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なぜSANUは自分たちの手で木を植えるのか

「Live with Nature./自然と共に生きる。」このミッションに向けたSANUの取り組みや、考えていることをサステナビリティチームの岩田から不定期で発信していきます。

岩田周子
サステナビリティマネージャー
2023年1月にSANUにジョインし、サステナビリティ、特に環境分野の活動を推進。SANU入社前は、複数のサステナビリティコンサルティング企業を経験後、投資会社でのESG投資推進や投資先のサステナビリティ活動支援を行う。幼少期から自然や生き物が好きで、仕事としても、環境分野〜サステナビリティ分野に関わる。福岡市在住。


今回の記事では、SANUが昨年から取り組んでいる岩手県釜石市での森づくり活動についてレポートしたいと思います。この活動は“SANU2ndHomeが広がるほど森が豊かになる”ための独自プログラム「FORESTS FOR FUTURE」に基づき全社員で取り組んでいるものです。私は長年サスティナビリティの分野に関わってきましたが、ベンチャーでここまで真っ直ぐにサステナビリティに取り組む姿勢を示し、そこに社員全員がコミットできている会社はそれほど多くないと思っています。


なぜ私たちは木を植えるのか?

要約しますと、

・自然への配慮を追求したSANU 2nd Homeの開発・建築工程の他、建築で使わせていただいた全ての本数分を植樹し、木の本数を減らさない、かつCO2の排出が多くなった50年以上の間伐材を使用し若い木々を植えることでカーボンネガティブをを目指す(*)。
・SANUがミッションとして掲げる「Live with Nature./自然と共に生きる。」、自然との共生において、特に自然との関わりの中の大変さ、厳しさも社員が理解しておきたい。

ということです。

(* SANUの独自プログラム「FORESTS FOR FUTURE」の循環図)


そして、なぜSANUが岩手県釜石で木を植えるのか?

その理由と背景は、CEO福島のnoteに想いが詰まっているのでご一読くださるとうれしいです。特に、なぜ釜石なのか?は福島でないと語れない深い縁があります。去年の活動内容が気になる方もぜひご覧ください。

なぜ我々SANUは木を植えるのか?|福島弦
SANUが、釜石地方森林組合様、株式会社ADXと実施した岩手県釜石市での植林の取り組みが、大変光栄なことに岩手日報さんの一面(2022年10月17日朝刊)に掲載されました! 岩手日報2022年10月17日朝刊、許諾を得て転載をしています。 地元新聞の一面記事。SANUのサステナビリティーの取り組みに背中を押していただいた感覚でした。折角の機会なので、本取り組みの背景を記載させていただきます。
https://note.com/gen_sanu/n/n8091b6d87203


森づくりをはじめて2年目、毎年この活動では、釜石地方森林組合様にいつもご協力をいただいています。ありがとうございます!


森林管理において最も過酷な作業「下草刈り」

前置きが長くなりました。

去年は3ヘクタールの土地への植樹を行いましたので、今年の活動は、植えた苗木周辺の下草刈り。

(去年は写真手前の3ヘクタールをSANU社員と建築パートナーADX社員と植樹を実施)

(去年は苗を植え、今年は下草刈り)


下草刈りとは、植林地の管理において必ず発生する活動であり、苗木周辺の雑草木を、それらが最も成長する季節、7-8月に刈り取るものです。このことにより、まだ数十センチの高さにしか育っていない苗木に十分に日光が当たるようになり、生育を促すことができます。

上述の通り、下草刈りは季節的にも蒸し暑い時期に行う必要があります。釜石地方森林組合の方いわく、森林管理において最も過酷な作業。これを、植樹をした翌年から約5年間、続けます。SANUは、その1年目のお手伝いを、今回させていただいたわけです。


(木が育つサイクル 引用:近畿中国森林管理局


当日の様子

当日の作業は朝8時前から開始。SANUからは19名の社員が参加し、森林組合の皆様にサポートいただきながら下草刈りを開始しました。到着した場所は、林道を挟んで小川が流れる気持ちの良い場所。3割くらいが平地、残り7割が斜面という感じです。

そして、苗木の存在は全く感じられないほど、雑草木が文字通り繁茂しています。まずは、この草木をかき分けて、刈り取ってはいけない苗木を探します。



見つけた。思ったよりも小さい!1年間で君はどれくらい背が伸びた?と疑ってしまうほど、まだまだ細く、小さく、儚い。この苗木が立派な木に成長するまでの30年、40年という年月の長さを改めて実感します。



苗木を見つけられたら、後はどんどん、周りの刈り取りを開始します。我々の手には、丁寧に研がれた、柄の長い鎌。これを安全面に注意しながら、ザクザクと動かして下草を刈っていきます。


(暑さのあまり川へ飛び込む様子も)


気温は30℃を超えており、少し体を動かすだけでも汗が体中から吹き出します。こんなに汗をかいたのは久しぶり!結構気持ちいい!とはいえ、作業はやはり大変でした。平地の刈り取りが終わると、斜面に移動し、立っているだけでも不安定な足元の中、ひたすら草を刈ります。

ふと斜面を見上げる(私は自主的に平地担当だったので)と、一番高いところに森林組合の高橋参事が。SANU社員も、体力勝負のこの作業をかなり頑張ったと自負できますが、やはり森林組合の皆さんとの格の違いをまざまざと感じました。森とともに生きる人たちの力強さ、ハンパないです。

炎天下を避けるため、我々の作業は午前中で終了。およそ0.5ヘクタール弱のエリアの刈り取りを完了させることができました。刈り取り後のエリアの爽快感と達成感。そこら中に、太陽の光を十分に浴びる苗木たちを確かめることができます。

今回私たちが行った下草刈りは、その活動を「体験する」というレベルではありました。それでも、木を育てる、森を育てるということが単に、「植樹する」だけでは達成できないこと、その後の息の長い、心を込めた手入れ、プロセスが長く続くことを実感しました。


植えた木が木材として使用できるのは50年後、次世代に繋いでいく森づくり

この木が大きく成長し、人間のために木材になってくれる時、またSANUの建築で使わせてもらえたら。

日々のビジネスでは、近い未来のこと、長くても3年、5年後のことくらいを話す機会はよくあると思います。しかし、木や森について考えるとき、私たちは、何十年後という、もしかしたら、自分たちが生きているかどうかも定かではない、遠い未来に思いを馳せます。

去年植えた苗木が大きくなり、木材としての適齢は50年後くらいからと言われています。苗木を育てていく中で少しずつ間伐もするので、最終的に残るのは植樹した本数の3割程度とのこと。それだけ手間と、とてつもない長い時間をかけて、立派な、太い木を育てていくのですね。


そんなことをSANU社員の間で話ができたのも、今回の素晴らしい体験の一部となりました。

SANUがこれからどのように森や木に関わっていくのか?この森づくり活動以外にも、今後の展開を新たな気持ちで模索している途中です。ビジネスとサステナビリティの両立を目指す我々ができること、やりたいこと。是非この記事を読んでくださっている皆様とも対話しながら考えていけたらと思います。



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