2034年の近畿大学は、どんなキャンパスになっているだろう。
今回の授業で学生に取り組んでもらったのは、今の大学生活で感じる困りごとを出し合い、その解決策をAIで一枚の画像にするワークです。
中小企業のAI活用・業務改善を支援するVEXUMは、2026年10月8日、近畿大学で生成AIとキャリアをテーマにした90分の授業を実施しました。大学生活を題材にしたワークと、学生が企業の業務改善に取り組んだ事例を通じて、AIを使って何を変えたいのか、そのために自分は何を考え、決めるのかを扱いました。
実際に使用した授業の表紙。未来の風景や人物は生成イメージです。
マグロのスライドから、学生自身のキャンパスへ
表紙には、近大にゆかりのあるマグロを使った未来のビジュアルを採用しました。タイトルは「『AIに仕事を奪われる』って言うてるヤツ、誰や?」。近大の学生が知っているモチーフに、AIと仕事の話を重ねたスライドです。
大学ごとに授業を作る際には、その学校の学生が自分の経験をもとに話せる題材を選んでいます。近大で選んだのは、毎日通っているキャンパスでした。
班ごとに大学生活の困りごとを挙げ、解決したい課題を一つ選ぶ。次に、その課題を解決した2034年の近大を考え、AIで画像にして発表する。学生が課題と解決策を考えてから、画像生成に進む流れにしました。
画像に何を写すかを決めるには、誰が困っているのか、何が変わればよいのかを具体的にする必要があります。生成された画像を見ながら班で意見を交わし、自分たちの案を説明するところまで取り組みました。
班ごとにアイデアを話し合い、スマートフォンやパソコンで画像を生成する学生たち。
開発未経験の学生が、建設会社の紙の日報を変えた
講義では、VEXUMで開発未経験の学生が取り組んだ業務改善も紹介しました。建設会社で紙に書いていた日報を、スマートフォンで提出できる仕組みに変えた事例です。
AIを使った情報収集やアプリ制作に加え、現場へのヒアリングや、実際に使ってもらうための工夫について伝えました。企業の仕事を変えるには、業務の進め方を理解し、使う人のことを考える必要があります。
キャンパスのワークで学生が考えたのも、誰かが感じている困りごとと、その解決の形でした。授業の中で、その経験を企業の現場での仕事と結びつけています。
VEXUMは、企業の業務を聞き、改善案を考え、AIを使って実装し、現場で使われるよう支援する仕事に取り組んでいます。その過程には、自分で判断し、相手に説明し、結果を見て修正する場面があります。今回の授業では、学生のうちからそうした経験を積むことについても伝えました。
企業での実例を紹介しながら、AIに任せる作業と、自分で判断することについて伝えた講義。
回答者20人のうち19人が、身近な課題へのAI活用をイメージ
授業後のアンケートでは、有効回答20件のうち19人が、「AIで身近な困りごとを解決するイメージが持てた」の設問で、5段階中4または5を選びました。
役立った内容として「AIに任せることと自分で決めること」を選んだ回答者は13人。また、次の授業で扱ってほしいテーマとして、「仕事や就活」「企業での活用」「学生の実務経験」のいずれかを選んだ回答者は、合わせて17人でした。
身近な課題でAIを試した後に、仕事や実務経験をもっと知りたいという回答が寄せられています。今後の授業では、今回の回答をもとに、企業の現場でAIがどう使われているかを伝える内容を検討していきます。
※2026年10月8日実施の授業後オンラインアンケート。有効回答20件、動作確認2件を除外。「役立った内容」は最大2つ選択。「次の授業のテーマ」は単一選択の3項目を合算。回答者内の集計であり、満足度や授業前後の能力変化を測定したものではありません。
学生が実務を知る機会と、企業・大学との接点を広げる
今回の授業で紹介した経験を、学生が自分の進路を考える材料にしてほしいと考えています。AIに関心を持った学生が、企業の課題を知り、自分が関わる仕事を具体的に想像できる機会を、授業や実務を通じて作っていきます。
VEXUMでは、大阪でAI活用・業務改善に取り組む学生インターンを募集しています。AIの研修から始め、クライアントへのヒアリング、課題整理、改善提案、AIツールや自動化の実装などに携わる募集です。仕事内容や研修について詳しく知りたい方は、募集ページをご覧ください。
大学・教育機関の皆さまへ
生成AIの授業やキャリア教育をご検討の際は、学生の学年や授業の目的に合わせて、ワークの題材・企業事例・進め方をご相談します。近大での授業資料や実施内容についてもお問い合わせください。
企業の皆さまへ
紙の帳票や日々の業務を見直したい、AIを導入した後の使い方まで相談したいという企業の皆さまは、下記へお問い合わせください。
授業・企業向けAI活用支援のお問い合わせ:info@vexum-ai.com