こんにちは!StarBoard採用担当です。
日本では少子高齢化による人手不足が深刻さを増し、外国人材はすでに日本の労働市場に欠かせない存在になりつつあります。
今回は、外国人材市場の今と、そこに残る課題、そしてStarBoardが目指す未来について、代表・矢部の経験を交えながらご紹介します。
「社会課題をビジネスで解決したい」
「成長市場で新しい仕組みをつくりたい」
と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
いま、日本の労働市場で起きていること
外国人が日本に在留するための資格は複数ありますが、その中で人手不足の分野での就労を目的としているのが「特定技能」です。
出入国在留管理庁の発表(「特定技能在留外国人数(令和8年6月末)」)によると、特定技能で働く外国人は、2026年6月末時点(速報値)で全体で444,256人となり過去最高を記録しています。 そのうち特定技能1号だけで425,961人(特定技能2号は18,295人)と、40万人を超える規模になっています。
この市場では今、2つの大きな変化が起きています。
国籍の構成が変わっている
かつて外国人材の中心はベトナムでした。しかしベトナムでは経済発展が進み、母国にいながら一定の収入を得られるようになったことで、家族と離れて日本で働く動機が薄れつつあります。
その一方で存在感を高めているのがインドネシアです。
特定技能1号で働くインドネシア人は107,242人(2026年6月末時点)にのぼり、ベトナムに次ぐ規模となっています。
外国人材の中心となる国籍は、中国からベトナム、自由化が進むインドネシアやミャンマーへと、時代とともに移り変わってきました。矢部は「今後5年ほどは、インドネシアが市場の中心になるのではないか」と見ています。
「量」から「質」へ
これまで外国人材は、介護、外食、建設、ビルクリーニング、自動車整備など、日本人の採用が難しい現場を支える存在として受け入れられてきました。政府も人手不足が深刻な分野を指定し、分野ごとに受け入れの見込み数を定めています。
中でも、介護は受け入れ見込み数の大きい分野の一つです。
給与を上げても日本人の応募が集まりにくい仕事は多く、こうした分野での外国人材の受け入れは今後も続くと考えられます。
そのうえで、これから増えていくのが、機械・土木などのエンジニアや、現場で働く外国人材をまとめる管理監督者といった専門性の高い人材です。
こうした人材は「技術・人文知識・国際業務」という在留資格で働き、日本人と同水準の給与を得て、家族を呼び寄せることもできます。
現状では専門人材の数はまだ限られていますが、市場は人数が増える「量」の拡大から、担う役割が広がる「質」の変化へと、転換点を迎えつつあります。
だからこそStarBoardは介護に加え、エンジニアなど専門人材の紹介にも領域を広げています。
なぜ、インドネシアなのか
日本とインドネシアの、補い合う関係
インドネシアは、約2.8億人の人口を抱えるASEAN最大の国で、世界でも第4位の人口規模です。日本とは対照的に若い世代が多く、今後も人口の増加が見込まれています。
一方で、国内の平均月収は約4万円ほどとされ、日本で働くことで約5倍の収入を得られるケースもあります。若年層の就職難も社会課題となっており、インドネシア政府は日本への人材送り出しを積極的に後押ししています。
少子高齢化が進み、働き手が減っていく日本。
若い人材が豊富で、海外で働きたいと考える人が多いインドネシア。
2つの国の課題が交わるところに、この市場は生まれています。
原点は、一軒のインドネシア料理店
ただし、StarBoardがインドネシアに特化した理由は、市場データだけではありません。
約10年前、会社員だった矢部は起業を目指し、訪日ムスリム旅行者がハラール対応の飲食店を検索できるアプリを構想していました。
市場調査のために名古屋でイスラム圏の料理店を巡る中で出会ったのが、日本で30年暮らすインドネシア料理店のオーナー女性でした。
店には、食事をしに来るインドネシア人が絶えず訪れていました。
そして多くの人が、職場での悩みや留学先での苦労を、まるで母親に打ち明けるように彼女に相談していました。
その光景を見た矢部は、日本で暮らす外国人は今後さらに増え、その人たちの声に耳を傾け、支える場が必ず求められるようになると確信しました。
そのオーナーとともに会社を立ち上げたことが、StarBoardの原点です。
その後、インドネシアという市場の大きさや可能性を知るにつれ、この国に軸足を置くことへの確信を深めていきました。
市場は伸びている。でも、課題はまだ山積み
市場が拡大する一方で、外国人材を取り巻く環境には多くの課題があります。
社会全体では外国人に対する排外的な風潮も見られ、一部の人の行動が、その国の人全体、ひいては外国人全体の印象として語られてしまうことも少なくありません。
受け入れ側の準備が追いついていない
外国人材が急速に増える一方で、受け入れる企業側の体制づくりは十分とはいえません。インドネシア現地での地方から乗り継ぎを含めて13時間かけて初めて日本に到着し、夕方に住まいへ入った翌朝から現場で働き始める、といったハードなケースもあります。
また、受け入れを決めるのは経営層でも、実際に一緒に働く現場の方々は、インドネシアについて知る機会がないまま受け入れが始まることも少なくありません。
期待を胸に来日した人材と、戸惑う現場との間にすれ違いが生まれやすくなります。StarBoardがこれまで支援してきた中では、日本のやり方に一方的に合わせることを求める職場ほど、定着率は低くなる傾向があります。
長く働き続けるための壁
来日する人材の多くは、自分自身と家族の暮らしを豊かにしたいという想いを持っています。仕送りをしたり、きょうだいの学費を支えたりすることも珍しくありません。
最近では、日本で長く暮らしたいと考える人も増えています。
しかし、長く働き続けるには試験の壁があります。
たとえば介護分野では、5年を超えて働き続けるために、日本人と同じ介護福祉士の国家試験に合格する必要があります。働きながら一人で勉強を続けるのは簡単ではありません。試験対策や学習面の伴走、昇給の仕組みづくりなど、定着を見据えた支援がますます重要になっています。優秀な人材ほど企業間での獲得競争も激しくなるため、迎えた人材が長く活躍できる環境づくりは、業界全体の課題です。
「紹介して終わり」という構造
人材紹介の世界では、紹介した時点で取引が完結するモデルが一般的です。
短期間で人材を集めて紹介を繰り返すだけでは、ミスマッチや早期離職が生まれやすくなります。人を連れてくるだけでは、日本の人手不足は本当の意味では解決できません。
StarBoardは、課題にどう向き合っているのか
矢部は前職で海運会社で国際物流に携わってきたこともあり、人材紹介業を外からの視点で見てきました。人材を紹介して手数料を受け取れば関係が終わる、そうした構造に違和感を持っていたといいます。
StarBoardにとって、紹介はゴールではなくスタートです。
選抜・教育から定着までを一貫して支援
StarBoardは、インドネシアの国立看護大学や、優秀なエンジニアを輩出する大学とのネットワークを持っています。インドネシアに特化し続けてきたからこそ築けた現地との幅広く深いつながりを活かし、意欲と素養のある学生を募り、約10ヶ月かけて教育を行ったうえで、最もマッチする日本の企業へとつないでいます。
来日前から長い時間をかけて関係を築くことで、人材と企業、そしてStarBoardの間に信頼が生まれます。
定着率97%を支える、毎月の面談
来日後の支援で特に大切にしているのが、人材との面談です。
制度上は3ヶ月に1回の定期面談が求められていますが、StarBoardでは毎月の面談を基本としたサポートプランを提供しています。面談の頻度が高いほど前回の話を踏まえた会話ができ、人材も心を開きやすくなるため、小さな変化や不安のサインにも早く気づけます。相談が必要な時期には、週に1回話を聞くこともあります。
面談では、業務の習熟状況や職場の人間関係、日本語や国家試験の学習状況、休日や報酬、住居や体調、さらには人権侵害がないかといった項目を具体的に確認します。「困っていることはありませんか」と尋ねるだけでは本音が出にくいため、担当者が迷わず聞けるよう質問項目を仕組み化しています。人間関係などのセンシティブな相談は報告書には記載せず、電話で個別にフォローしています。
多くの面談を抜け漏れなく運用するために、StarBoardでは自社でシステムを開発しています。面談日程の調整からオンライン面談、文字起こし、AIによるレポート作成、企業へのご報告までを一元管理し、カスタマーサクセスのメンバーは1日あたり5〜10件ほどの面談を担当しています。
こうした取り組みの結果、StarBoardの定着率は97%(※1年以内の離職率3%未満)となっています。
これを実現する特別な近道はありません。
早めに気づき、早めに向き合う。その積み重ねが、この数字を支えています。
企業と人材との、長いお付き合い
紹介後も関係が続くことで、紹介した人材の活躍をきっかけに、追加の採用をご依頼いただくこともあります。
定着支援は原則5年間継続する月額制のサポートとして提供しており、紹介だけに頼らない安定した事業基盤にもなっています。人材・企業・StarBoardのそれぞれにとって、よい循環が生まれる仕組みです。
一方で、事業を拡大していくためにはスピードも欠かせません。
理想と事業成長のバランスをどのようにとるかは、StarBoardが今まさに向き合っているテーマでもあります。
市場はまだ完成していない。だから、つくる余地がある
StarBoardは7年ほど前から、名古屋と東京で医療・介護分野などの展示会に毎年出展しています。
数年前は、インドネシア人材をご紹介しても関心を持っていただけないことがほとんどでした。それが今では、インドネシア人材の評判を聞き、StarBoardのブースを目当てに来場される方が増えています。市場の追い風を、現場で実感しています。
StarBoardが見据えているのは、外国人材紹介の枠にとどまらない事業展開です。
コアとなる人材事業を軸としつつも、エンジニアなど専門人材の紹介拡大に加え、将来的には日本人が海外で挑戦するための研修、インバウンド向けサービス、空き家を活用した宿泊事業といった新たな領域への挑戦も見据えています。
すでにあるものを守るのではなく、成長市場をビジネスとしてつくる面白さがここにはあります。守りより攻めに力を注ぐ今のフェーズだからこそ、新規事業の立ち上げはもちろん、既存事業の中でも新しいサービスや仕組みづくりに関わることができます。
この市場を、ビジネスとして面白いと思える方へ
外国人材ビジネスは、海外と関わる華やかな仕事だけではありません。
お客様を開拓し、数字を追い、交渉や調整を重ね、正解のない課題に向き合う。地道な仕事の積み重ねでもあります。
それでも、拡大する市場の中で社会課題をビジネスで解決したい方、ないものを自らつくることを楽しめる方にとっては、大きな可能性のある環境です。
StarBoardでは現在、CS(カスタマーサクセス)のメンバーが1日5〜10件ほどの丁寧な面談を通じて定着を力強く支えているほか、営業チームは展示会出展や既存顧客からのご紹介を通じて、新たな企業の課題解決に向き合っています。
ご興味をお持ちいただけた方は、まずは一度お話する機会をいただければ幸いです。