「FENNELのため」ではなく「esports業界のため」に。執行役員・金山優が語る、未成熟な市場を熱狂で塗り替える覚悟。
目次
一度ボードを離れ、「平社員」に戻った理由。金山優がFENNELで貫く「面白さ」の基準
アパレル、イベント、BtoB。点と点を結び「esportsの観戦体験」を文化へと昇華させる
「負けた翌日は、仕事の熱が上がる」チームを保有する会社にしか宿らない、純粋な結束力
「こだわり」がブルーオーシャンを切り拓く。業界の最先端を走り続けるための異能の人材論
あなたを突き動かす「原動力」と、FENNELが成し遂げてきた「破壊的イノベーション」
あなたの力を、esportsの未来へ。この熱狂を文化に変える、最後の一ピースを求めて
「esports業界のためになることを、FENNELがビジネスにしながら挑戦し続ける。この軸は、私が入社した時から一ミリもブレていません。」
その言葉に、一点の迷いもありません。
新執行役員に就任した金山さんが抱くのは、一企業を超えた「業界全体を主語にする」という高い志。10代から最前線を走り続けてきた金山さんにとって、FENNELという組織は、未成熟なesports市場を「本物の文化」へと昇華させるための最強のプラットフォームでした。
一度経営の座を退き、プレイヤーとして現場の解像度を極限まで高めた後に、今、再び執行役員として何を仕掛けようとしているのか。組織が急成長を遂げ、構造そのものが進化し続けるFENNELの現在地と、金山さんが「第二創業期」の先に見据えるesports×ビジネスの最終形を紐解きます。
ぜひ最後までお楽しみください!
一度ボードを離れ、「平社員」に戻った理由。金山優がFENNELで貫く「面白さ」の基準
金山さん、改めて執行役員へのご就任、おめでとうございます。今回の就任は、金山さんにとって「2度目の経営参画」になるとお聞きしました。その異色の経緯から伺えますか?
金山:ありがとうございます。そうですね、一般的な「昇進」とは少しニュアンスが違うかもしれません。実は私は、入社して1年半ほど経った頃に一度ボードメンバーを辞めているんです。そこから約1年間、あえて肩書きのない「平社員」としてプレイヤーに戻っていました。
ボードメンバーから平社員へ。なぜそのような決断をされたのでしょうか。
金山:端的に言えば、当時のボード(経営会議)が、私にとってあまり「楽しくなかった」からなんです。当時のFENNELはまだ組織としての役割分担が未成熟で、ボードに入るとあらゆる領域を広く浅く見なければなりませんでした。でも、私は「自分自身が面白いと思えること」や「直接的にお金を生み出せるプロジェクト」に全力投球したかった。中途半端に全体を見るよりも、プレイヤーとして圧倒的な成果を出す方が、当時の会社にとっても私自身にとってもプラスだと判断したんです。
代表の高島さんも、その決断を尊重されたのですね。
金山:37歳という私の年齢を考えれば、管理職として組織をまとめるのがオーソドックスな期待値だったはずです。そこをあえて「勝手に動いて、新しい事業を作ってこい」と平社員として放流してくれた高島(代表)の意思決定は、ある意味で外れた、非常にFENNELらしいものでした。
そこから1年、新規事業の立ち上げや大型案件の完遂を経て、組織のフェーズが大きく変わりました。各事業に責任者が置かれ、ボードが現場をマイクロマネジメントするのではなく、事業責任者とハイレイヤーなコミュニケーションを取るべき規模に成長した。「今のボードなら、私がやるべき役割が明確にある。そして、何より楽しそうだ」と思えたことが、今回の復帰の最大の理由です。
アパレル、イベント、BtoB。点と点を結び「esportsの観戦体験」を文化へと昇華させる
現在、執行役員として具体的にどのような領域を管轄されているのでしょうか。
金山:現在は「ヘッド・オブ・ビジネスデベロップメント(事業開発責任者)」という役割を兼務しています。具体的には、BtoBセールス、UNIVERS(学生esportsプラットフォーム事業)、エンターテインメント、そしてアパレルの4事業部をメインに見ています。これら既存事業の成長を俯瞰しながら、時には現場に介入し、時には新しいヒットを打つための調整を行っています。
多岐にわたる事業を横断的に見る中で、今、金山さんが特に注力されていることは何ですか?
金山:今、私が最も頭を割いているのは「オフラインの体験価値」の再定義です。具体的には、アパレルと、FENNELが主催するオフラインイベントの連携を強化しています。
esportsにおいて、なぜ「オフライン」が重要なのでしょうか。
金山:現在、esportsの観戦体験は、まだ「正解」が見つかっていない状態だと思っています。例えば野球なら、球場に行ってビールを片手に、ユニフォームを着て応援する……というスタイルが確立されていますよね。でも、esportsはまだそこまで至っていない。
例えば、私たちが作っているユニフォームは1着16,500円(税込)します。決して安くはありません。でも、公式のオフライン大会が年に1回しかなければ、そのユニフォームを着る機会がない。年に1回のために、ファンはユニフォームを買ってくれるでしょうか? サッカーや野球のユニフォームが売れるのは、月に何度もそれを着て応援しに行く場所があるからです。
だからこそ、私たちは自分たちでオフラインの場を創り出さなければならない。1月に開催した音楽イベントや、主催大会などの「場所」を作り、そこで私たちが掲げるカルチャーやアパレルが交差する。来場者が何を正解と感じるのか、どうすれば熱狂するのか。そのノウハウを蓄積し、esportsの新しい観戦体験を定義することが、今の私の最大のチャレンジです。
「負けた翌日は、仕事の熱が上がる」チームを保有する会社にしか宿らない、純粋な結束力
他社と比較した際の、FENNELという組織の「強み」はどこにあるとお考えですか?
金山:一番の強みは、やはり「自分たちでプロチームを持っていること」そのものです。これは単に「esports業界内での強み」という話ではなく、日本のあらゆる企業と比較した際のFENNELのアイデンティティだと思っています。
「チームを持っていること」が、ビジネスや組織にどう影響するのでしょうか。
金山:面白い現象があるんですよ。
FENNELのチームが試合で負けた翌日、社員のモチベーションが逆に上がることが多いんです。
「もっとチームを強くするために、自分たちが稼がなきゃいけない」
「この悔しさを事業で返そう」
という空気が自然と生まれる。
普通の会社にとって、ビジョンやミッションはどうしても曖昧なものになりがちです。でも、私たちには「チーム」という、全員が同じ方向を向ける明確な対象がある。勝てば全員で心から喜び、負ければ全員で本気で悔しがる。この結束感と、自分たちの仕事がチームの強化に直結しているという実感。これは、チームを保有しているFENNELにしか出せない熱量であり、他社には絶対に負けない文化ですね。
まさに、スポーツチーム運営という「興行」と「事業」が密接にリンクしているのですね。
金山:そうです。私たちは単なるチーム運営会社でも、単なる広告代理店でもありません。読売巨人軍が人材紹介事業やアパレル事業を自社で展開しているような、非常に珍しい、そして可能性に満ちた構造を持っています。このユニークなポートフォリオを活かし、チームの熱狂をどう事業の売上に変換し、またチームへ還元していくか。そのサイクルを回し続けることが、私らの宿命だと思っています。
「こだわり」がブルーオーシャンを切り拓く。業界の最先端を走り続けるための異能の人材論
組織が急成長する中で、現在のFENNELが直面している「課題」は何でしょうか?
金山:やはり「人材」ですね。esports業界はマーケットが未成熟な分、そこで働く人材もまだ未成熟です。広告代理店でマーケティングをしていたからといって、そのままesports業界で即戦力になれるかというと、そうではない。固定観念が強すぎると、このスピード感と独特なコミュニティ文化には適応できません。
では、どのような人材が今のFENNELには必要だと考えておりますか?
金山:最近、ボードメンバーでもよく議論するのですが、一言で言えば「何かに圧倒的なこだわりを持っている方」です。
esports業界はまだ歴史が浅い。だからこそ、他の業界で培われた「深いこだわり」をesportsに持ち込むだけで、それはすぐに日本一、あるいは世界一の取り組みになり得るんです。例えば、スポーツ業界でドキュメンタリーをずっと作り続けてきた人が、そのこだわりを持ってesports選手の映像を撮れば、それはこれまでにない圧倒的なコンテンツになる。
アパレル事業責任者の伊藤もそうです。彼はもともとアパレル業界にいましたが、今や「日本のesports界で最もブランドと質にこだわって服を作っている人間」です。
別の分野のプロフェッショナルが、その「こだわり」をesportsというキャンバスにぶつける、ということですね。
金山:その通りです。esports業界には、まだ「やりきった人」がいません。
すべてがブルーオーシャンなんです。だからこそ、「これだけは誰にも負けない」という専門性や偏愛を持っている人が、esportsという掛け算を手に入れた時、とんでもないバリューを発揮する。
特に、ビジネスの観点から「どうすればこの業界はもっと良くなるか」という一点には、誰よりもこだわっています。ゲームをプレイするかどうかは些末な問題です。それよりも、自分のこだわりをこの未開の地でどう爆発させるか。そういう野心を持った人に、ぜひ門を叩いてほしいですね。
あなたを突き動かす「原動力」と、FENNELが成し遂げてきた「破壊的イノベーション」
金山さん個人の、モチベーションの原動力についても伺わせてください。
金山:私の原動力は、常に「esportsビジネスの最前線、最先端に居続けること」です。「まさかこんなことをやるとは」と世間を驚かせ、かつ「それってアリだよね」と納得させる。その新しいスタンダードを作る快感が、私を突き動かしています。
これまでに、具体的にどのような「驚き」を仕掛けてこられたのでしょうか。
金山:一つは、昨年のモータースポーツへの参戦です。これまでの「eモータースポーツ」は、ゲームが得意な選手と契約するのが通例でした。でも、私たちはあえてトヨタの現役プロドライバーをFENNELの選手として契約した。リアルのモータースポーツとデジタルを橋渡しすることで、新しいビジネスチャンスを創出したんです。
そしてもう一つ、私の入社のきっかけにもなった「FFLグローバルチャレンジ」です。コロナ禍で世界大会がすべて中止になった時、パブリッシャー(ゲーム会社)ができないなら自分たちで国際大会を作ってしまおう、と。
パブリッシャーではない一チームが、国際大会を主催する……。相当な困難があったのではないでしょうか?
金山:莫大な予算もかかりましたし、運営も過酷でした。当時はPCR検査を何度も受けなければ出国できない時代。それでも日本代表の選手たちをニューヨークへ送り、現地のトップチームと対戦させた。結果、その配信の視聴者数は、当時の公式大会を超えてしまったんです。
なぜ、そこまでのリスクを取って挑戦できたのでしょうか。
金山:その時、コミュニティ(ファン)が何を求めているかが明確だったからです。公式が動けないなら、私たちが動く。それが業界のためになるなら、やる。この「業界を主語にする」という判断基準は、FENNELの創業期から今も変わらず受け継がれているDNAです。良いか悪いかの判断軸は、常に「それはいかにesports業界のためになるか」にある。このスタンスに関しては、FENNELは業界ナンバーワンであり続けていると自負しています。
あなたの力を、esportsの未来へ。この熱狂を文化に変える、最後の一ピースを求めて
最後に、この記事を読んでいる求職者や未来の仲間たちへメッセージをお願いします。
金山:よく求人広告で「あなたの力を、うちの会社で活かしませんか?」という言葉を目にしますよね。でも、FENNELが求めているのは少し違います。
「あなたのその力を、esports業界のために使ってみませんか?」
これが、私たちからのメッセージです。
FENNELのために働くのではなく、「esports」という新しい文化、新しい業界を創るために、FENNELというプラットフォームを使い倒してほしいですね。
「会社」を目的ではなく、「手段」として捉えてほしいということですね。
金山:そうです。私も「グローバルチャレンジのような挑戦を、この業界でやりたい」と思ってFENNELに入りました。転職して、単に決められたフィールドで走るのではなく、フィールドそのものを広げていきたい。そんな情熱を持った方にとって、FENNEL以上に刺激的な環境はないはずです。
esports業界は、まだ何も完成していません。完成していないということは、誰でも主役になって歴史を作る余地がいくらでもあるということです。
これまで培ってきたキャリア、実績、そして誰にも譲れない「こだわり」。
そこから生まれる化学反応が、きっと次の時代を創ると思っています。
熱い志を持った方に会えるのを、心より楽しみにしています!