<2026年8月28日更新> ※更新担当:陶山
こんにちは。コンフィデンスの岡本です。
2Dデザイナーの方が転職される際に必要なポートフォリオですが、当社でも面接前にご提出をお願いしております。
本日はポートフォリオの作り方から、そもそもなぜ必要なのか?というところまで、採用担当の目線で作成のポイントをお伝えいたします。
当社への応募をご検討されている方はもちろん、ゲーム業界でご就業中の方もぜひご確認いただき、今後の転職活動の際の参考にしていただけたら幸いです。
▍スキルが伝わるポートフォリオの構成
2Dデザイナーとしてのスキルを採用担当者に適切に伝えるためには、「ご自身のスキルや経歴をすぐに理解できるポートフォリオ」が必要です。ここでは、ポートフォリオにどのような要素や作品を盛り込めばよいのかを解説していきます!
1.表紙・目次
まず誰のポートフォリオなのかを伝えるために表紙を作成しましょう。そして、ポートフォリオに掲載している作品はどんなものがあるのか、どのあたりにどの作品が記載されているのかを伝えるために、目次を作成しましょう。
「自己紹介」については、目次のページにまとめて記載いただいても、目次とは別ページに作成しても、大丈夫です。特に「どんなスキル・ソフトが使用できるのか?」という項目は一目で自身のスキル感をアピールできるので、ほとんどの方が記載されています。
なお、ポートフォリオは採用担当者以外にも現場担当者などの先方関係者が広くチェックする可能性があるので、住所や連絡先といった情報を記載するのは控えた方が無難です。
2.実務で制作した作品
まずは実務で制作した作品から掲載していきましょう。
デザイナーの採用を検討している企業は業務での制作実績を重視する傾向がありますし、多くの作品を見てきた採用担当者は、ポートフォリオの最初の作品でデザイナーのイメージを掴むといいます。
また、作品をただ掲載するだけでなく、作品に関わる情報を共に掲載する必要があります。
企業ごとに、デザインチームの人員と制作に求めるスピードとクオリティは異なります。企業担当者は、デザイナーのデザインを制作時間とクオリティのバランスを知りたい為、完成品だけではなく、途中経過までの制作時間や、工程ごとの作品を掲載しましょう。
現場が求めるデザイナー像にマッチしているかどうか、一緒に働くイメージを持てるかどうか、より具体的にイメージしてもらいやすくなりますよ。
3.自主制作作品
ポートフォリオに業務以外で作成した作品を「自主制作物」として掲載すると、より自身のデザイン・制作の幅を見せることができます。ここでは画力が伝わる作品をメインに、自身がアピールしたい領域やテイストの作品を入れましょう。なお、個人作品も「使用ツール」「制作時間」など書ける範囲での周辺情報や制作意図などもあると良いです。
ゲーム業界ではデジタルイラストでの制作が主になりますので、なるべくデジタルイラストを掲載するようにしましょう。
▼掲載をおすすめする作品例
・人物や物のデッサン
・二次創作、ファンアート作品
・絵柄寄せ作品
・UI、ロゴ、スタンプなど
💡【ポイント】絵柄寄せや二次創作作品について
当社では、ポートフォリオに絵柄寄せ・二次創作作品を入れていただくことをオススメ・お願いしております!なぜかというと、新規開発案件においては0からデザインをしていくこともありますが、昨今はIPタイトルを使用した案件も非常に多く、その場合は絵柄寄せのスキルが重要視されるからです。
既にあるIP作品に絵柄を寄せて描くことができるスキルをお持ちの方は、活躍できる選択肢も広がります。既存IPの真似をして描くことは流行の絵柄やデザインを吸収することができてスキルアップにも有用ですので、ぜひチャレンジしていただき、ポートフォリオに追加してください。
※注意事項※
当社では大歓迎の絵柄寄せ・二次創作作品ですが、企業によっては絵柄寄せ・二次創作作品のデータの提出を禁止していることもありますので、ポートフォリオを送る前には企業ごとに確認が必要です。あくまで他の方が著作権を有するものですので、自身の描いた作品であると詐称する・分かりにくい記載の仕方をすることのないよう、記載への注意は必要です。
💡【ポイント】三面図
三面図とは、下記のサンプルイメージのように前・横・後ろの3方向からみたデザインがわかるデータです。特にキャラクターデザインやモデリングの際に使用され、単にキャラクターのデザイン資料として使うことも多いですが、モデリングの資料として三面図を使うことも多くなっています。
昨今、3DCGを使用したゲームが多く制作されていますので、2Dデザイナーのなかでも三面図を描くことができるスキルは重要視されています。
▍ポートフォリオ作成時の注意点
● 作品への補足説明を記載する
単に作品を並べるだけでは、採用担当者はあなたのスキル感を把握したり実際現場でどう活躍していただけるのかをイメージしたりすることが困難です。ポートフォリオに掲載する作品には、それぞれ下記の補足説明を入れるようにしましょう。
1.制作日時・制作時間
いつ頃・どのくらいの時間をかけて作られた作品なのかは、スキルを確認するにあたって重要な指標の1つとなります。クオリティをはじめ、日々の業務での制作量などを読み解くことが可能なので、その点も現場でどのように活躍できるかを先方にアピールできるポイントとなります。
※POINT※
制作日時や制作の所要時間は、制作中は意識しにくく、いざポートフォリオとしてまとめようとする時には覚えていなかったりすることも多いです。
この項目に限った話ではありませんが、しばらく作品を溜めておいて、ポートフォリオとして一度にまとめようとすると忘れてしまったり、量が多くて作成自体に時間がかかってしまうこともありますので、ポートフォリオはこまめにアップデートすることをオススメします。
2.作成に使用したツール
制作にあたってどのツールを使用したのかも記載しておきましょう。
「このツールを使っていないとNG」ということはありませんが、ゲーム会社によっては導入されているツールがある程度決まっている企業もあるからです。使用できるツールについてはすべて書いていただけると、よりご自身の強みのアピールに繋がります。
<ゲーム業界でよく使われるツール>
・Adobe Photoshop
・Adobe Illustrator
・CLIP STUDIO PAINT
・Live2D
・Spine
当社では動画形式のポートフォリオも受け付けております。このようなアニメーションツールは触れたことがあるだけでも、幅広い対応力が発揮できるイメージを与えるので、ご自身のスキルのアピールに繋がりますよ!
3.作品の制作意図・制作担当箇所
作品の制作意図や、自身が担当した箇所についても記載しましょう。
ゲーム制作は1人で行うものではなく、分業化されていることが大半です。ゲーム開発においては、2Dデザイナーが一人でラフの作成からイラスト仕上げまで担当することは少なく、ラフ〜線画までの担当、着彩〜仕上げまでの担当、など業務が分かれていることがあります。
そのため、自身がどの部分を担当したのかの記載があると、より正確に自身のスキル・強みをアピールできます。担当した箇所のビフォーアフターがあると分かりやすいですが、難しい場合はテキストだけでも記載するようにしましょう。
● アピールしたい作品から先に掲載する
前の段落でポートフォリオの大まかな構成については解説しましたが、どの作品から載せればよいかは自身の応募したい職種や応募先の現場の開発ジャンルなどによって適宜調整する必要があります。
たとえば、ファンタジー作品が主力の企業に応募する場合はファンタジー風のイラストやUI、アイドル系タイトルの開発現場に応募する場合は、キャラクターイラストや衣装デザインなどの実績やスキルがアピールできると、現場での即戦力になれると判断をされやすくなります。
特定ジャンルをアピールする必要がない場合も、規模の大きい案件での作品や公開後の反響が多かった作品など、自身の実績やスキルをしっかりアピールできる作品を前に配置するようにしましょう。
● 守秘義務・公開可能範囲の確認はしっかりと!
ポートフォリオには、できるだけ多くの作品を掲載していただくように面接時にお伝えしていますが、もちろん掲載に注意するべきものもあります。
特に「業務上で制作されたもの」にはご注意ください。例えば、ゲームリリース前のタイトルにおいて制作されたデザインやシナリオ、その他資料については、世間に出回っていない守秘義務のあるものですので、ポートフォリオへの掲載はご法度です。
また、仮に世に出ている作品であってもポートフォリオへの掲載は版元や制作会社の都合により禁止されている場合もあります。業務で制作した作品は、ポートフォリオへ掲載しても良いか確認していただくのがベターです。
在職中の方は、退職する前に制作した作品の掲載についてご確認いただくと、ポートフォリオがスムーズに作成できますよ。
▍採用担当が語るポートフォリオの重要性
● そもそもポートフォリオはなぜ必要?
そもそもなぜ、2Dデザイナーが転職する際にポートフォリオが必要なのかというと、デザイナーが持つ技術的なスキルは、履歴書や職務経歴書のような文字情報だけでは伝えにくい部分があるからです。
そこを補完するための資料として、当社以外でもポートフォリオのご提出を求められることは多いかと思います。そのため、ポートフォリオ=「自身のこれまでのスキルや実績をアピールするための作品集」と思っていただいて問題ございません。
とはいえ履歴書や職務経歴書と違って決まった型がなく、「いざ作成するとなるとなかなかに難しい」といったお話を伺うこともあります。ポートフォリオの作り方に明確な決まりや正解はありませんが、見る人のことを意識し、自身のスキルを効果的に魅せるポートフォリオ作りが求められます。
ポートフォリオには、これまで制作した作品の中で自信のあるものをピックアップして並べていきましょう。その際、できるだけ実務で制作したものや、個人制作の場合はしっかり描き込んだ・作り込んだ作品を選ぶのが理想です。
● ポートフォリオ作成によく使われるソフトやデザインは?
使用するソフトに決まりはありませんがIllustratorを使っている方が多く、IllustratorやPhotoshop、CLIP STUDIO PAINTなどで描いたイラストをPDF形式でまとめているケースが多い印象です。当社ではできる限りPDF式でのご提出をお願いしていますが、使い慣れたツールや形式を使っていただいても問題ございません。
最近ではWEB上のポートフォリオサービスを利用していらっしゃる方や、ご自身のポートフォリオサイトのURLでご提出いただく方もいらっしゃいます。
また、ポートフォリオには決まったデザインやフォーマットなどもございません。ただ、ポートフォリオ全体のデザインにこだわっている方は多くいらっしゃいます。実際に私が今まで拝見してきたポートフォリオの中には、中華系のデザインがお得意・お好きな方だったのか、文字のフォントや外枠を中華系な雰囲気にされている方がいらっしゃいました。
個性が伝わると印象にも残りやすいので、ポートフォリオはご自身の得意なデザインに寄せて、全体の見やすさのバランスも意識して作ることをおすすめします!
▍まとめ
今回は2Dデザイナーの方に向けてポートフォリオ作成の注意点をお伝えしました。
デザイナーの転職活動の際にほぼ必須になる書類ですが、人によって掲載する作品も体裁もさまざまでいざ作成する段階になって悩むことも多いかと思います。
ネット上にはポートフォリオの作り方をまとめたWEBサイトが多数ありますので、何を参考にすべきか迷うこともあるかと思いますが、当社においては上記のポイントを拝見させていただくことが多いため、ぜひ今回の記事を参考にしてポートフォリオをつくってみてください!
皆さまのポートフォリオを拝見できることを楽しみにお待ちしております!