就労支援と飲食、そして採用支援(RPO)。3つの事業を展開するIMOMは、この数年で拠点も仲間も一気に増えました。
組織が大きくなるほど、求職者のみなさんから見えにくくなるのが「実際に、どんな人のもとで働くのか」。給与や仕事内容と同じくらい入社後の毎日を左右する要素なのに、求人票には載っていない企業が多いと思います。
そこで今回は、各事業部を率いる3人の事業部長に集まってもらい、マネジメントで大切にしていること、失敗談、休日の過ごし方、そして「どんな人と働きたいか」まで、包み隠さず語り合ってもらいました。
左から園田さん 祖父江さん 中村さん
聞き手は経営企画室広報担当の入木が務めます。
コーヒー、就労支援、採用代行。3人のリーダーが率いる事業部
── まずは自己紹介として、それぞれの役割と、率いている事業部について教えてください。IMOM歴がいちばん長い園田さんからお願いします。
園田:飲食事業部長の園田です。IMOM歴は6年ほどになります。飲食事業部は愛知県内で5店舗を展開していて、私自身コーヒーが好きで現場からスタートしているので、今もコーヒーの品質管理やスタッフの教育研修など、コーヒーに関わる仕事が多いですね。
チームとしては、コーヒーが好きなメンバーはもちろん、お菓子づくりが好きな子や、いつか自分のお店を開きたい子など、「自分の夢」を持った熱いメンバーが多い事業部だと思います。
中村:就労支援事業部長の中村です。入社してちょうど1年ほどになります。今は就労継続支援B型の展開が中心で、事業全体の推進と「成長できる組織」をデザインするのが役割です。
障害のある方の「働く」を支援する仕事って、実は正解がないことがすごく多いんです。住まいの支援のようにゴールがはっきり決まっている支援と違って、「どれが一番価値のある支援だったのか」が後からでも整理しづらい。だからこそ、チームのみんなが「これで良かったんだろうか」「もっと良くするには」と日々問い続けている。そういう気質のチームだと思います。
祖父江:IMOM歴は約2年。RPO事業部長と経営企画室長を兼務している祖父江です。経営企画室は各事業を横串で見る部署で、「全社では重要なのに、どの部署でも優先度から落ちてしまう」ような課題を拾いにいくような全社事業部を支えるチームになります。
そしてRPO事業部は、いわゆる採用代行なんですが、ただの代行ではなく「辞めにくい採用設計」まで踏み込んだ採用コンサルティングを、介護・障害福祉分野の法人様に提供しています。採用難といわれるこの業界で、月70件以上の応募を集めてきた自社の採用ノウハウが強みです。
RPO・経営企画はどちらかというと定量的でロジカルな集団なので、パッと見は怖そうに見えるかもしれません(笑)。でもここで身につく力は、将来のキャリアの強みになるはずです。
期待値、数字、時間軸。三者三様のマネジメント論
── 続いて、マネジメントをする上で日頃から気をつけていること・大切にしていることを教えてください。
祖父江:2つあって、1つは「期待値をすり合わせること」です。IMOMを選んで入社してくれたスタッフ一人ひとりについて、その人のキャリアと今任せている仕事にどれだけ整合性があるのかを、一緒に握り合う。その人が「なりたい自分」に近づくために僕から提供できるものがあるなら、提供していきたいと思っています。
もう1つは「数字で語ること」。圧倒的に成果主義なので感情論で物事を話されるのは、正直あまり好きじゃないんです(笑)。成功しても失敗しても、なぜその結果になったのかをロジカルに語れる状態を大切にしています。
── 中村さんは今の話、共感するところはありますか?
中村:「数字で語る」はめちゃくちゃ大事だと思います。評価の場面で「こう思うから良かった/悪かった」ではなく、数字を示して評価することが、本人にとっての納得感の根拠になる。共通言語として数字を握り合うことの重要性は、今の話で改めて感じました。
祖父江:共通言語で思い出して少し話逸れますが自分、横文字が多いってよく言われるんですけど(笑)。でもKPIみたいな言葉は、事業を進めるうえでは当たり前に使うものなんですよね。だから相手によって使い分けはしますが、メンバーには基礎の部分だけでも自分で調べてきてほしい。こちらが合わせにいきすぎるのも、成長の機会を奪うことになるので。
中村:僕が大切にしているのは「時間軸を持つこと」です。マネジメントをしていると、僕には「できる」と見えていることが、メンバーには「できるかな……」と見えていて、自信をなくしたり、足が止まったりすることがあるんです。
そういうとき、「それは"今の"自分たちにとって困難なだけだよね」と整理して伝えるようにしています。今の自分たちができないことは、未来の自分たちができないことと、イコールじゃない。そう上司側から言葉にして伝えることを大事にしています。
あとは「熱量」ですね。人によって熱が高まるスイッチは違うので、その人がどこでエンジンがかかるのかを見て、接し方を変えるようにしています。
園田:僕は「相手を知ること」です。人と関わって進める仕事なので、相手の得意・不得意、何を目的にIMOMに入ったのか、将来どうなりたくて、今の仕事がそこにどう繋がるのか。そこまで知って、はじめてちゃんとした話ができると思っています。
ただ、人数がかなり増えてきて、全員と直接話せる機会は多くありません。だからSlackのようなツールも使いながら、意識的にコミュニケーションの量を確保するようにしています。
祖父江:聞いていて思ったんですが、僕ら3人、考え方の軸が似てますよね。「自分たちがどうしたいか」よりも、「職員がこうなったらいいよね」を軸に考えているところ!
中村:マネジメントの根っこは会社の理念や価値観から紐づいてくるので、事業は違っても世界観が揃ってくるのは、ある意味当然かもしれないですね。それぞれの事業部でブレイクダウンして、また会社の軸に繋がっていく。この対談で確認できて嬉しいです
「自分がやった方が早い」の罠。事業部長たちの失敗と葛藤
── これまでで一番の失敗談、または「大変だったな」と感じた出来事を教えてください。
中村:僕は入社1年目なんですが、1〜2ヶ月単位で立ち位置が変わってきたんです。最初は拠点長候補として入って、2ヶ月後にはエリア長、その数ヶ月後には事業部長候補、そして今は事業部長。自分に求められるものと、チームメンバーに求めるものが、どんどん切り替わっていく。それを自分の中で言葉にできるまで落とし込まないと、メンバーは当然ついてこられないですよね。そこが一番大変でした。
正直に言うと、KPIやKGIという言葉も、活用方法まで含めて最初から知っていたわけじゃないんです。広告戦略の立て方、財務の見方……1から学ぶことばかりで。
── どうやって乗り越えたんですか?
中村:「それが楽しかった」というのが正直なところで(笑)。
会社の雰囲気もそうですし、拠点で支えてくれる現場の職員のみなさんや、コワーカーさん(利用者さん)が前向きに一緒に歩いてくれているのを肌で感じられたから、「じゃあ俺も頑張ろう」と自然に思えたんです。
園田:僕がずっと向き合っているのは、「数字で表せないものを、どう伝えるか」です。コーヒーの味やサービスの質のような感覚的な基準を、スタッフみんなに同じ高い水準で持ってもらうのが本当に難しくて。
だから、言語化できることは言語化する。数値化できるところは数値化する。その上で、最後に残る感覚の部分は、一緒に同じコーヒーを飲みながら「これがこうだよね」と繰り返し話す。現場に足を運んで直接コミュニケーションを取る機会は、絶対になくしてはいけないと思っています。最近ようやく、その土台ができてきた感覚です。
目指すものは同じはずなので、基準がずれたときに「なぜ違うと感じるのか」を一緒に考えていける事業部でありたいですね。僕がバンっと決めるんじゃなくて、一緒に作っていきたい。
祖父江:正直に言うと、一番大変なのは今もマネジメントです。さっきそれっぽいことを語りましたけど(笑)、うまくいっている実感はまだ全然なくて。
KGI・KPIを必達させようとすると、スピード感が要ります。スピードを出そうとすると「自分がやった方が早い」という感覚に陥ってしまう。その結果、僕の意思決定がないと事業が進まない状況を、自分でつくってしまうんです。目標の必達と、メンバーへの権限委譲をどう両立させるか。これは本当に難しい問いだと感じています。
── 今は、どう乗り越えようとしているんですか?
祖父江:事業部長同士で対話する場ができて、各事業部長がスピード感を持って自分の事業を見るようになったことが、僕にとっては大きかったです。以前は社長が事業部長を兼ねているような、ベンチャーにありがちな状態でしたから。信頼して一緒に前に進める人たちがいる。それ自体が安心感ですね。
── 中村さんは、KPIマネジメントで自分なりのやり方はありますか?
中村:僕は変化球があまり好きじゃないタイプで(笑)、シンプルに、同じことをしつこく言い続けます。来期の目標があって、その途中には何があるのか、今日は何を見ないといけないのか。時間軸をぶらさずに言い続けるだけで、それがチームの共通言語になるんです。
あとは、現場のメンバーが「拠点の業務が忙しくて、全社のタスクまで手が回りません」となったとき。気持ちはすごく分かるんですが、そこで僕は「それをやらないことで、将来のあなたや、これから部下になる人、会社全体がどんな不利益を被るか」を伝えた上で、「その現場業務は、本当にあなたがやらないといけない仕事?」と問い返すようにしています。
「上長に相談して、分担すべきだったな」と本人が気づいたら、もう一度任せてみて、行動が変わるかを見る。答えを渡すより、整理して問い返すことの方が多いかもしれません。
メンバーの挑戦が、何より嬉しい
── 仕事をしていて、最近「嬉しかったな」と感じた瞬間はありますか?
園田:スタッフがお客様からサプライズの相談を受けたときの話です。コーヒー好きな旦那さんに内緒で、奥様がコーヒーセミナーの受講とコーヒーミルのプレゼントを企画されていて。
相談を受けたスタッフが、自発的に「どうしたら喜んでもらえるか」を考えて、プレゼントをお店に用意しておいてくれたんです。セミナーの最後にお渡ししたら、旦那さんが本当に喜んでくださって。
コーヒーそのものだけじゃなく、コーヒーの道具を通してお客様の時間を変えられた瞬間でした。あれは僕一人では絶対にできなかった。スタッフが自分で考えて動いてくれたことに、感動しました。
祖父江:僕は経営企画の仕事が増えて現場から離れた分、直接関わるメンバーは少なくなったんですが、拠点やカフェに顔を出したときに、何気なく相談をしてくれる人が多いんです。それが単純に嬉しい。自分のやってきたことは間違っていなかったのかな、と思える瞬間ですね。地味に小さいですけど(笑)。
中村:ちょっと熱くなっちゃうんですけど(笑)、僕より入社歴の短い、いわゆる後輩にあたるスタッフたちが、「拠点長にチャレンジします」と手を挙げる場面が、会社の成長とともに増えているんです。
たとえば、僕が以前拠点長をしていた拠点を、今は渡辺さんが引き継いでくれています。みんな最初は「自分にやりきれるのかな」と不安なんですよ。でも最終的には、「不安だけど、やってみます」と自分の意思で決断してくれる。
役職への挑戦だけじゃありません。「PC研修の講師、やったことないけどやってみます」「取引先への初めての電話、かけてみます」みたいな、日々の小さな挑戦も含めて。不安がありながらも一歩はみ出す意思決定って、まさに僕たちがコワーカーさんに提供したい価値の、本質そのものなんですよね。
それをスタッフのみんなが自ら体現してくれている。渡辺さんや日下さん、金山の山口さん、杉浦さん……一緒に横並びで頑張ってくれる仲間だなと実感できて、本当に嬉しいです。
バッティングセンター、虫取り、シーシャ。オフの日の過ごし方
── ここからは少し肩の力を抜いた質問です。休みの日はどんな風に過ごしていますか?
祖父江:正直に言うと、休みの日も仕事のことを考えています(笑)。ただ、目の前のタスクに追われるのではなくて、自分の夢から逆算して「そのために何を進めるべきか」をじっくり考えられるのが、休日しかないんですよね。……と言うと友達が減りそうなので補足すると、毎週金曜はちゃんと飲みに行きますし、シーシャも好きです。
頭をリフレッシュする時間を意識的に取っています。
── 私もよく連れて行ってもらっている一人です(笑)。園田さんはいかがですか?
園田:2歳と3歳の子どもがいるので、家族と過ごす時間が増えました。あとは野球が好きなので、観戦したり、バッティングセンターに行ったり。子どもがあと3年もしたらちゃんとキャッチボールができるようになるので、そのときに走れない父親だとかっこ悪いですから、体力づくりも兼ねて(笑)。
中村:園田さん、時速130キロ打てるんですよね?
園田:全然打てますよ。ホームラン性の当たりを出したこともあります。
中村:僕も休日は家族との時間ですね。子どもが5歳と7歳になって、キャンプやバーベキューなど、アウトドアが増えました。この前は虫取りに行って、バッタを大量に捕まえて帰ったら妻に呆れられました(笑)。
あとは、仕事柄学ぶことが多いので、土日にネットでコツコツ勉強しています。
20拠点、世界一、より大きな社会課題へ。これからの挑戦
── ご自身、そして事業部として、これから挑戦してみたいことを教えてください。
中村:事業部としては、今メインの就労継続支援B型に加えて、自立訓練など事業の幅を広げていきたいです。B型をやること自体が目的ではなく、あくまで目的に対する手段ですから。まずは今期中に20拠点規模へ。「B型といえばIMOM」と一番に挙げてもらえる存在を目指します。
規模が大きくなれば、打てる手の選択肢が増えます。そうなったとき、メンバー一人ひとりが持っている夢が、夢のままじゃなく、どんどん現実味を帯びていく。そういう事業の推進をしていきたいです。
祖父江:会社として、より大きな社会課題を解決していきたいです。そのためには、課題の大きさに見合う会社の規模・企業価値が必要になる。だからまずは会社の価値を上げていくこと。
そうやって事業を広げていけば、課題解決のスピードも上がるし、優秀な仲間も増えます。そういう人たちと本気でやり合える自分でいたい。そこに一番力を入れていきたいですね。
園田:飲食事業部は、店舗数では名古屋で既に大きな規模になってきているので、次は品質です。コーヒーの味だけじゃなく、接客も含めて突き詰めていける集団であり続けたい。名古屋から日本へ、そして世界へ。僕自身の「コーヒーで世界一」という夢とも繋げていきたいです。
ただ、味や想いだけではダメで、しっかり利益を出し続けることとの両立が、今の一番の課題だと思っています。
未来の仲間へ。「今やれるかどうかは、一旦置いといて」
── 最後の質問です。それぞれの事業部で、どんな人と一緒に働きたいですか?未来の仲間へメッセージをお願いします。
中村:好奇心を持って取り組める方ですね。「おもしろそうだから、やってみたい」。でも、今の自分でやりきれるかは分からない。じゃあ、未来の自分がやるためにはどう成長すればいいんだろう…そう考えられる前向きさがあれば、今の能力や経験は、正直あまり関係ないと思っています。
あわせて、自分の弱みも気軽に仲間に打ち明けられる方。仲間の存在を信じられる方。「ちょっと面白そうだな」と思ってもらえたなら、今やれるかどうかは一旦置いといて、ぜひ一度お話しさせてください。
園田:向上心のある方ですね。「まだ自分には難しいかもしれないけど、やってみるか」と、チャレンジを楽しみながら進める人。僕自身、力があったからじゃなくて、「やってみたい、楽しそう」でチャレンジした結果が今なので。
それと、コーヒー以外でもいいので、自分の「好きなもの」を大切にしている人。僕は野球が好きで、元プロ野球選手とオリジナルブレンドを作って商品化する、なんてこともできました。好きなものと仕事が結びつくと、めちゃくちゃ楽しいんですよ。いろんな「好き」を持った人がいるから、面白さが生まれる。そういう化学反応を一緒に起こしたいです。
祖父江:「自分の成長が、会社の成長に繋がる」。そう心から思える方と働きたいです。そういう方は、どんな環境でも「この中で自分は何ができるか」と成長機会を見つけて、他責にせず、自分の行動を変え続けられる。スキルは、正直まったくなくても問題ありません。
── そんな方へ、最後にひとことメッセージはありますか?
祖父江:覚悟してきてください。キャリアは間違いなく成長します。ただ.......険しいよ(笑)。
一同:(笑)
── 皆さん、本日はありがとうございました!
IMOMでは、各事業部で一緒に働く仲間を募集しています。「この人たちと働いてみたい」と少しでも感じた方は、ぜひ採用ページをご覧ください。