大手飲食チェーンのバックオフィスから、テーマパークでの勤務、さらには人材業界へ。ユニークな経歴の根底には、「なりたい姿から逆算し、今踏み出すべき一歩を定める」という指針がありました。
ヒトツメ株式会社でCS(カスタマーサクセス)を担う畝見菜月さんは、自身の役割を「単なるサポート」とは捉えていません。企業と学生の間に立ちながら顧客への付加価値を常に考え、各関係者の業務をサポートするカスタマーサクセスとして、日々業務に向き合っています。
異業種で磨いた「相手の状況を汲み取る力」を、どう今の成果に繋げているのか。納得感のある道を選び取ってきた彼女の歩みと、現在の仕事に対する向き合い方について伺いました。
畝見 菜月(うねみ なつき)|CS(カスタマーサクセス)
大学卒業後、大手飲食チェーンのバックオフィスに入社。営業総務としてデリバリー事業の立ち上げや、徹底した期日管理に従事。その後、以前からの憧れであったテーマパークのスタッフを経験。「学生が納得してキャリアを選べるように手助けしたい」という想いから、2024年に株式会社ヒトツメへ参画。現在はCSとして、選考の調整業務を中心に組織の生産性向上を担っている。
安定を手放す決断。「本当にやりたいこと」を選んだ転職
―― 最初のキャリアに大手飲食チェーンを選ばれた理由と、当時の業務について教えてください。
実は当初、憧れていたエンタメ業界への就職を検討していました。学生時代は舞台の裏方サークルで照明や音響等を担当していて、エンタメが大好きだったんです。ただ、環境面や給与のことを考えると「名前の知られているような大手企業でないと、長く続けるのは難しいのでは」という不安もありました。
そこで、まずは基盤のしっかりした大手企業に絞って受けることにしたんです。その中でご縁があったのが、学生時代にアルバイトをしていた大手飲食チェーンでした。
配属されたバックオフィス部門は、ベテランばかりで新卒は私一人。「少人数のベンチャー」のような環境で、商品マニュアルの作成とスケジュール管理を任されました。
ガントチャートでスケジュールとタスク管理を行ったり、コロナ禍では、飲食店のデリバリー事業の立ち上げをサポートしました。
―― その後、誰もが知るテーマパークへ転身されていますが、どのような決断だったのでしょうか
1社目では、コロナ禍への対応もあり非常に多忙な日々を送っていました。業務が落ち着いたタイミングで「本当にやりたかったことは何だろう」と自分のキャリアを見つめ直し、以前から憧れのあったテーマパークへの挑戦を決めました。
正社員を辞める不安はありましたが、テーマパークへの入社前から「20代のうちには正社員に戻る」とタイムリミットを決めていました。
今やりたいことと、その経験を次にどう活かすか。両方を考えた上での決断でした。 そこでは10代から60代まで幅広い年代の方と働き、相手の状況に合わせて接し方を柔軟に変える重要性を学びました。この時に磨いた対人スキルが、今の業務におけるコミュニケーションの土台になっています。
―― 数ある選択肢の中で、なぜ「人材業界」そして「ヒトツメ」だったのですか?
再就職では業界を問わず幅広く見ていましたが、「自分が楽しめるか」という納得感だけは譲れないと思っていました。
そんな中で出会ったヒトツメは、私にとって非常に新鮮でした。それまで私には馴染みのなかった「新卒紹介」という事業を知り、自分自身の就職活動を振り返って「あの時にこういうサービスがあれば、もっと納得感のある選択ができたはず。これがあれば、当時の私と同じように悩んでいる学生はすごく助かるだろうな」と、強く共感したんです。
特に心に刺さったのは、代表の木山や役員の小柳から聞いた「新卒採用を定期的に行っていない業界や企業へもアプローチしていきたい」というお話でした。私自身、学生時代にエンタメ業界を志しながら、大手しか選択肢がない現実に直面した経験があります。
もし、ヒトツメがその業界の採用を変えてくれたら、当時の私にももっと選択肢があったかもしれない。そんな未来を本気で作ろうとしている会社の姿勢に惹かれました。
「事務」の概念が変わった。組織の生産性を上げるサポートとは
―― 現在はCS(カスタマーサクセス)として、具体的にどのような業務を担っているのでしょうか
もともと「先頭に立つよりも、誰かをサポートする方が力を発揮できる」と感じていたので、迷わずCSを選びました。現在は、HRコンサルタントのパートナーとして、学生さんの日程調整や企業様への書類提出、合否連絡といった調整業務を担っています。
ただ、私の役割は単なる「右から左への横流し」ではありません。この仕事は、RA(法人営業)やCA(キャリアアドバイザー)が何を考え、何を目指して動いているかを理解していないと務まらないと感じています。
例えば、届いた履歴書の内容を確認した際、写真の写り方一つとっても「このままだと企業様に懸念を持たれるかもしれない」と気づくことがあります。そうした時は、学生担当のコンサルタントに「ここを修正したほうが、選考がスムーズに進むと思います」とフィードバックを送るようにしています。
そのまま提出して不採用になるリスクを、自分のところで防ぐ。そうやってコンサルタントと一緒に企業の採用成功や学生さんの内定に繋げていく実感が、日々の大きな手応えになっています。
―― CSというポジションで、自身の成長やスキルの向上を感じる瞬間はありますか?
一番分かりやすいのは、業務の処理スピードが上がったことです。入社したばかりの頃は、目の前の案件を回すのが精一杯でしたが、効率化を突き詰めていった結果、今では当時とは比べものにならないほど多くの案件を並行して動かせるようになりました。
また、やり取りの「質」という面でも、成長を感じています。例えば、定型文をそのまま送るのではなく、相手の状況に合わせて「一言付け加える」といった工夫を大切にしています。
前職で磨いた「相手の温度感に合わせて出し方を変える」という意識を、今の調整業務に落とし込んでいる感覚です。スピードと正確性を保ちながら、細かな配慮を加える。その積み重ねによって、企業様との間に信頼関係が築けていると感じます。
自分の動き一つで状況が円滑に進むことに、この仕事ならではの面白さを感じています。
―― この仕事ならではのやりがいや、手応えを感じるのはどのような時でしょうか
ヒトツメに入社して驚いたのは、「アシスタントの働きで会社の利益を伸ばせる」という考え方が浸透していることです。
入社前に先輩のWantedlyの「アシスタントでも売上を作れる」という記事を読んだ際、まさにその視点に感銘を受けました。それまでの私にとって「事務」はサポートに徹するものというイメージでしたが、ここでは自分も組織の成果に直結する主役の一人になれるのだと、新しい可能性を感じたんです。
その手応えを最も強く感じたのが、直近の社内表彰でした。私が調整に関わった学生さんの内定実績が、会社にもたらした「利益」として金額で示され、表彰という形で評価していただけたんです。
自分の働きが、これほどまでに明確な数字として可視化される経験は初めてでした。普段は表立って目立つポジションではありませんが、自分の丁寧な積み重ねが会社の成長に直結していると実感できたことは、大きな自信になりました。
役割の枠を超えて自身の貢献が正当に評価される文化が、今の私の原動力になっています。
誰もが「当事者」として夢中になれる。自律した個が響き合う組織の熱量
―― 実際に働いてみて、ヒトツメという組織にはどのような印象を持たれていますか?
一番に感じるのは、一人ひとりの「自律性の高さ」です。誰かに指示されるのを待つのではなく、全員が「目標達成のために今何が必要か」を自ら問い、主体的に動いています。
誰かが成果を出せば、自分のことのように全員で喜びを分かち合う。そんな、プロフェッショナルとしての自立心と、チームとしての一体感が共存している組織です。
そんな一体感があるからこそ、「自分も単に決められたことを行うのではなく、顧客やチームのためにより貢献するにはどのような+αのことができるだろう」と、自然に思えます。
―― 働き方の面でも、以前と比べてポジティブな変化はありましたか?
仕事とプライベートのメリハリが明確になりました。今は週2回のリモートワークを活用していますが、CSチームには「時間内に効率よく、高いパフォーマンスを発揮するか」を重視する空気感があります。
だらだら残業するのではなく、決められた時間で集中して成果を出し、定時でパッと上がる。仕事に全力で向き合い、オフの時間はリフレッシュする。
そうやって生活を充実させることが、業務の生産性を支える良いサイクルになっていると感じます。
―― 最後に、これから新しい挑戦を考えている方へアドバイスをお願いします
私自身が大切にしてきたのは、今この瞬間を全力で楽しみながら、「この経験を次のキャリアにどう活かすか」という視点を持つことです。その積み重ねが、納得感のあるキャリアに繋がるのだと思います。
ヒトツメは、前向きに挑戦する人の背中を、役割や役職に関係なく押してくれる会社です。自分の適性を活かしながら、組織をより良くしていく架け橋になりたい。そんな想いを持つ方と一緒に、これからも面白い未来を創っていきたいですね。