--これまでのキャリアを教えてください
大学を卒業してから銀行、コンサル会社を経て、2010年に起業しました。
もとは中古車流通に関する事業がスタートですが、その後にキッカケがあって新規事業として介護事業を取り組み、ここまで約15年、介護・福祉業界に関わっています。
介護・福祉の領域はマーケット規模が大きくて、これからさらに拡大が見込まれる業界。
でも一方で法律やルールにも制約を受けることが多く、業務はアナログ中心で、かつ絶対的な人不足。
ストレスを感じることも多かったけど、そんな業界を長く経験して知る自分だからこそ出来ることがあるんじゃないかとずっと考えていました。
そして、そのキーワードが「テクノロジー」ではないか、と。
--介護業界や事業について、もう少し教えてください
高齢者を相手にするという仕事は、常に事故や怪我のリスクがつきものなんです。
その方の表情や仕草、過去の記録等から健康状態やニーズを察知して適切なケアやサポートを提供するなど、介護の仕事は“人と接する”業務が中心で、経験やスキルが重視される世界。
また行政・同業者・家族をはじめ日頃から連絡し合う関与者が多く、そのやり取りは電話や紙が中心で、そして取り扱う情報は超重要な個人情報だらけ。
でも業界で働く人は現場業務に走り回っていてデスクワークをする余裕がなく、そのうえ決してテクノロジー商品やサービスに慣れている人が多いわけではありません。
・・・ここまで聞いて、
①マーケットは魅力的だけど、特殊な業界で難しそうだなぁ
②誰もが難しいと考える、だからこそ可能性がありそうだ
率直な感想は、どちらに近いですか?
--うーん、①ですかね。。
それで今回、どういったチャレンジを考えているんですか?
これから当社は本格的に「介護×Tech」に取り組みますが、大きなマーケットかつ競合となる大手も多数くいる中で、まず多くの高齢者が住む場所である「介護施設」に焦点を当て、介護施設に特化したDXサービスにチャレンジします。
高齢者の生活を24時間365日支える場所である介護施設では、そのケアサポートから事務業務まで人手による対応だけでは難しい状況にあり、そもそも人材不足が深刻、それゆえ本格的にIT・DX・AIなどが活躍することが期待されているんです。
--社内での開発・準備状況はいかがですか?
サービス内容も固まって順調に開発が進んでおり、夏頃のリリースを予定しています。
これまで当社が自動車業界で培ってきた経験や基盤あってのことで、本当にありがたい!
今は開発を進めるとともに実際の介護施設に出向き、ヒアリングなど繰り返しています。
そして、僕は仲間が知らないことを提供し、仲間は僕が知らないこと/できないことを担ってくれる。
世の中、企画から開発・実行まで一人でできてしまうスーパーマンなんて稀ですが、経験やスキルをシェアできる仲間がいれば、チームなら、不可能だって可能にすることができます。
--社内の雰囲気も良さそうですね
何をするかと同時に、やっぱり大切なのは「誰とするか」、これに尽きると思うんです。
僕はメンバーからすれば“ちょっとだけ”お兄ちゃんだし、これまでのキャリアも全く違う。
でもそんなこと少しも意識することがないんです。
ここにいるのは「ワクワクすることを一緒にチャレンジしようとする仲間」
少人数だからこそ、それぞれが強みを発揮し、協力し、考えを言い合い、感謝し合う。
ノビシロを含めて、可能性は無限大です。
--では最後に一言、お願いします!
少しでも興味を持って下さったのであれば、別に介護や福祉に詳しくなくっても全く問題ありません。
知っていればプラスにはなるけど、そうなると僕の立場が無くなってしまう笑
今もチームは20代・30代を中心とした若いメンバーが中心で、介護・福祉業界経験者はいませんが、それでも自分たちのサービスが他業界にも展開できるという期待感をもって準備を進めています。
それに介護や福祉の問題って、決して高齢者やその家族だけのことではなくて、誰もがいつかは当事者になる“未来”のこと。
「あんまりピンとこないなぁ」と感じても、そんな人が多いからこそ“あなた”のアイデアが貴重なんです。
「知らなかった」「興味なかった」が武器になるって面白いと思いません?!
そして当社は、今後のチャレンジに向けて、そんな“あなた”を必要としています!
だって、他にも魅力的なマーケットはたくさんあるのだから。