こんにちは、HashPortの人事採用担当です!
今回は、HashPortのSRE(Site Reliability Engineer)チームの武市さんにインタビューを実施しました。
SREといえば、一般的にインフラの運用やシステムの安定化を担う「裏方」のイメージが強いかもしれません。しかし、HashPortのSREはそれだけではなく、開発チームの生産性を最大化するための"仕組み"をつくり、開発者が「開発だけに没頭できる環境」を整えることに重点を置いています。
実際にSREがどんな業務を行っているのか、仕事のやりがい、そしてHashPortならではのエンジニア文化について、詳しく聞いてみました!
目次
SREエンジニア・武市さんのプロフィール
HashPortのSREの仕事とは? 具体的な業務内容に迫る!
1. インフラの安定稼働と運用改善
2. 開発チームの生産性を向上させる仕組みづくり
「あらゆることを便利にする」SREの仕事の真意
SRE×家庭の両立は可能? HashPortの柔軟な働き方
SREとしての今後の目標とは?
まとめ|HashPortのSREは、開発者の生産性を最大化する仕事!
SREエンジニア・武市さんのプロフィール
名前:武市(たけいち)
年齢:30歳
役職:SREエンジニア
家族構成:妻・子ども(1歳)
主な仕事:インフラ構築、CI/CD環境整備、ツールの内製化、業務効率化
もともとアプリケーションエンジニアとしてキャリアをスタートし、現在はSREとして開発者が開発に専念できるよう「あらゆることを便利にする」業務に取り組んでいます。
HashPortのSREの仕事とは?
具体的な業務内容に迫る!
ー HashPortのSREチームでは、具体的にどんな業務を担当しているのでしょうか?
SREの役割は、大きく分けて2つの柱があります。
1. インフラの安定稼働と運用改善
メインの業務は、サーバーやネットワーク、セキュリティなど、サービスを安定的に提供するための基盤づくりを担当しています。
新規プロダクトの立ち上げ時には、インフラ設計のアドバイスやIaC(Infrastructure as Code)による環境構築まで一貫して行います。プロダクトのリソースはもちろん、ツールも再利用できそうなものは全てIaCしています。
2. 開発チームの生産性を向上させる仕組みづくり
開発者が「開発だけ」に集中できるよう、CI/CDの整備やツール・仕組みの内製化、セキュリティ強化、監査対応も行います。
例えば、最近の取り組みとしてこんなことをしました。
✅ Amazon Connect+Step Functions+Lambdaによる、アラート時に輪番で自動架電するシステムを構築
アラートの発生をトリガーにして、Amazon Connectを活用した自動架電システム を構築しました。
この仕組みにより、システム異常などの緊急対応を確実かつスピーディに 行うことが可能になっています。
📞 自動架電の流れ
- アラートが発生すると、自動で担当者に電話を発信(Amazon Connect経由)
- 担当者が電話に出ると、Connect側のFlowで応答フラグを更新し、架電を終了
- 担当者が応答しない場合は、次の担当者へ自動で架電を継続
この仕組みでは、ConnectのFlowや電話番号の取得まで全てIaC化 しており、他のプロダクトでも簡単に導入できる 仕様になっています。
⏩ これにより…
- 緊急対応の確実性が向上(通知を見逃して対応が遅れるリスクを回避)
- 対応フローの自動化により、人的コストを削減
- 柔軟なカスタマイズが可能で、スムーズな運用が実現
これまで外注していた部分を内製化し、コスト削減&対応スピードアップ、柔軟性アップに成功!
✅ AWSコンソールを開かずにオペレーションができるSlackアプリを開発
SlackアプリをSlack Workflowから実行できるように し、開発者の手間を大幅に削減しました。
例えば、本番環境の操作権限を付与する申請フロー も、Slack上で簡単に完結できます。
具体的には、以下のような流れになっています。
- 開発者がSlackの申請フォームから必要項目を入力し、送信
- 上長に自動でメッセージが通知
- 上長が「承認」ボタンを押すと、即座に権限が付与される
この仕組みでは、入力された情報がPOSTリクエストとしてLambdaに送信され、処理が実行されるようになっています。
また、アプリケーション側で 「自社Slackからの実行かどうか」 を検証する仕組みを実装し、セキュリティ面も万全 です。
さらに、このSlackアプリは AWS SSO(IAM Identity Center)のユーザー作成 などにも対応しており、マネジメントコンソールにログインせずにSlackから直接アカウントを作成できるようにしています。
このように、Slackを活用することで、日常的な運用業務の手間を減らし、開発者が本来の業務に集中できる環境を実現しています!
→ 高頻度で発生する運用業務を簡略化し、エンジニアの負担を軽減!本番操作の承認や申請ログを追うことができ、ガバナンス体制も向上!
✅ VPNの認証基盤をADからSSOに移行
社内VPNの認証基盤をAWS SSOへ移行し、運用のシンプル化とセキュリティ強化を実現 しました。
社内VPNは、プロダクトや環境ごとにIP制限やアクセス制御を細かく管理 する必要があり、その管理はSREが担当していました。
従来は Active Directoryによるユーザー認証 を使用していましたが、AWS SSOの「グループ」にVPNの利用権限を設定 し、運用を効率化しました。
新しい運用フロー
🔹 グループにユーザーを追加するだけでVPNの利用権限が付与される
🔹 AWS SSOのユーザー管理と統合し、VPNユーザーとAWSユーザーを一元管理
🔹 運用の効率化 & セキュリティ強化(管理ミスのリスク低減)
この仕組みにより、ユーザー追加・削除の手間が大幅に削減 され、SREチームの管理負担も軽減されました。
→ コスト削減&セキュリティ強化&棚卸し等の運用利便性向上を実現しつつ、ユーザーの利便性も向上!
「あらゆることを便利にする」SREの仕事の真意
ー SREの仕事というと、インフラ面の保守・監視・障害対応だけでなく、開発の効率化やコスト削減まで広く手がける印象がありますね。武市さんは、そこにどんなモチベーションを感じていますか?
私は、「開発者が開発だけに集中できる環境を作る」 ことが、SREの最大のミッションだと考えています。
たとえば、日常的なオペレーションを自動化したり、インフラのシンプル化を進めたり、技術的な課題をツール化して解決したりすることで、開発者が手間のかかる作業から解放される。
実際に「この作業がすごく楽になった」「開発スピードが上がった」と言ってもらえると、やりがいを感じますね。
それからこれはHashPortのカルチャーの特徴なのですが、新しい技術やアイデアに対して前向きです。インフラもAWSなどのクラウドを積極的に活用しているので、柔軟かつスピーディに環境を整えやすいです。積極的に新しいサービスを試し、メンバーが勉強会や新サービスの紹介を主体的に行っていたりもします。技術が好きな方は非常に楽しい環境なのではないかと思います。
そしてプロダクト開発チームとの距離が近いので、エンジニア同士の意見交換が活発です。小さな課題でもすぐに相談しあって、改善策を提案できる関係性があるのはとても働きやすいです。私たちSREにとっては、すぐにフィードバックが得られる環境があるのは大きいですね。
また、SREに限った話ではないですが、AIの積極的な活用もありがたいですね。ChatGPT Enterpriseに会社が加入しているので、メンバーが学習されないセキュアな環境で最新AIを活用できます。エンジニア全員にはGitHub Copilotも付与されていて実装効率が圧倒的に高くなっているのも快適です。
ー エンジニアの皆さんが開発に集中できるのは、「裏方」として武市さんのような方たちがインフラや効率化を整備してくださっているからこそなんですね。
SREはエンジニアとして技術力が求められる仕事ですが、それ以外に意識していることはありますか?
技術力はもちろんですが、実は「コミュニケーション力」 がかなり重要なんです。
- 開発チーム、ビジネスチーム、お客様との連携が多い
テクニカルスキルはもちろん、相手がどんな課題を持っているかを理解するヒアリング力が欠かせません。その中で新しく生まれた課題やパフォーマンスの劣化などをしっかりと把握し改善に繋げる、「作ったらおしまい」というスタンスにならないことが大事だなと感じます。 - 導入する技術の「メリット」をわかりやすく伝える必要がある
どんなに技術的に優れたソリューションでも、現場に馴染まないと意味がありません。だからこそ「実際の負担が減る」「コストが下がる」「パフォーマンスが上がる」といったわかりやすい効果を提示し、納得感を得られるようにしています。プロダクトと違って明確な予算がなかったり売上等の明確な数字がないのでその辺りの定量化は大変ですね。
SRE×家庭の両立は可能? HashPortの柔軟な働き方
ー 武市さんは1歳のお子さんがいらっしゃると伺いましたが、仕事と家庭とのバランスって難しくないですか?
もちろん大変ですが、HashPortはフレックス&リモートワークがあるので、かなり助かっています。
基本的には週3日の出社がルールとなっていますが、チームメンバーとの信頼関係の下、ときには融通の利いた働き方ができてありがたいです。
- 無駄な会議を削減し、効率的に働く文化
無駄な会議を減らしたり、オンラインで済むミーティングはオンラインで完結させたりと、メリハリある働き方を実践しています。 - 子どもの体調不良にも柔軟に対応しやすい環境
子どもの急な体調不良にも柔軟に対応しやすいので、本当にありがたいですね。
オフの日は子どもと遊んだり、家族で出かけたりしてしっかりリフレッシュできているおかげで、また集中して業務に取り組むことができていると思います。
HashPortの働き方のおかげで、仕事と家庭の両立がしやすいですね!
SREとしての今後の目標とは?
ーなるほど、武市さんが目指すのは、「開発者が100%開発に没頭できる環境」 をつくることなんですね。
はい、HashPortのSREチームとしては、さらに開発者体験(DX: Developer Experience)を高める取り組みを進めたいです。
✅ SREと開発者のプロダクトへの関与範囲を明確に定義する
小規模な修正であっても、インフラの変更にはSREへの依頼が必要となっており、その分スピード感が損なわれたり、開発者にとって煩わしく感じられることがあると思います。これ自体は正しい運用とも言えますが、よりセキュアで簡便な方法を模索してルール化、仕組み化できればと考えています。
✅ テスト・アラート運用の最適化
自動テストの拡充やアラート設定に加えて、具体的なネクストアクションへの誘導、自動復旧の仕組みの構築、そしてメンバー全員が対応できるようなマニュアルの整備も重要な課題だと考えています。
✅コスト最適化
これは本当に常に意識しないといけないところです。予期せぬコストの大幅な増加がないか、本当に現在のスペックが今のプロダクトに必要なのかを常に見直しながら、コストパフォーマンスの最大化を追求し続けることが重要だと考えています。これは終わりのない取り組みだと思います。
とにかく自動化・ネクストアクションの明確化をすることで「これなんだっけ?」「この後どうするんだっけ?」を減らしたいですね。「何も考えなくていい環境」を一生懸命考えて作り上げていきたいです。
また、AIの登場でこういった効率化や自動化の幅が大幅に広がったので積極的に活用してより良い仕組みを確立していきたいと考えています。
まとめ|HashPortのSREは、開発者の生産性を最大化する仕事!
🚀 開発に集中できる環境をつくるのがSREのミッション
💡 HashPortは技術に前向きで、新しいことに挑戦しやすい
🏡 フレックス&リモートで、働きやすさも抜群
「HashPortのSREに興味がある!」という方は、ぜひお話ししましょう!