なぜ行動指針を「自分たちの言葉」にするのか?
私たちは今、大きな成長フェーズを迎えています 。
一方で、組織が拡大する中、Brightech「らしさ」や「行動」とは何か?、を問い直す機会が増えてきたのもあり、「行動指針づくり」に取り掛かり始めました。意識したのは形式的な指針を上層部から押し付けるのではなく 、「メンバーが”自分たちの言葉”であると感じられる」ような行動指針にすることでした。そのキックオフとして、全メンバーを集めた行動指針づくりのワークショップを開催しました。
一般的な企業の行動指針は、企業や組織が大切にする価値観を基に、 「社員がどのように行動・判断すべきかを示す基準」ですが、Brightechでそうではありません。
Brightechでは、自由さ・やり方の多様性を尊重しながら、 働くために必要な「全社共通の価値観(拠り所)」を言語化し、組織として良い協働・良いアウトプットが生まれるためのものだと位置づけています。
今回創り上げようとしている行動指針では「完成品」を目指しておらず、今後運用しながらアップデートし、全社で「共通言語」として、育てていく予定です。
目次
なぜ行動指針を「自分たちの言葉」にするのか?
Brightechの”行動指針”(経営層が作った、たたき台)
当日のプログラム
チームでの全体発表
参加者インタビュー
最後に
「Brightechらしさ」は、誰かが決めるものではない
行動指針づくりは、これからも続いていく
これから加わるあなたも、当事者です
Brightechの”行動指針”(経営層が作った、たたき台)
当日のプログラム
いきなり「行動指針を考えてみよう」と言われても難しいので、普段の業務とは異なる場で自由に発想できるよう、当日はウォームアップから始まり「Brightechらしい人物」を考えてみて、「行動指針のたたき台」をブラッシュアップする、という流れでワークショップを行いました。
今後はここで出た提案や意見を参考に、行動指針をブラッシュアップしていく予定です。
①ウォームアップ
- チームで自己紹介
- 今日の自分の心境を表す「キーワード」
- 今日限りのニックネーム/呼ばれたい愛称
- 冬休みにおすすめしたい映画
- バースデーライン
- 会話・数字のジェスチャー・筆談を使わずに、 制限時間内に誕生月日の早い順から順番に一列に並ぶ
- 会話・数字のジェスチャー・筆談を使わずに、 制限時間内に誕生月日の早い順から順番に一列に並ぶ
- 漢字変換バトル
- 代表者が順番にホワイトボードに “お題を漢字2~3字で表現” する。
- NG漢字が指定されている場合は使用禁止
- 既存漢字の組み合わせのみ(造字なし)
- 残りのメンバーが早押しで回答
②「Brightechらしい人物」を考える
- 「どんな人物がBrightechで活躍できるか」をマトリクス化。
この後の行動指針を考えるパートのヒントにします。 - 20の人物の付箋を該当する位置に貼る
- ”活躍できそう”か”活躍が難しそう”
- ”Brightechらしい”か”Brightechらしくない”
③行動指針を自分たちの言葉にする
- 経営層が作成した行動指針のたたき台を土台に、「しっくり来ない点」や「違和感」をメンバーの視点で徹底的に洗い出す
- 「1つだけ変える」としたら何かを考える
④全体共有
- 各チームのブラッシュアップ案を共有
チームでの全体発表
今回は、ピックアップして1チームの発表を紹介します。
こちらのチームは元あった行動指針をもとに、自分の言葉として、「Challenge」「Support」「Learn」「Rebuild」、としました。また、これが一連のサイクルとして動くことで、組織が成長すると考えました。
① Challenge
- 意味: 問題を見つけて、常に疑問に思ったり、「どうなんだろう」と思ったりしているけれど、まだできていない部分を、一歩踏み出してチャレンジしようという姿勢です。
- ポイント: 「課題を見つける」ことや、疑問を持つことも含めてチャレンジと捉えています。
② Support
- 意味: 周りもサポートするし、自分がやっているチャレンジも含めて「周りを良くする」ためのサポートに入ります。
- ポイント: お互いを巻き込み合い、支え合いながら(二人三脚や三人四脚のように)サポートし合って進めていく。
③ Learn
- 意味: 挑戦(チャレンジ)していく中で、学びが絶対にあるはずなので、その学びを自分の中に抽出していく。
- ポイント: そのチャレンジが「実現可能かどうか」を探り、どうしたら実現できるかを考えることも「Learn」のプロセスに含めました。
④ Rebuild (再構築)
- 意味: Learn(学び)を経て、最終的にRebuild(リビルド)までたどり着く。
- 循環: 再構築をしたら、またチャレンジに繋がっていく。
この一連のサイクルを回した結果、その前と後で「当たり前が変わる」(より良いものに塗り替わる)というすばらしい発表でした!
参加者インタビュー
今回のワークショップで、感じたことを3チームの代表者にインタビューしました!
Mさん:2025年入社/エンジニア
Iさん :2025年入社/PM/マネージャー
Sさん:2023年入社/エンジニア
──今回の行動指針策定ワークショップに参加して、全体を通しての率直な感想をお聞かせください。
Sさん: 全体的にみんな真面目に、真剣に取り組んでいたと感じています 。楽しく議論できたし、いろんな意見があるなって思いました。
Mさん: 具体的な言葉で踏み込んだ議論ができたという印象です 。以前参加した際は、ざっくりとした会社の方針を決める場でしたが、今回は行動指針という「自分たちの行動の拠り所」について、熱量の高い議論ができました。特に、最終的な議論のパートは、メンバーを変えてまたやってみたいと思うほど、組織への当事者意識が発揮された場だったと思います 。
Iさん: 率直に言って「難しかった」というのが一番の感想です 。ワークショップとしては、限られた時間の中で皆で「こうだ」という結論を作り上げるのがゴールですが、今回はどのチームもそこには到達できなかったと思います 。ただ、その難しさの背景には、「会社のビジョン(ゴール)と行動指針の間に明確な道筋がない」という本質的な課題があることに気づけたのは大きな収穫でした 。
──この人らしいな・Brightechらしいな、という場面はありましたか?
Sさん: メンバーの印象で言えば、Zさん(他メンバー)は業界歴が長いため、「いろんな人を見てきたからこその発言が多い」と感じました。あと、白波瀬さんはいつも通り明るくてリーダーシップがあり、周りを巻き込むような感じでした。
Mさん:私は、大村さんの他人の意見を素直に受け入れられるところは、「上に立つ人の考え方」としてらしさを感じました。らしさとは別ですけど、 私自身が「意外とちゃんと喋るんですね」とメンバーに言われました。 というのも、僕はどちらかというと、会議を俯瞰して見る「先生役」のようなスタンスなんです。
全員が同じイメージを持つことが会議のゴールだと考えているので、普段は混沌としない限りは口を出さないようにしているんですが、それが意外だったようです。
──このワークショップで一番印象に残ったのは何ですか?
Iさん: 途中に行った、付箋でペタペタと「この人がBrightechらしいか」という人物像を貼っていくワークは楽しかったですね 。「この人って活躍できないでしょ」といった意見を共有し合い 、お互いの認識を合わせていく作業は面白かったです 。
Sさん: 私も「Brightechらしい人物を考える」ワークが一番面白かったです 。中途で入ったメンバーと、新卒のメンバーとで、活躍できる、または難しそうという観点に違いが出たのが興味深かったですね 。
Mさん: 自分は、「実際の人物像を決めよう」という議論を、またメンバーを変えてやってみたいですね 。その場にいる人全員が同じイメージを持つことが会議のゴールだと思っているので 、多様な視点が入ることでアウトプットが変わるのを見るのは面白いと思います 。
最後に
「Brightechらしさ」は、誰かが決めるものではない
「Brightechらしい人物とは何か」
「この行動指針は、自分たちの行動の拠り所になるのか」
議論の中で見えてきたのは、“らしさ”は上から与えられるものではなく、日々の対話の中で更新されていくものだという共通認識でした。
経験年数や職種の違いによって、見えている景色は違う。
それでも、お互いの考えをぶつけ合い、すり合わせようとする姿勢そのものが、今のBrightechを形づくっています。
行動指針づくりは、これからも続いていく
行動指針づくりは、まだ途中段階で今回のワークショップで出た意見や違和感を大切にしながら作り上げていきます。
しかし、「考えきれなかった」「言葉にしきれなかった」という事実を共有できたことは、次の一歩を踏み出すための確かな土台になりました。
行動指針は、一度決めたら終わりではなく、
事業や組織が変われば、当然アップデートされていくもの。
そんな柔軟性を持って、今後も行動指針づくりに取り組んでいきます。
これから加わるあなたも、当事者です
もしこの記事を読んで、
- 自分ならこう考えるかもしれない
- こういった議論に参加してみたい
- まだ固まりきっていない組織で、影響力を持って働きたい
そう感じていただけたなら、Brightechはきっとあなたに合う環境です。
私たちは、決まった答えをなぞる人ではなく、
一緒に問いを立て、組織をつくっていける仲間を求めています。
少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひカジュアル面談でお話しましょう。