「未経験からIT業界へ挑戦した先に、どのようなキャリアが待っているのか」
転職を考える中で、このような疑問を抱く方は少なくありません。
前回のインタビューでは、「エンジニア=開発だけではない」というテーマで、未経験から20人以上のチームのサブリーダーを経験し、新規事業のPMOへ挑戦する宮本さんの姿をご紹介しました。
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"エンジニア=開発"だけじゃない!未経験から挑戦できるキャリア | エンジニアインタビュー
あれから宮本さんの業務範囲はさらに広がり、外部との折衝、事業計画の策定、予算と実績の管理など、事業を前に進めるための幅広い仕事を経験してきました。
社内ではリーダーを経て、マネージャーへ昇格。
現在は自分自身やメンバーの業務だけでなく、社内の仕組みづくりやリーダーの育成など、会社の未来を見据えた役割を担っています。
未経験から始まったキャリアは、どのようにして「会社をつくる側」へと広がっていったのでしょうか。
これまでの変化やマネージャーに昇格できた理由、conceptでキャリアアップするために必要なことについて、宮本さんに聞きました。
まだ、自分が進みたいキャリアは見えていなかった
Q. 前回の記事が出た頃の自分を、今振り返るとどのように感じますか?
宮本: 前回の記事が出た頃は、PMOの案件に入って半年ほど経った時期でした。
それ以前と比べれば担当する業務の範囲は広がっていましたが、将来的に自分がどのようなキャリアを進みたいのかまでは、まだ具体的に決まっていなかったと思います。
当時は、まず目の前の仕事に向き合い、新しく任された業務を一つひとつ覚えていく段階でした。
そこから現場でさまざまな経験を積み、社内ではリーダー業務にも携わるようになったことで、自分の仕事だけではなく、チームや事業、会社全体について考える機会が増えていきました。
Q. この数年で、特に成長したと感じる部分はどこですか?
宮本: 一つは、リーダー業務を通じて身につけたマネジメントの視点です。
もう一つは、現場で担当する業務範囲が大きく広がり、さまざまな立場から物事を考えられるようになったことです。
現在の現場では、外部の関係者との折衝、事業計画の策定、予算と実績の管理などにも携わっています。
自分に割り振られた作業だけを進めるのではなく、
「この事業は何を目指しているのか」
「計画と現状には、どのような差があるのか」
「関係者と、どのように認識を合わせるべきか」
といったことまで考えて動く必要があります。
経験する業務が増えるにつれて、物事を見る視点も少しずつ広がっていきました。
目標を持ったことで、仕事が「自分事」に変わった
Q. 仕事への向き合い方は、当時と比べてどのように変わりましたか?
宮本: 目標を設定し、その数字を追うことの重要性を理解できるようになったことが大きいと思います。
以前は、与えられた業務をきちんと進めることが中心でした。
しかし、目標を持つようになると、達成するために何が必要なのかを自分で考えなければなりません。
今のやり方で良いのか。
足りないことは何か。
次にどのような行動を取るべきか。
そうしたことを考える中で、以前よりも自主性を持って仕事に向き合えるようになりました。
また、マネージャーに昇格してからは、持つべき視点がチーム規模から会社規模へ変わったと感じています。
自分のチームだけが良くなればいいのではなく、会社全体にとって何が必要なのかを考えるようになりました。
リーダーからマネージャーへ。役割は「メンバーの支援」から「組織づくり」へ
Q. マネージャーへの昇格が決まったとき、率直にどう感じましたか?
宮本: 自分のこれまでの行動を評価してもらえたことが実感でき、素直にうれしかったです。
一方で、マネージャーという立場に見合う能力や言動を身につけなければいけないと、改めて気持ちが引き締まりました。
役職に就くことがゴールではありません。
その立場になった以上、周囲から求められる役割を理解し、自分自身も成長し続ける必要があると思っています。
Q. リーダー時代とマネージャーになってからで、求められる役割はどう変わりましたか?
宮本: リーダーのときは、主に自分のチームに所属するメンバーのマネジメントを担当していました。
マネージャーになってからは、メンバーを直接支えるだけでなく、他のリーダーを育成することや、組織全体の仕組みをつくることが求められるようになりました。
メンバー一人ひとりに働きかけるだけでは、組織が大きくなったときに限界があります。
リーダーが自分で考えてメンバーを支援できる状態をつくり、そのリーダーをマネージャーが支える。
そのような組織の土台をつくることが、現在の自分の役割だと考えています。
マネージャーとして大切にしている「認識を合わせること」
Q. マネージャーとして、普段から意識していることはありますか?
宮本: 人事の野口さんと頻繁にコミュニケーションを取り、会社のビジョンや考えていることを理解するようにしています。
組織の仕組みをつくるうえで、目指している方向の認識がずれていると、良い施策にはなりません。
会社として何を実現したいのか。
現在、どこに課題があるのか。
そのために、何を優先するべきなのか。
こうしたことを事前にしっかり話し、認識を合わせたうえで動くことを大切にしています。
現場の業務でも同じです。
会社や事業としての目的と課題を上長と共有しておくことで、自分がどのように動くべきかを判断しやすくなります。
昇格につながったのは、自分の考えを言葉にしてきたこと
Q. 宮本さん自身は、どのような行動や姿勢が昇格につながったと考えていますか?
宮本: 現場で担当している業務について、定期面談などで詳細に報告し続けてきたことは、一つの要因だと思います。
また、自分が将来的に役職に就きたいと考えていることも、言葉にして伝えていました。
リーダーが参加する会議でも、ただ話を聞くだけではなく、自分の考えを積極的に発言するようにしていました。
自分が何を担当し、どのような成果を出し、今後どうなりたいと思っているのか。
それらは、自分から伝えなければ相手にすべて理解してもらえるとは限りません。
もちろん、発言するだけではなく、伝えた目標に向けて行動することも必要です。
自分の考えや意欲を言葉にし、そのための行動を続けてきたことが、評価につながったのではないかと思います。
現在の役割は、社内の仕組みづくりとリーダーの育成
Q. 現在の宮本さんの役割を一言で表すと、どのような役割ですか?
宮本: 「社内の仕組みやシステムのベースをつくり、リーダーを育成する役割」だと考えています。
会社は今後もメンバーが増えていく可能性があります。
人数が少ないうちは、個別の対応や人の経験で解決できることもあります。
しかし、組織が大きくなったときにも同じ方法で運営できるとは限りません。
そのため、将来的にメンバーが増えたときのことまで考え、今のうちから必要な仕組みやシステムを準備していきたいと思っています。
Q. どのような部分にやりがいを感じていますか?
宮本: 社内の仕事では、会社の将来を見据えた仕組みづくりにやりがいを感じています。
自分が考えた仕組みが、今後の組織運営やメンバーの成長に影響していく可能性があるため、責任と同時に面白さも感じます。
現場の業務では、新しい施策を日々考え、実行していることにやりがいを感じています。
決められた業務を繰り返すだけではなく、自分で考えたことを実行し、結果を振り返る。
その繰り返しの中で、自分自身の成長も実感できています。
すぐに答えが出ないからこそ、長期的な視点で考える
Q. 新規事業や組織づくりに関わる中で、難しいと感じることは何ですか?
宮本: 組織づくりでは、実施したことの効果がすぐに見えるとは限りません。
制度や仕組みをつくっても、組織に浸透し、メンバーの行動が変わるまでには時間がかかります。
そのため、目の前の反応だけで良し悪しを判断するのではなく、長期的な視点で考えることが必要だと思っています。
新規事業については、マーケティングやブランディングなど、自分たちの中だけでは十分な知見を持っていない領域もあります。
そのような領域では、外部の経験者からノウハウを取り入れることが必要です。
分からないことを自分だけで抱え込まず、AIと壁打ちをしたり、経験者から知識を吸収したりしながら、少しずつ前へ進めています。
メンバーに答えを与えるだけではなく、自分で考えられる状態をつくりたい
Q. メンバーの教育や指針づくりでは、何を大切にしていますか?
宮本: メンバーには、自主性を持ってもらいたいと常に考えています。
上司や先輩から言われたことだけをやるのではなく、自分なりの目標や、「将来どうなりたいか」を明確にしてほしいと思っています。
目標があれば、今の自分に何が足りないのかを考えられます。
必要な経験やスキルが見えてくれば、現場でどのようなことに挑戦するべきか、業務外で何を学ぶべきかも考えやすくなります。
もちろん、最初からすべて一人で決める必要はありません。
先輩や上司の意見も聞きながら、自分自身で進む方向を決めていくことが大切だと思います。

「作業をこなす人」と「キャリアアップする人」の違い
Q. キャリアアップしていく人には、どのような共通点があると思いますか?
宮本: 目の前の作業だけでなく、その作業がもたらす価値まで想像できているかどうかだと思います。
同じ業務をしていても、
「言われたから、この作業をする」
という人と、
「この作業によって、誰のどのような課題が解決されるのか」
まで考えている人では、仕事への向き合い方が変わります。
目的を理解できれば、より良い進め方を提案したり、課題に先回りして動いたりできるようになります。
conceptでキャリアアップしていくためには、「自分の力で、この組織や会社をより良くしたい」という考えや、行動するための原動力が必要だと思います。
技術や知識だけではなく、主体性を持って業務に取り組むこと。
自分の目標を明確にし、その目標に沿った自己研鑽を続けること。
そうした人には、自然と新しい役割や挑戦の機会が増えていくのではないでしょうか。
Q. 一方で、成長が止まりやすい人には、どのような傾向がありますか?
宮本: やはり、主体性がない人だと思います。
指示されたことを待つだけでは、任される業務の範囲はなかなか広がりません。
ただ、未経験で入社した直後から、会社全体のことまで考えて動くのは難しいと思います。
まずは、目の前の業務の量と質を上げることが大切です。
任された業務を確実に進められるようになったら、より効率的な方法を考える。周囲が困っていることに気づいたら、自分にできることを探してみる。
その積み重ねが、主体的に動くための第一歩になると思います。
自己アピールは、自分を大きく見せることではない
Q. 後輩やメンバーに伝え続けたいことはありますか?
宮本: 自己アピールの重要性は伝えていきたいです。
ただし、実績がないのに自分を大きく見せるという意味ではありません。
・業務範囲を広げる。
・新しいことに挑戦する。
・必要なスキルを身につける。
・成果や成長を、相手に伝わる形で報告する。
自己アピールをするためには、その土台となる自己研鑽や行動が必要です。
努力していても、それが周囲に伝わっていなければ、適切な評価や次の機会につながらない場合があります。
だからこそ、まず行動して実績をつくり、その過程や成果を自分の言葉で伝えられるようになってほしいと思います。
創業期から見てきた、conceptの変化
Q. 入社当初と比べて、conceptはどのように変わりましたか?
宮本: Opsight事業部が新設され、会社として取り組む事業の幅が広がりました。
まだ組織として成長の途中ではありますが、事業や役職が増えたことで、社内でどのようなキャリアを歩めるのかも、以前より想像しやすくなってきたと思います。
社内の仕組みや制度も、少しずつ整備されてきました。
特に、現段階ではまだ役職の数は多くありませんが、リーダーやマネージャーといった役割が新設され、それぞれの立場で何を担うのかが明確になってきたことは、大きな変化だと感じています。
Q. 創業期から在籍している宮本さんが感じる、現在のconceptの魅力は何ですか?
宮本: 役割に見合う言動や行動を続ければ、きちんと評価してもらえるところだと思います。
自分自身も、役職に就きたいという意向を伝え、会議で発言し、現場で担当している業務について報告を続けてきました。
そうした行動を見てもらい、マネージャーという機会をいただけたと感じています。
もう一つは、経営陣、マネージャー、リーダーとメンバーの距離が近いことです。
必要なことがあれば、役職に関係なくチャットなどですぐに連絡できます。
会社がまだ成長段階だからこそ、自分の意見や行動が組織の変化につながる可能性があります。
すでに完成された会社の仕組みに入るのではなく、自分たちでより良い会社をつくっていけることが、conceptで働く魅力の一つだと思います。

役職に関係なく、全員が意見を交わせる組織へ
Q. マネージャーとして、今後どのような組織をつくっていきたいですか?
宮本: 全員が主体性を持ち、役職の上下に関係なく意見を交わせる組織にしていきたいです。
役職は、それぞれが担う役割を明確にするためのものです。
役職が上だから必ず正しい、下だから意見を言ってはいけないということではありません。
現場に近いメンバーだからこそ気づける課題もあります。
それぞれが会社をより良くするために考え、必要なことを率直に伝えられる。
そして、出てきた意見を否定するのではなく、組織全体でより良い方法を考えられる。
そのような会社にしていきたいと思っています。
メンバーのキャリアの選択肢を広げられる存在になりたい
Q. 宮本さん自身は、これからどのような存在になっていきたいですか?
宮本: 今後生まれる新規事業や、新しく与えられるミッションを統括し、周囲を引っ張っていける存在になりたいです。
また、自分自身が新しいキャリアへ挑戦するだけではなく、メンバーのキャリアの選択肢を広げられる存在にもなりたいと考えています。
エンジニアのキャリアは、開発業務だけではありません。
私自身も、未経験からサブリーダー、PMO、リーダー、マネージャーと、当初は想像していなかった経験を重ねてきました。
一人ひとりが目指す方向に合わせて、新しい経験や役割へ挑戦できる環境をつくる。
それが、これからマネージャーとして実現していきたいことです。
未経験からITエンジニアを目指す方へ
Q. 最後に、未経験からエンジニアを目指す方へメッセージをお願いします。
宮本: まずは、自分の目標や将来やりたいことを明確にしてみてほしいと思います。
目指す方向が見えてくれば、現時点で何をするべきなのか、どのような努力が必要なのかも少しずつ明確になります。
もちろん、最初から具体的なキャリアをすべて決めるのは難しいと思います。
私自身も、前回の記事が出た頃には、将来進みたいキャリアを具体的に決められていませんでした。
まずは目の前の仕事に向き合い、経験を重ねながら考えていけば大丈夫です。
努力の仕方やキャリアの進め方に迷ったときは、一人で抱え込まず、先輩や上司の意見を聞くことも大切です。
そのうえで、自分がどうなりたいのかを自分自身で考え、必要な行動を続けていってほしいと思います。

前回のインタビューでは、未経験から新しい業務へ挑戦する立場だった宮本さん。
そこから経験を重ね、現在はマネージャーとして、リーダーの育成や会社の仕組みづくりに携わっています。
そのキャリアをつくったのは、特別な技術や才能だけではありません。
目標を言葉にすること。
自分の考えを発信すること。
目の前の仕事の先にある価値を考えること。
そして、組織をより良くするために自分から行動すること。
宮本さんの歩みは、キャリアアップとは、役職を与えられるのを待つことではなく、自分が目指す未来に向けて、日々の行動を積み重ねることだと教えてくれます。
未経験から始まったキャリアは、今、会社の未来をつくるキャリアへ。
そして宮本さんの挑戦は、これからも続いていきます。
conceptでは、経験や学歴だけでなく、「これからどうなりたいか」「そのために努力できるか」を大切にしています。
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