2026年2月27日にdotD noteに投稿された記事です。
こんにちは。dotDの小野田です。
2026年も2月に入り、いよいよ「AIが単なる道具から、同僚(エージェント)に変わったな」と肌で感じる日々が増えてきました。最近ではClaude CoworkやOpenClauwといった、プログラミング以外のデスクワークを爆速化してくれるツールが続々と登場しています。
新しいもの好きの弊社としては、これを指をくわえて見ている訳にはいきません。「まずは自分が誰よりも使い倒さねば」ということで、最近取り組んでいる「社長業務のAI化」について、少し緩めに書き綴ってみたいと思います。
目次
- dotDのデジタル基盤は、実は「AI Ready」だった
- dotDとAI、これまでの歩み
- 社長、余っていたMacBookで「AI専用マシン」を作る
- 具体的にどんな「小さなこと」を任せているか?
- これからやりたいこと、AI社会実装の黎明期に思うこと
- dotDのAI活用が気になった方へ
dotDのデジタル基盤は、実は「AI Ready」だった
「AIを導入しよう!」と意気込んでも、多くの企業がぶつかるのが「社内データがどこにあるかわからない」「システムが古くてAIが触れない」という壁です。
幸いなことに、dotDが普段使っているツール群は、そのほとんどがアメリカ製のモダンなSaaSです。
- コミュニケーション: Slack(99%ここ!)
- ドキュメント・DB: Notion, Google Workspace
- 顧客・営業管理: HubSpot, Eight(名刺データ1万件超)
- バックオフィス: freee(経理・財務・労務)
- プロジェクト管理: Asana, Figma, Zoom, Microsoft Office
これらのツールの多くはMCP(Model Context Protocol)やAPIが整備されています。AIエージェントが「あ、ちょっとHubSpotのデータ見てくるね」とか「Notionの議事録まとめておくよ」と動くための「口」が開いている状態、つまりAI Readyな環境だったんです。
もちろん、API接続は時々不安定になるので工夫は必要ですが、そもそもAPIが存在しないレガシーシステムを抱える大企業がこれから数年かけて準備することを考えると、僕たちはかなり有利なスタート地点にいます。
dotDとAI、これまでの歩み
振り返ってみると、僕たちのAI活用は着実に進化してきました。
- 2023年: エンジニアを中心に、コード生成アシスタントを使い始めた黎明期。
- 2025年: クリエイティブ領域に進出。Figma Makeでデザインの土台を作り、ChatGPTやGemini、Claude、NotebookLMなどを「作業の壁打ち相手」として一人一人が使いこなすように。
- 2025年末: 僕自身がLindyなどのAIエージェントに触れ始め、「指示を出せば勝手に動いてくれる」未来を確信。
そして2026年2月現在。 僕たちは今、「総生産量を2倍から10倍に増やす」ための徹底活用フェーズに突入しています。エンジニア勢には「生産性が上がるなら、遠慮せず何でも試せ」と伝えています。
社長、余っていたMacBookで「AI専用マシン」を作る
「社員に活用しろ」と言うからには、まずは自分が体現しなければなりません。そこで僕は、会社の倉庫に眠っていた古いMacBookを1台借りてきて、「AI専門マシン」を構築しました。
最新のAIツールを片っ端からインストールし、社内のあらゆる仕組みにアクセスできるように設定。これによって、僕の働き方は劇的に変わりました。
現在、社内のちょっとした確認事項は、ほぼすべてGeminiやClaude Cowork経由で抽出できています。
具体的にどんな「小さなこと」を任せているか?
秘書さんにお願いするほどではないけれど、地味に時間を食う「10分程度の作業」ってありますよね。それを全部AIに投げています。
- 社内の予定調整:「〇〇さんと10分だけ話したいから空いてる時間見つけて入れといて、話したいことをメモに書いておいて」
- プロジェクトサマリの把握:「あの案件、今どうなってる?」を把握
- 開発進捗の確認:自社プロダクトの動きをNotion、Asana、Slackから抽出
- 社内の異常検知:「今日のSlackの動きからヤバそうな事起きてない?」を検知
- 文章の推敲・ドラフト作成:Noteの初稿やメールの型作り
- ステコミ資料の作成:これまで誰かにお願いしていた資料構成をAIがドラフト。社員のみんなには資料の整形と最終調整のみお願い
これら1つ1つの効果は小さいですが、週に100件くらいこなすと、トータルで週にだいたい10時間のゆとりが生まれてきました。
何より大きいのが、「端末(画面とローカルCPU)を分けていること」です。 AIマシンに指示を出して、AIが「うーん、考えてます…」と作業している間に、僕はメインのマシンで別のクリエイティブな仕事に戻る。作業が終わったらAIマシンの画面を覗き、成果を確認して次の指示を出す。このリズムが心地いいんです。
これからやりたいこと、AI社会実装の黎明期に思うこと
「簡単にできること」は一通り見えてきました。これからは、もう少し踏み込んだ自動化のプロトタイプを作っていきたいと考えています。
- 社内の雑多なルーチンワークの完全自動化
- 秘書業務のAI補完(もっと高度な調整へ)
- タレントマネジメント(誰が今、どんなスキルを磨いているかの可視化)
- AIルールの策定(自由と責任のバランス)
そして何より、AIで時間が浮いた分、**「外部の方々との物理的な接点」**を増やしたい。皮肉なことに、AIを使い込めば使い込むほど、人間同士の対面での熱量や、そこで生まれる「作戦会議」の価値が上がっていく気がしています。
2026年は、AIが「すごい技術」から「当たり前の社会インフラ」になる黎明期です。dotDとしては、ここでしっかりとキャッチアップし、むしろ世間をリードしていく存在であり続けたい。
僕たちの実験は、まだまだ続きます。 週一くらいのペースで、またこの進捗をシェアできればと思います。
それでは、また。
dotDのAI活用が気になった方へ
来週3月4日(水) 19:30〜21:00に、『AI Driven Programming Live Vol.1
ー BizDev × エンジニア × AI で、アイデアをその場でプロダクトにする90分 ー』というイベントを開催します。
AI駆動開発をベースに、小さく作って試し、次の意思決定へ進むリアルな事業づくりの進め方を体感いただける90分です。ご興味ある方は、ぜひ。