2026年3月3日にdotD noteに投稿された記事です。
こんにちは。dotDの小野田です。
AI活用日記の第2回をお届けします。
目次
- ターゲットは「n8n」。初めてのワークフロー構築
- 【ステップ1】 素材を揃える
- 【ステップ2】 構築した「賢いループ」の仕組み
- あまりにもスムーズで「実感がなさすぎる」という驚き
- 全社公開後の反応と、見えてきた「壁」
- 次なるタスク:ベクトルDBへの挑戦
- dotDのAI活用が気になった方へ
うちの会社はありがたいことに親切なメンバーが多く、Slackで「これ、どこにありますか?」と同じような質問を何度投げても、誰かが丁寧に答えてくれる文化があります。でも、経営者としては「その親切なリソース、もっとクリエイティブなことに使ってほしいな」とも思うわけです。
そこで今回は、「過去に一度でも出たQ&Aは、AIが即レスする」仕組みを、僕自身がノーコードで作ってみることにしました。
ターゲットは「n8n」。初めてのワークフロー構築
今回挑戦したのは、オープンソースのワークフロー自動化ツール「n8n」です。Zapierよりも自由度が高く、2026年の今、エンジニア以外でも使いこなせると最強の武器の一つになるツールですね。
まずは、Claude Coworkに「アホみたいな質問」を1から10まで投げるところからスタートしました。
【ステップ1】 素材を揃える
- Gemini APIキー:思考エンジンとして用意
- Notion APIキー:知識の「脳」となるデータベース用
- ナレッジのインポート:過去のSlackのやり取りをClaude Coworkでエクスポートし、NotionのDBへ一気に流し込み
【ステップ2】 構築した「賢いループ」の仕組み
Claudeに「一つ作業しては報告、次の指示をもらう」という、いわば**「脳みそを全く使わない完全随伴モード」**で5時間対話。実作業としては、他の仕事の合間にポチポチしていただけなので、合計30分くらいでしょうか。
実際のやりとりの様子
出来上がったのは、こんな仕組みです。シンプルですが、満足度が高い
- Slackで質問が飛ぶ:誰かが特定のチャネルで質問
- Notionを検索:AIがNotionの過去ログを見に行き、「類似の回答」があればスレッドに即レス
- ない場合は人間にパス:過去ログになければ、メンションで人間にバトンタッチ
- 学習のループ:人間が回答した内容をAIが監視。そのスレッドを自動的にNotionへ格納し、次回の質問に備える
構築したワークフロー
notionのデータベース
あまりにもスムーズで「実感がなさすぎる」という驚き
完成した仕組みを動かしてみると、拍子抜けするほどスムーズにデータが蓄積されていきます。 「へー、未来っぽなぁ」と思うほど、API同士が連携して勝手に社内の知恵が整理されていく。2026年のツール進化は、非エンジニアの社長に「エンジニア感」を感じさせてくれるまでに至っていました。
さっそくエンジニア勢に「見て見て、これ作ったよ!」と自慢がてらデモを見せると、面白がって改善点をドバドバ出してくれます。この「社長がプロトタイプを作り、プロが磨く」というリズムが、今のdotDのスピード感を表している気がします。
全社公開後の反応と、見えてきた「壁」
数時間ほど全社公開してみたところ、ちょっとした生産性改善ではありますが、全社員で見れば月に累計2時間ほどの「探し物・教え合い時間」が削減できる見込みが立ちました。
しかし、うちの社員は一筋縄ではいきません。仕組みが公開されるやいなや、「これは答えられるかな?」と意地悪な質問(重箱の隅をつつくような質問)が次々と投げ込まれました(笑)。
そこで浮き彫りになった課題がこちら。
- 情報量不足:過去のSlack Q&Aだけでは、社内の全知識をカバーできない
- フィルタリングの壁:機密情報や人事情報が混ざらないよう、少し高度な「情報の仕分け」が必要
次なるタスク:ベクトルDBへの挑戦
この「意地悪な質問」に耐えるためには、単なる検索ではなく、もっと深いデータ活用が必要です。
次は、社内のGoogle DriveやNotionに眠る膨大なドキュメントを、機密情報のフィルタリングをかけた上で「ベクトルDB(Pineconeなど)」にぶち込む作業に挑戦しようと思います。
さらに、Slackのやり取りをただ格納するのではなく、AIが内容を要約・整理してからNotionに格納する「高度な自動学習機能」も実装したい。この辺りまでなら、「今のAIのサポートがあれば自分一人でもできそうだな」という手応えを感じています。
社長が自ら手を動かし、社内の雑事を自動化していく。
この実験が、dotDの「AI実装」の最前線です。
週一くらいのペースで、進捗をシェアできればと思います。
それでは、また。
dotDのAI活用が気になった方へ
明日3月4日(水) 19:30〜21:00に、『AI Driven Programming Live Vol.1
ー BizDev × エンジニア × AI で、アイデアをその場でプロダクトにする90分 ー』というイベントを開催します。
AI駆動開発をベースに、小さく作って試し、次の意思決定へ進むリアルな事業づくりの進め方を体感いただける90分です。ご興味ある方は、ぜひ。
▼イベントに申し込む
https://na2.hubs.ly/H03Yw060