こんにちは。ワールドフェイマスの花屋です。
ワールドフェイマスは2025年から、一般社団法人HASSYADAI social(ハッシャダイソーシャル)が主催する「CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式」(以下、18歳の成人式)のサポーター企業として協賛しています。
「18歳の成人式」は、2022年に成人年齢が18歳に引き下げられたことを受けて始まった、新成人のための新しいかたちの成人式です。当日の運営を裏側から支えているのが、過去の参加者の中から「次は誰かを支える側に回りたい」と自らの意思で手を挙げる60名超の「キャスト」と呼ばれる若者たち。「裏方として誰かの未来を後押しする」その姿は、私たちワールドフェイマスがPMOの現場で大切にしている姿勢と、深く重なるものでした。
▼「18歳の成人式」についてはこちらの記事をご覧ください!
今回はその協賛をきっかけに深まってきた連携の節目として、ハッシャダイソーシャル共同代表理事・三浦さん、そしてワールドフェイマス代表取締役社長・高岡と、取締役副社長・藤野の3名で、AI時代の経営と若い世代へのまなざしについて語り合いました。
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「知ってる」「できる」「やってる」── AI時代に残ったもの
対談はまず、AI時代の経営とビジョンの話題から始まりました。
三浦:AIが普及して、何でも調べれば正解にたどり着ける時代になりました。最短ルートのやり方も検索やAIに聞けばすぐにわかります。だからこそ、「やったかやっていないか」というシンプルな差が、ものすごく大きく効いてくるようになりました。遂行力でしか差がつかない時代に入った、という実感がありますね。
高岡:18歳の成人式のキャストの振り返り会でも、まったく同じ話が出ていました。「知ってる」「できる」「やってる」の間には、それぞれ大きな壁があります。「やってる」までたどり着けるかどうかが、まずひとつの分岐点になりますよね。さらにその先には「めっちゃやってる」という領域があって、ここまで来た人が、スタンスとして表に立っていけるような気がしています。
三浦:ビジョンや言葉は、いまや誰でもそれっぽく作れてしまいますよね。だからこそ、嘘がつけないのは「スタイル」や「スタンス」のほうだと思っています。会社が何を続けてきたか、どう積み上げてきたかが、そのまま本質として表れていく時代だと感じます。自分たちのスタイルを軸にした経営ができている会社は、良くも悪くも自分たちらしい人にしか選ばれません。それでいいんだと思うんです。
藤野:うちのロゴは創業時に知り合いのデザイナーと一緒に考えたもので、卵にWFのひびが入っているデザインなんです。
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15年近く前ですが、人材派遣の事業を始めるにあたって、人が持っている才能や良さを高めていきたい、という話をしているうちに、自然とこの形に行き着きました。当時から今まで、特別なことを掲げてきた感覚はあまりなくて、ただこの想いをやり続けてきただけなんです。
三浦:そのロゴ、お話を伺えば伺うほどいいですね。卵そのものに人が入っているというより、人の中にいくつもの卵があって、それが一つひとつ孵化していくようにも見えてきます。15年前も今も、不変の価値があるロゴだなと感じます。
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やさしく、つよく、おもしろく。 ── 若手とどう向き合うか
「やってる」を体現することの大切さ、そしてそれを若い人にどう伝えるか。話題は自然と、これからの若い世代との向き合い方に移っていきました。
三浦:糸井重里さんが「ほぼ日」で行動指針にされている「やさしく、つよく、おもしろく。」という三つの言葉が、僕のなかでビジネスの3原則として残っています。
実際にお話をさせていただいた時に、糸井さんは、この言葉の順番もたいせつにされていました。まず「やさしく」ないと、人の困りごとには気づけません。でも優しいだけでは誰かを助けられないから「つよく」が要る。そして人が集まる場所でなければ何も生まれないから「おもしろく」が要る。順番が、そのまま意味になっているんです。
藤野:確かにそうですね。「優しすぎる」というキーワードは、18歳の成人式の振り返り会でも出ていました。いま世の中は「逃げていい」「環境を変えていい」というメッセージで満ちていますが、本来この言葉は、量をこなして頑張った人が、それでも報われないときに自分を守るために必要なものだと思うんです。前提となる「ちゃんとやってきた」が抜け落ちてしまうと、ミスリードになってしまいます。伝える側の責任は大きいなと感じています。
高岡:そこに、PMOの仕事における「伴走」の話が重なってきます。お客様の隣で月160時間以上を共に過ごすので、すべて完璧ということはあり得ません。失敗もすれば、判断を誤ることもあります。それでも、総合的に勝ち越して「あなたがいてくれてよかった」と言ってもらえるところまで持っていくんです。サッカーは3対0で諦めてしまいがちですが、バスケットボールは10対0でもまだ取り返せます。80対70で勝ちきれば、何点失ったかは誰も覚えていない。人生もこれに似ているなと、若い社員によく話しているんです。
「10年後には忘れてしまうような失敗で立ち止まらずに、攻めた方がいい。」そう言ってくれる人が一人いるだけで、若い人は驚くほど伸びていきます。
藤野:若い人にとって、近くに伴走してくれる人がいるかどうかは確かに大きいですね。私自身は、長男だったこともあって、責任感のようなものは子どもの頃から自然にあったタイプでした。だから、振り返って「これがすごく大変だった」という出来事は、実はあまりないんです。当時はその瞬間瞬間で「無理だ」と感じることもあったはずですが、いま振り返ると、そういう感情も含めて自分を作ってくれてきたなと感じています。
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未経験から一人前へ ── 「ありがとう」を起点にした成長の道筋
ワールドフェイマスがPMOというサービスの真ん中に据えている価値観について、高岡が語り始めます。それは、ここ数年で大きく転換したものでした。
高岡:ワールドフェイマスは、創業からの10年余り、技術や資格を一人前の指標にしていました。でも、AIの浸透が進むなかで、技術や過去の業務経験だけでは語りきれない、人間そのものの価値が改めて問われるようになってきたんです。3〜4年前から、PMOというサービスに本格的に舵を切りました。
藤野:本当に、最初の10年くらいは技術寄りでやってきたんですよね。資格を取って一人前になろう、という方向でずっと進めてきました。でもこの3〜4年でぐっと舵を切って、人間の本質的な部分にアプローチするほうが大事だね、というところに至りました。今思えば、普遍の方に戻ってきたという感覚もあります。
高岡:ここ1年でようやく言葉にできたのが、「ありがとう」を起点にした成長の道筋です。未経験で入社した人が、まずお客様にありがとうと言われる存在になり、次に相棒として頼られるようになり、最後はリスペクトされる存在へと進んでいきます。資格や知識ではなく、目の前の人から感謝される行動を積み重ねることが、PMOとしての一人前への道のりになります。シンプルですが、本質的な転換でした。
三浦:難しい言葉に置き換えてかっこよく見せようとするより、誰もが小学校の学級会で習った「挨拶をしよう」「ありがとうを言おう」に立ち返る方がずっといい。これがAI時代の最先端を走っているのは、すごく面白いなと感じます。「ありがとう」を言おうという呼びかけが、一周回って先頭に来たような感覚があります。
藤野:三浦さんにそう言っていただくと、すごく腑に落ちますね。やってきた本人たちは当たり前すぎて、その価値に気づきにくいところがあるんですよ。
高岡:PMOに必要な力は、いまオペレーション力(実務遂行力)とリレーション力(人間関係構築力)の二つの軸に整理しています。さらに、剣道や茶道のように、基礎を学んだ後は各々の流派でスタイルを磨いていく「PMO道場」という仕組みも構想中です。属人的になりがちなPMO人材の育成を、誰もが歩める道として体系化していきたいと考えています。
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偶然と、量。20代をどう生きるか
対談の終盤、テーマは「いまの20代をどう過ごすか」というメッセージへと移っていきました。3人それぞれの歩んできた道筋から、若い世代への言葉が紡がれます。
三浦:ここからはぜひ、20代の若い人に向けて、お二人が大切にしているメッセージを伺いたいです。
高岡:僕は、出かけることをおすすめしたいです。1日家にいるよりも、外に出るほうが、誰かに会い、何かを見て、転んだりする出来事の数が増えていきます。そして、その出来事を自分の人生にどう結びつけていくかは、偶然性に身を委ねてみることで初めて見えてくるんです。合理的に比較検討した先よりも、なんとなく面白そうで飛び込んでみた場所のほうが、結果として人生の解像度を上げてくれます。20代前半は、バスケでいえば失点を恐れずに動いていい時期ですからね。
三浦:それは僕も同じ感覚です。求人サイトには何十万社という選択肢が並んでいて、業種で絞っても何百件と出てくる時代ですよね。選択肢が多すぎることで、動けなくなる若者が増えていると感じています。どこかにいるかもしれない優秀な誰かを妄想するよりも、いま目の前にある縁を信じて、夢中になって量をこなすことが、結果として自分を一番遠くまで連れていってくれるんじゃないでしょうか。
高岡:本当にその通りですね。僕自身、22歳からPMOの仕事に向き合い続けて、40歳でワールドフェイマスの社長になりました。20代でとにかく量をこなしたから、30歳の頃には自分の強みと弱みがはっきり見えるようになって、強みを生かす方向に踏み出せたんです。20代は、自分が「何者か」になるための10年というより、自分が「何者じゃないか」を知るための10年だと思っています。
藤野:私はちょっと逆のタイプかもしれないですね。地元の友達3人で会社を立ち上げて、そこから一度も離れていません。最初に入った会社も小さくて、20代前半でリーダーや課長を任されていたので、責任を負う場には常にいた感じです。だから、何かをきっかけに「ぐっと変わった」という体験は、振り返ってもあまりありません。ただ、地元の仲間と同じ釜の飯を食って、ずっと続けてきました。それも一つのスタイルなんだろうなと思います。
三浦:出かけて偶然を増やすやり方もあれば、地元で深く根を張るやり方もありますよね。ふたつの歩み方は逆向きに見えますが、どちらも「やっている」というスタンスの表明になると思います。共通しているのは、自分の選んだ場所で量をこなしてきたという事実です。それに尽きるんですよね。
高岡:結局のところ、ありがとうと言われた回数や怒られた回数が積み上がってくると、自分の得意と不得意が初めて見えてくるんです。バスケでいえば、200対200ぐらいの試合をしてみて、はじめて勝てるところでしか勝負しないという次のフェーズに移っていけるんですね。20代は、そのデータを取り続ける時間でもあると思っています。
卵と、発射台。二社で描く未来
対談の最後は、二社のロゴに込められた想いと、これから一緒に描いていきたい未来の話で締めくくられました。
三浦:ハッシャダイソーシャルのロゴは、若者の可能性を打ち上げる「発射台」をイメージしています。
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下から見上げると、Hの字が滑走路や発射台に見えるんです。若者がここから自分の意志で飛び立っていける場所でありたい、という願いを込めました。それと、ワールドフェイマスさんが大切にしている「人を孵化させる」「卵を孵化させる」という考え方は、本当によく似ていると感じています。だからこそ、18歳の成人式を応援していただけたのは、僕らにとっても自分たちの活動の価値を信じることのできる、大きな実感になりました。
高岡:そう言っていただけると本当に嬉しいです。PMOは、世の中にまだほとんど知られていない仕事です。だからこそ、知ってもらうきっかけになって、人生が変わる人が一人でも増えてくれたら嬉しいですね。プロジェクトマネジメントは、AIエージェントを使いこなす時代にこそ、誰もが手にすべき、どこでも通用するスキルでもあります。情報工学が国立大学に学科として根づいていったように、いつかPMOが学問として整い、若者が自然に目指せるキャリアになっていくはずです。そんな未来をハッシャダイソーシャルさんと一緒に描いていきたいです。
藤野:私たちは、創業からずっと仲間と一緒にやってきました。3人で立ち上げた会社が、いまは多くの社員を抱えるまでになって、それぞれが現場でお客様にありがとうと言ってもらえる存在に育っていっています。これからは、その輪をもっと外に広げていけたらと思っています。18歳の成人式のキャストの皆さんのような若い世代と、PMOという仕事を通じてつながっていけることが、いまはとても楽しみです。
三浦:僕らも、ハッシャダイソーシャルとして全国の若者に届けてきた「人生は選べる」というメッセージの先に、PMOという具体的な選択肢を加えていけることが、本当にありがたいと感じています。
高岡:テレビをつければ転職のCMが流れる時代だからこそ、あえて逆張りで一つの場所に張り続ける人は、結果として希少な人材になっていきます。声を上げれば、会社も社会もちゃんと聞いてくれる時代です。世の中のトレンドに惑わされずに、自分の選んだ場所で、夢中になって量をこなしてもらえたら嬉しいですね。それが、何より自分自身を遠くまで連れていってくれる近道だと思っています。
ワールドフェイマスのPMOという仕事に、あるいはハッシャダイソーシャルとの取り組みに関心を持ってくださった方は、ぜひ一度カジュアルにお話しする機会をいただければ幸いです。
あなたが選び、踏み出した一歩を、誰かのプロジェクトと未来につなげていく場所が、私たちのそばにあります。