【Stock創業ストーリー#2】事業アイデア100本ノックから、Stockの原型が誕生! | 株式会社Stock
前回のストーリーでは、代表の澤村が共同創設者と出会い、初めての事業についてお話しました。前回の記事をまだ見ていないという方は、ぜひ覗いてください!~事業アイデア100本ノック~「鬼ツッコミ」とい...
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「やるべきことが見つからない」
そんな状態が続くなか、自分たちの”困りごと”を解決するためにできたのが、現在の「情報共有ツールStock」の原型でした。
偶然の産物で生まれた「Stock」の原型は、たったの3日で作ったものだったゆえ、デザインも機能もお世辞にも“完成度が高い”とは言えないものでした。
それでも、澤村たちにとっては、革命的な便利さだったのです。
「こんなに簡単に社内の情報を残せるのか!」
そう強く感じた体験から、プロダクト名はすぐに決まります。
情報が簡単に”ストック”されていくことから、そのまま、「Stock」となりました。
「社内の情報を、簡単に・整理して残しておける場所がない」というストレスが一気に解消され、「よし、このツールを使って、新規事業をバンバン生み出していこう!」と盛り上がる3人。
しかし、そのとき澤村の頭にふと疑問が浮かびます。
「……この問題、もしかしてうちだけじゃないのでは?」
確かめてみたい一心で、知り合いの企業に「Stock」を紹介して回ります。この時、澤村は「これは革命的だね!」という声が殺到することを期待していました。
しかし、待っていたのは『いまのままで十分だ』『これにお金を出す人はいない』などの、厳しい現実でした。
30社にヒアリングして回るも、29社はまったく興味を示してくれなかったのです。
そんななk、たった1社だけ、反応がまったく違いました。
その企業は「情報共有はチャットだとすぐに流れてしまい、だからと言ってファイル共有は面倒くさい」と、澤村たちと同様の悩みを抱えていたのです。
そしてあろうことか、「いまの状態でも良いので、お金を払うから是非使わせてほしい」という言葉までいただけたのです。
29社に否定され、たった1社に熱烈に支持された。
この結果に、澤村たちはStockを「市場がない」と切り捨てるべきか、それとも「この1社に本質がある」と信じるべきか、頭を抱えます。
悩んでいたとき、澤村が思い出したのが、Y Combinator創業者 ポール・グレアムの「100人のLikeではなく、1人のLoveを獲得せよ。Loveを得られたプロダクトこそが、やがて世界を変える」という言葉でした。
29社からは不要と言われてしまっても、自分たちと、その1社は「Stock」 を必要としている。
──だったら、やるしかない。
こうして澤村たちは、「Stock」の本格開発に踏み切ることを決めたのです。
次回のストーリーからは次第に「Stock」が形になっていき、社内だけのツールから、誰もが使えるサービスへと成長していくことになります。