【Stock創業ストーリー#4】非IT企業のため...ミッション誕生の秘話! | 株式会社Stock
前回のストーリーでは、「stock」を30社にみせてみたものの、29社からは酷評を突き付けられます、しかし、「stock」を称賛してれた、残りの1社のLoveを信じ、本格開発に着手することを決意...
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前回のストーリーでは、「Talk to Users」を繰り返すなかで、澤村たちは「Stockを求めているのは、非IT企業の方々だ」という考えに至ります。そして、ここから、Stock社の「ミッション」が誕生します。
前回の記事をまだ読んでいないという方は、ぜひ覗いてみてください!
少しずつ「Stock」がプロダクトとして形づいていき、ついにβ版をローンチできるところまで来ました。
運よく、いくつかのメディアにも取材していただき、「Stock」というプロダクトや創業の経緯を広く知ってもらえる機会を得ることができました。
しかし、それがハプニングを招くことに。
メディア記事を読んだ多くの方々が一斉に「Stock」に申し込み、サーバーがダウンしてしまったのです。
これまで何度も「いらない」と言われたプロダクトだっただけに、この大きな反響に、(エンジニアが泡を吹きながら復旧作業をする横で)澤村は思わず歓喜していました。
『もしかしたら「Stock」は、世の中の多くの人たちの気持ちに刺さっているかもしれない。』
そう希望が差し込む出来事でした。
βローンチ以降、ユーザーの声を直接聞ける機会が一気に増えました。
それまでとにかくヒアリング相手を探すにも苦労していた澤村にとっては、話が聞けるユーザーがいるということが本当にありがたく、毎日4~5社を訪問してはフィードバックをもらっていました。
そして、全くITに不慣れなご高齢の方でも直感的に使えているという事実がわかるなど、手応えを感じる声も少なくありませんでした。
その一方で、不安も拭いきれませんでした。
それは「無料なら使うかもしれないが、本当にお金を払ってまで使う人がいるのか?」ということでした。
世の中には「無料だから使っている」というプロダクトが多数あり、ましてや情報共有ツールとなると、世界中に溢れています。そのため、本当にStockにお金を払う人が存在するのか。そこの点について最後の最後まで確信が持てずにいたのです。
そんな不安を抱えるなで、β版リリースから数ヶ月後、有料プランの仕組みを導入しました。そして、しばらくして、ついにその瞬間が訪れます。
「有料プランへの申し込みがありました」
一か月あたり6,480円のプランに申し込んでくれた方が現れたのです。このとき沸き上がったのは、喜びよりもむしろ「本当にStockにお金を払ってくださる方がいるんだ……」という安心感でした。
そして、「自分たちが信じて提供しようとしていた価値は、間違っていなかった」と実感することができたのです。
ここまで、お金はすべて自己資金でまかなっており、広告費もゼロだった澤村たち。次回のストーリーでは、資金調達を決意します。