【社員インタビュー】夢だけでは進めなかった。生成AIの登場で再び動き出した学生が、CATENASでエンジニアになるまで。
プロフィール:山田 陽仁
2017年に千葉工業大学へ入学。高校時代から『ソードアート・オンライン』に登場する「カーディナルシステム」のような、完全自律型のゲーム運営・管理AIに憧れを持つ。大学では進むべき方向を見失い、留年と退学を経験。その後、生成AIの広がりをきっかけに情報分野への挑戦を決意し、中央情報大学校へ進学。基本情報技術者試験に合格後、CATENASでPOS開発や実案件に関わり、2026年4月に入社。
学生時代
――まず、学生時代について教えてください。最初は千葉工業大学に進学されたんですよね。
2017年4月に、千葉工業大学へ入学しました。
1年生の頃は、特に大きな問題もなく普通に過ごしていました。ただ、2年生以降はかなり迷走しました。
2年次、3年次でそれぞれ1年ずつ留年しています。
学校には行っていたんですけど、正直に言うと、何もやる気が出なかったんです。
今思うと、「自分が何をしたいのか」と「そのために何を学べばいいのか」が全然つながっていませんでした。
高校生の頃から、ずっと憧れていたものがありました。
それが『ソードアート・オンライン』に出てくる「カーディナルシステム」です。
ゲーム世界を自律的に運営して、管理して、必要に応じて世界そのものを調整していくAI。
ああいう完全自律型のゲーム運営・管理AIに、ものすごく魅了されていました。
でも当時は、それを実現するために何をすればいいのかが分かりませんでした。
AIをやればいいのか、ゲーム開発をやればいいのか、インフラなのか、アルゴリズムなのか。
夢だけはあるのに、道筋が見えていなかったんです。
「夢はあった。でも、その夢へ向かうための地図を持っていなかった」
その状態で大学生活を続けていたので、だんだん気持ちが腐っていきました。
大学を2年間かなりサボってしまい、その後退学しました。
――退学後は、すぐに情報系へ進もうと思ったんですか?
いえ、退学後は1年間、アルバイトをしながら就職活動をしていました。
ただ、どこも採用にはつながりませんでした。
今考えると当然で、実務経験もないし、分かりやすく示せるスキルもなかった。
「やりたいことはあります」と言っても、それだけでは社会には通用しないんだと痛感しました。
そこで、まずはちゃんと技術を身につけないといけないと思い、専門学校への進学を考えるようになりました。
ちょうどその頃、ChatGPTが世界中で話題になっていました。
生成AIの商用利用が一気に広がって、「AIが本当に社会で使われる時代が来た」と感じました。
その時に、高校生の頃から憧れていたカーディナルシステムのようなものが、急に現実の技術とつながった感覚があったんです。
「ChatGPTの登場で、昔見ていた夢が、急に“現実の技術課題”に見えた」
親からは、安定した道として経理のような進路も勧められました。
でも、自分としてはどうしても情報系、AIの方向を諦めたくなかった。
かなりお願いして、最終的に夢を続けることを認めてもらい、地元の中央情報大学校へ進学しました。
GITYに関わったきっかけ
――専門学校に入ってからは、どのように学んでいったのでしょうか。
専門学校に入ってからは、かなり自主的に勉強しました。
まずは基礎を固めようと思い、3か月くらい集中して勉強して、基本情報技術者試験に合格しました。
ただ、資格に合格しても、実務でどこまで通用するのかは全然分かりませんでした。
知識として理解することと、実際に使われるシステムを作ることは違います。
だから、もっと実践したいと思って先生に相談しました。
その時に、たまたま紹介されたのがGITYでした。
――最初はどんなことをやりたいと思っていたんですか?
2024年10月頃、神保さんに「RAGを使って何か作りたいです」と提案しました。
当時は、AIやRAGを使った実践的な開発にかなり興味がありました。
すると神保さんから返ってきたのが、
「もっと面白い駄菓子屋やらない?」
でした。
正直、最初は「RAGじゃないんだ」と思いました(笑)。
でも、実店舗で使うシステムを作れるなら、かなり実践的だなと思いました。
そこから、駄菓子屋に関わるPOSシステムの開発を始めることになりました。
「RAGをやりたいと言ったら、駄菓子屋のPOS開発が始まった」
最初に想像していたAI開発とは違いましたが、今思うとかなり重要な経験でした。
なぜなら、実際の現場で使われるシステムは、技術だけでは成立しないからです。
誰が使うのか。
どんな場面で使うのか。
どこで詰まるのか。
運用で何が面倒になるのか。
そういうことを考えながら作る必要がありました。
学校の課題なら、動けば終わりです。
でも現場のシステムは、使われ続けないと意味がない。
この違いを、POS開発を通してかなり学びました。
入社を決めたきっかけ
――その後、就職活動もされていたんですよね。
はい。
2025年2月頃、POS開発を続けながら就職先を探していました。
自分としては、AI活用に関わる会社に入りたいと思っていました。
ただ、大学中退という経歴もありますし、専門学生を採用してくれるAI系の会社はなかなか見つかりませんでした。
やりたいことはある。
でも、経歴としてはかなり説明が難しい。
そこで苦戦していました。
その状況を神保さんに相談したんです。
すると、
「うちに入る?」
と言ってもらいました。
――かなり自然な流れだったんですね。
そうですね。
後日、正式に面接をしました。
ただ、面接は5分くらいで決まりました(笑)。
それまでPOS開発などで関わっていたので、普段の動きや取り組み方を見てもらえていたのかなと思います。
普通の就職活動では、履歴書や経歴だけで判断されがちです。
でもGITYでは、実際に何をしてきたか、どう動いてきたかを見てもらえていた。
自分にとっては、それがかなり大きかったです。
「経歴ではなく、実際に動いてきた時間を見てもらえたことが、入社につながった」
大学時代に目標を見失い、退学して、就職活動もうまくいかなかった。
その自分が、専門学校で学び直し、GITYで実践を積み、最終的に入社につながった。
かなり遠回りでしたが、その遠回りがなければ今の自分にはなっていないと思います。
現在の仕事への取り組み方
――現在は、どのような意識で仕事に取り組んでいますか?
自分の中では、AIをただ使うだけではなく、「現場でちゃんと価値になる形にする」ことを意識しています。
AIやRAG、生成AIという言葉はすごく派手です。
でも、実際の現場では、AIを入れれば何でも解決するわけではありません。
業務の流れがあり、使う人がいて、既存の運用があります。
そこにどう技術を入れるかを考えないと、ただの自己満足になります。
POS開発を通して、そこはかなり実感しました。
「AIを語るより、現場で動くシステムを作れる人になりたかった」
自分の原点には、今でもカーディナルシステムへの憧れがあります。
自律的に状況を判断し、世界やサービスを支えるようなシステムを作りたいという思いです。
ただ、今はその夢をいきなり大きく語るだけではなく、目の前の現場で使われるシステムを一つずつ作ることが大事だと思っています。
駄菓子屋のPOS開発も、一見するとAIとは遠いように見えるかもしれません。
でも、実店舗のデータ、運用、決済、在庫、ユーザー行動を扱うという意味では、将来的なAI活用にもつながる土台です。
現場を知らないAI活用は弱いです。
逆に、現場を知っている人間がAIを使えれば、かなり強いと思っています。
これから挑戦したいこと
――今後、どんなことに挑戦していきたいですか?
まずは、実務の中でエンジニアとしての基礎力をもっと高めたいです。
設計、実装、運用、保守、チーム開発。
このあたりを、ちゃんと現場で通用するレベルまで引き上げたいと思っています。
そのうえで、AIを活用した業務改善や、新しい体験を作るシステムにも挑戦したいです。
自分がやりたいのは、単にAIチャットボットを作ることではありません。
人間がやっていた判断や運用を、システムが支援したり、一部自律的に回したりできる仕組みです。
高校生の頃に憧れたカーディナルシステムのようなものを、いきなり作ることはできません。
でも、店舗運営や業務システム、データ活用、AIエージェントのような技術を積み上げていけば、その方向に近づけると思っています。
「昔は空想だったものを、今は実装するための道筋として考えられるようになった」
大学時代の自分は、夢はあるのに動き方が分かりませんでした。
今はまだ未熟ですが、少なくとも実践の中で学ぶ場所があります。
遠回りしたからこそ、自分は何を作りたいのかを忘れずにいられると思っています。
技術に興味がある学生へ
――最後に、この記事を読んでいる学生にメッセージをお願いします。
自分のように、やりたいことはあるけど、何をすればいいか分からない人は多いと思います。
AIをやりたい。
ゲームを作りたい。
エンジニアになりたい。
でも、最初の一歩が分からない。
その状態は、かなり苦しいです。
自分もずっとそうでした。
ただ、実際に何かを作る場所に入ると、一気に見えるものが変わります。
勉強だけでは分からなかったことが、現場では嫌でも分かります。
逆に、現場で詰まったことを勉強すると、知識がちゃんと自分のものになります。
GITYは、そういう実践に触れられる場所だと思います。
技術に興味がある学生にとって、かなり面白い環境です。
もちろん、待っていれば全部教えてもらえる場所ではありません。
主体的に動く必要があります。
でも、動けば触れるものは多いです。
「夢だけで止まっていた自分に必要だったのは、実践できる場所だった」
技術に興味がある人、AIを使って何か作りたい人、普通の学校の勉強だけでは物足りない人は、まず一度GITYに来てみてほしいです。
自分のように、遠回りしてきた人でも、実際に手を動かすことで道が開けることがあります。