる

ここには5つの「ゴール条件」が書かれています。成否はこのゴールを達成できたかどうかで決まります。

  • 1.大いなる富
  • 2.悠々自適
  • 3.貧困撲滅の聖者
  • 4.環境保護の闘士
  • 5.人間賛歌の伝道師

現実の世界と同じように異なった価値観があります。その価値観がゴールカードで表されています。

  • お金
  • タイムカード
  • プロジェクトカード(経済、普及、消費など)

お金と時間を使って、プロジェクト活動をおこなうことで、ゴールを達成することができます。

プロジェクトの進め方

まず「不法滞在者の就労増加」など、様々なプロジェクトカードが存在します。


そこには、

  • 使うモノ
  • もらえるモノ
  • 世界の状況メーターの変化

の3種類が書かれています。

また、世界の状況メーターは、世界の現状を表しています。

青:経済
緑:環境
黄:社会

で表現されており、ホワイトボードに磁石をつけることで、現状のメーターが表示されます。プロジェクトを達成すると、「達成カード」がもらえます。

ゲームは現実世界

交渉はプレイヤー間で自由に行うことができます。意思のカードとかも交渉として使うことができる、と言う説明がありました。

行動タイム

そのあとは、行動タイムです。

行動タイム:9分
中間発表
行動タイム:15分
最終発表

の形で構成されます。全部で16チームでゲームがスタートしました。

ゲーム結果

僕の参加したチームは「貧困撲滅の聖者チーム」だったのですが、見事、ゴール条件である「青の意思カード」を集めることに成功しました。また、かなり多くのプロジェクトを達成することも出来ました。また、早期に達成をすることが出来たため、自分たちのプロジェクトチームが経済・環境・社会のどれかに悪い影響を与えていないか、チェックするということをやり、経済・環境・社会のどちらにも良い影響を与えることができました。

それは局所最適化なのではないか、と言う問い。

ゲームの後、

・今、自分自身の中にどんな感情がありますか?
・ゲームの最中にはどんな感情がありましたか?

と言うような振り返りをして、SDGsに対する感覚を学んでいきました。ゲーム終了時は満足していたのですが、そもそもこれでよかったのか、という問いがファシリテーターから向けられます。確かにチーム内はよかった、でも世界全体は本当によかったのか。

振り返ると16チーム中、13チームが達成しており、かなり多くのチームが達成していました。ですが、逆に反省として、他のチームにまで目を向ける余裕はなく、チーム内だけが良くても全体が良くなっているかどうかは限らない、と言うような指摘をもらいました。確かに、全体最適の目で見切れていなかったんですね。

全体最適ではどうすればいいのか?

では、全体最適にするためには、どうすればよかったのか、参加者の人と議論していきました。まず、真っ先に思い浮かぶのは、全体が全体のために動けば良いと言うことです。ですが、マインドセットがあり、もらう側はいただくことの難しさに苦しみ、渡す側は何かと交換しなといけないのではないか、ということに苦しみました。

また、現実の社会でいくら最適だと言ったとしても、いきなり資産を放棄すると言うのは正直非常に難しいモノがあります。では、どうすればよかったのでしょうか。

僕が最終的に思ったのは、実際の世界では、そもそもプロジェクトカード自体が空白であると言うことです。どんな仕事をするか、どんなゴールを設定するか自体、空白であり、その影響範囲は非常に広いものも選ぶことができる。弊社でサービス提供しているKOBITというサービスは、働きがいも経済成長も、と言うビジョンがあります。そのビジョンに基づき、もっと多くの方の働きがいを良くし、その企業の経済成長も支援することにより、より経済・社会・環境に良い影響を与えるようになりたいな、と強く思いました。

ここで、ファシリテーターの方からまとめをしていただきました。

SDGsの本質①:「世界はつながっている」そして「私も起点」。

私たち一人一人が消費者であり、そして、企業活動にも関わっています。そのため、世界はつながっていて、しかも、自分も起点になっていると言うお話がありました。

SDGsの本質②:世界が目指す目標を「見える化」し、共有することによって行動が変わる。

実際今回のゲームでは、世界の状況メーターと言う概念がありました。それによって、何をすればいいかと言う行動を考えやすくなったりしました。世界が目指す目標に対して、統計の力を使い見える化するという考え方は有益です。今現在の各国進捗状況はsdgindex.orgなどで公開されています。

確かにこれは見やすい・・・!

弊社ではビジョンである「働きがいも、経済成長も」に向けて推進をして行こうと思います。こう言う分野に関心のある方はぜひ一度話してみたいですね!

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