「次の当たり前を生み出す。」
Algoageが掲げたこの新しいメッセージは、ただの言葉ではなく、私たちの決意と未来への約束です。本連載「事業創造会社になる未来に向けて」では、代表の横山が「なぜ今コーポレートメッセージ(MVV)を刷新したのか」そして「”事業創造会社”としてどんな未来を目指していくのか」を4つの記事に分けて語ります。第3回の本記事では、「新ビジョンの描いている未来」についてお話しします。
※横山の詳しい自己紹介は#1の記事をご覧ください。
目次
- はじめに
- 旧ビジョンが照らした道と、”事業創造会社”としての未来
- 新ビジョン「誰かの痛みに、事業づくりで挑み続ける。」の核心
- ともに描く、ビジョンの実現へ
はじめに
#2の記事では、新ミッション「次の当たり前を生み出す。」に込めた私たちの覚悟と挑戦についてお話ししました。ミッションが、私たちが社会に対して果たすべき使命を表現する北極星だとすれば、ビジョンは、その約束を果たすために私たちが「どのような存在でありたいか」を表現する登るべき山です。今回は、新たに定めたビジョン「誰かの痛みに、事業づくりで挑み続ける。」という言葉に、私たちがどのような未来を描き、どのような覚悟を込めたのか。その意味と背景をお伝えします。
旧ビジョンが照らした道と、”事業創造会社”としての未来
これまでAlgoageが掲げてきたビジョンは、「誰もが簡単に、最良の意思決定ができる世界。」でした。
これは元々、主力事業である「DMMチャットブーストCV」の事業ビジョンとして策定されたものです。AI受託開発からプロダクト開発へと大きく舵を切った当時の私たちにとって、この明確なビジョンは、会社全体の目線を揃え、事業を推進する羅針盤の役割を果たしてくれました。この指針があったからこそ、私たちは”チャットマーケティング”という概念を掲げるところまで駆け上がることができたと確信しています。
しかし、新規事業が立ち上がり始めると、既存の単一事業のビジョンだけでは、会社全体が目指す方向性や未来像を明確に示しきれず、社内外で認識のズレが生じる場面も出てきました。
だからこそ今回、”事業創造会社”として新たなステージへ踏み出すにあたり、個々の事業を包含し、全社的な進むべき道とあり方を照らし出すコーポレートとしてのビジョンを新たに策定しました。
新ビジョン「誰かの痛みに、事業づくりで挑み続ける。」の核心
新しいビジョンは「誰かの痛みに、事業づくりで挑み続ける。」このビジョンには、私たちの事業創造への揺るぎない信念が込められています。
そして、その核心には、二つの重要なキーワードがあります。
まず「事業づくりで挑み続ける」。
私たちは、本気で「次の当たり前」を生み出したいと願っています。しかし、社会の常識を塗り替えるほどの「当たり前」は、一度や二度の挑戦で簡単に生み出せるものではありません。だからこそ、私たちは、多くの企業が特定の技術や事業領域を軸にビジョンを定めるのとは一線を画し、あえて用いる手段や挑戦する市場を定めません。「この技術でなければ」「この市場でなければ」といった制約から自らを解き放ち、常に新しい可能性に目を向け、事業創造という形で挑戦し続ける。この「挑み続ける姿勢」こそが、私たちのDNAであり、ビジョンの核心です。
このような、ある種の「逆張り」とも言えるスタンスを取れるのは、DMMグループという強力な経営基盤があるからに他なりません。これらを最大限に活用することで、例えば有望な領域が複数見つかった場合、その両方を同時に狙いに行くといった、大胆なチャレンジすら可能です。失敗を恐れずに新しい領域へ踏み出し、そこから学びを得て、さらに次の挑戦へと繋げていく。この「事業創造のサイクルを高速で回し続ける」ことができる環境こそが、Algoageの大きな強みです。
しかし、ただ闇雲に事業を創り続けるわけではありません。そこで重要になるのが、もう一つのキーワード、「誰かの痛みに」です。
「DMMチャットブーストCV」のこれまでも、決して平坦な道のりではありませんでした。後発参入であり競争も激しい中、チャレンジの連続ではありましたが、それでもこれだけ短期間で急成長できたのは、「目の前の人の痛み」や「業界の本質的な課題はなにか」に向き合い続けたからだと思っています。 ただ儲かるから、ビジネストレンドに乗っているからではなく、事業を通して誠実に人の痛みに向き合う。それこそが、私たちが大切にしている姿勢です。
また私たちにとって、事業はあくまで手段であり、それ自体が目的ではありません。私たちのミッションである「次の当たり前を生み出す。」は、短期的な利益ではなく、社会や業界に深く根を張る痛みに向き合い続けてこそ、はじめて実現が見えてくる、大きな目標です。DMMグループという確かな土台があるからこそ、インパクトを狙ってがむしゃらにチャレンジする、同時に何が本質的な課題なのか、というところから決して目をそらさない。そうやって、「次の当たり前」に向けて挑み続けていこうと思っています。
ともに描く、ビジョンの実現へ
私は、Algoageを他にないチャンスが生まれ続ける場所にしたいと強く願っています。新規事業の種は、決してトップダウンだけで生まれるものではなく、社員一人ひとりが日常業務や社会の中で感じる「これは解決すべきだ」という切実な「痛み」への共感や、そこから生まれるアイデアにあると信じています。だからこそ、個々の主体的な「やりたい」という想いを尊重し、それを仲間と共有し、背中を預け合いながら、会社全体でその挑戦を力強く後押しする。そんな、個の情熱とチームの力が融合し、本質的な価値創造に集中できる文化を、私たちは築き上げていきます。
そして、この挑戦は社内だけで完結するものではありません。私たちが目指す”事業創造会社”は、多様な視点や専門性、異なる経験を持つ人々が交わることで初めて、社会の常識を塗り替えるほどの「次の当たり前」を生み出せると考えているからです。お客様、パートナー企業様、そして同じ志を持つすべての皆様に、ぜひ私たちと一緒に「痛み」に向き合い、新しい価値を共創という形で生み出していただきたい。それが私たちの切なる願いです。
事業づくりは、社会に存在する様々な「痛み」を解決する、最も直接的でパワフルな手段の一つです。
「誰かの痛みに、事業づくりで挑み続ける。」
この新しいビジョンの下、私たちは、昨日まで想像もできなかったような新しい価値を、人々の暮らしや仕事の中に「次の当たり前」として届け続けます。
📣次回の予告
次回の最終回では、このミッション・ビジョンを実現するための私たちの行動指針、新しい「バリュー」を語ります。Algoageがどのような価値観を大切にし、日々どのような行動を積み重ねていくのか。
ぜひ、ご期待ください。