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2021年、プロテインはこうなる。

今年、一躍ブレイクをはたした栄養素といえば「たんぱく質」が挙がるのではないでしょうか。

2、3年前のコンビニ・スーパーでよく見かけた商品訴求コピーは「ロカボ = 低糖質」でした。 それがあっという間に「高たんぱく」訴求に切り替わったのは記憶に新しい2018年、サラダチキンがコンビニのコーナーを占拠しました。

「たんぱく質」について、ざっと説明します。

・たんぱく質 = プロテイン (Protein) のこと
・体を作っている部品 (筋肉はもちろん、髪・肌・爪なども)
・1g で4kcal のエネルギーに変わる、三大栄養素の1つ
・アミノ酸でできている 
・肉・卵・魚・大豆・乳 などに多く含まれる

特に近年、プロテイン製品は体作りのトレーニングに励む男性層のみならず、健康を意識する若い女性層からも日常的に取り入れたい商品として見直されています。

2020年 プロテイン関連トピック

今年、気になったプロテインにまつわるニュースを振り返りましょう。

1. プロテイン系 常温スナック
コンビニでは、冷蔵のサラダチキンの流れに加えて、高たんぱく・低脂肪をウリにした「常温のお菓子」が現れ始めました。その多くは鶏ささみを原料とした加工肉や、プロテインバーなどです。


2. 多様なプロテイン商品
ザバスの女性向けミルクプロテインは多くの人が目にしたのではないでしょうか。そのほか、プロテインチョコボール、プロテインビールなんていうのも見かけるようになりました。

3. 第3のプロテイン "Pea"
これまでプロテインといえば、Whey (乳清) か Soy (大豆) の2大政党制で、効率よく筋肉の肥大を狙いたいアスリートと植物性由来を推し進めるベジタリアンの間で長く論争が行われていました (少し大袈裟に言っています)。
プラントベース(植物性由来食品) の流れを受けて登場したのが、第3のプロテイン・ Pea (えんどう豆) プロテインです。
昨年、大手メーカーが製品化を始めたり、レストランでも扱うところが現れ始めました。

4. プロテインスムージー専門店
スムージー屋のニューストリームとして、「プロテインスムージー」を専門で扱うお店が都内でいくつか現れました。

5. 昆虫食
昆虫食は、永劫的に持続可能なたんぱく質の供給源として注目されています。
日本でも複数のスタートアップが、昆虫食の開発と事業化に参入しています。

6. 高機能プロテインサーバー
一部のスポーツクラブで「プロテインサーバー」なる機械が現れ始めました。
定額制飲み放題、リストバンドで決済できるなど、多機能です。

まとめ

今や兎にも角にもたんぱく質がもてはやされる時代になってきていますね。
プロテイン市場は2019年に1200億円に拡大し、5年で2倍に膨らんでいます (TPCマーケティングリサーチ調べ)。


トレーニングやカラダづくりに励む人にとっては、コンビニやスーパーに行っても、選べるものが多くて心強い世の中になりました。
(僕が試合前の減量をしていたときは、ノンオイルツナ缶とスルメしか選べなかったのに・・・)

やはり顕著なのは、
・健康志向の流れ → 三大栄養素であるたんぱく質の重要性が再認識される → プロテイン市場拡大
・プロテインといえばアスリート向け商品である → 女性や初心者を取り込んで市場の間口が広がる → プロテインニーズが多様化し、商品バリエーションが増える

という流れが去年に比べて今年もさらに進んできてているということ。

F&P の取り組み

少し、FICO & POMUM (フィコ・アンド・ポムム) とプロテインの話をします。
長年、FICO & POMUM として採用できるプロテインが見つからず悩んでいました。F&Pのスムージーのカップに入るものには、合成甘味料や着色料・保存料を使うことができないと定義されているからです。
このポリシーに合致するプロテイン製品が日本にはなく、しかたなく当初は「おからパウダー」や「大豆粉」などをテストしていました。

2018年、ようやく合成甘味料不使用・着色料保存料無添加のプロテインと出会うことができ、念願の商品化が叶いました。
3種類のプロテインをシングル / ダブルでオプション追加することができるのですが、やはり予想を上回るほどの人気になっています。


ちなみに、最もたんぱく質含有量が多くなる組み合わせは、
「ローカカオアーモンドシェイク + 抹茶プロテイン (ダブル) 」
で、たんぱく質 24g 補給できます (なおかつ無添加で、有機素材もいっぱい使用)。


2021年、プロテイン市場はこうなる

■「高たんぱく」食品のブームは続く
身近なあらゆる食品が、「高たんぱく」をウリにした商品開発を経て市場に投入されます。一瞬、「こんなものが!?」と思うような食品・・・例えば、パスタ、ピザ、ケーキなどが、「高タンパク」を訴求した商品として目にするようになります。

■ プロテイン商品の多様化
プロテイン商品は、より一層用途ごとに細分化・多様化が進みます。
大手メーカーだけでなく、フィットネスジムや美容サロンなどが独自のブランドでプロテインを販売するようになります。
さらに、「プラントベース (植物性由来) 」かつ「合成甘味料不使用」など、複数の訴求要素を掛け算した商品を見かけるようになっていきます。
食品では、「グルテンフリー」で「植物性由来」で「高タンパク」で「低脂質」「低カロリー」など、複数の訴求ワードが併記されたものを見かけるようになり、消費者はこれらを見極めて自分にとって最適な商品を選ぶ能力が求められるようになります。

■ 糖質の重要性が見直される
過度な拝タンパク主義が加速したときに、「あれ、たんぱく質だけでいいんだっけ?」という逆説の論調が台頭します。
体づくりを栄養学的アプローチで見つめると、PFC (三大栄養素) の「バランス」が重要で、特に炭水化物(≒糖質) はたんぱく質よりも多い量を摂取しないといい成果が上がらないことに気付きます。
長らく「ロカボ」ムードでポジションを憚られていた糖質が、徐々に立場を取り戻していくことになります。

・・・

今まで気にしていなかった人も、ふだんの食生活で「たんぱく質」の補給や「三大栄養素のバランス」について意識してみてはいかが?

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