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「みんなが安心して前を向ける場所を作りたい。それが私の役割です」
そう語るのは、株式会社Doooxでバックオフィスを担う木下です。淡々とバックオフィス業務をこなす彼女ですが、そのキャリアを紐解くと0からの新規コールセンター立ち上げなど、波乱万丈なエピソードに溢れています。
なぜ彼女は、数ある選択肢の中からDoooxを選択したのか。その原点と、産休・育休を経て芽生えた新たな決意について迫ります。
原点:サブリーダーとしての役割
私の出身は千葉県の田舎町です。共働きでバリバリ働く母の背中を見て育ちました。 幼少期から、自分が先頭に立って皆を引っ張るリーダータイプではありませんでした。部活動でも、やるのは決まって「副部長」や「副リーダー」。リーダーが方針を決め、私はその横でメンバーの調整をしたり、こぼれ落ちそうなタスクを拾ったりする。昔から、誰かを「支える」ポジションにいる時が、一番自分らしく輝けると感じていました。
大学時代は、ある長編小説への愛が高じて、中国哲学や文学の研究に没頭しました。「なぜこの表現なのか?」「この元ネタは何か?」と、物語の根幹や背景にあるものを掘り下げていくのが好きだったんです。 表には出ないけれど、土台として確かに存在するものを大切にする。この価値観は、今のバックオフィスという仕事にも通じている気がします。
コールセンターの立ち上げから仕組み化までを一任
社会人になり、保険業界に身を置きました。
私はお客様電話相談窓口のオペレーターとして働いていましたが、しばらくしてからは設立されたばかりの別会社へ出向することになり、新たなコールセンターの立ち上げに関わることになりました。当時のコールセンターにはパソコン一台と簡単なデスクと椅子があるだけで、マニュアルやトークスクリプトのないゼロの状態でした。そのため、常に私1人で対処することに加え、手探りをしながら規模拡大のための仕組みを作り上げる必要がありました。
私はまず「型」を作ることから始めました。 いつ電話が鳴るかわからない状況下で、デスクから一歩も離れずに待機する中、想定される質問を洗い出し、独学でトークスクリプトを一から書き起こしていきました。実際に電話を受けながら、「この言い回しの方が伝わる」「この情報は先に伝えた方がいい」と、リアルタイムで修正を重ね、精度を高めていきました。
現場で磨き上げた運用フローを土台に、最終的には数十人規模が稼働する組織へと拡大させることができました。 ただ電話を受けるだけでなく、ゼロから運用体制を構築し、拡大に耐えうる仕組みを整えたこの経験は、今の私の「何もないところから形にする力」の原点になっています。
▲26年卒内定式の写真(木下さんが自分を表現する一言について発表)
転機①:世の中から必要とされ続ける、消えない仕事とは
保険業界で長くキャリアを積んでいましたが、コロナ禍を経て、改めて自分の仕事について考えるようになりました。
「世の中から必要とされ続ける、消えない仕事をしたい」
そう考えた時、浮かんだのはやはり、生まれ育った「地元」や「地域」の存在であり、「その土地の人々の生活を支えるような仕事に関わりたい」と強く認識しました。そんな時、同世代の友人と話す機会がありました。その友人は、デザインの仕事をしながら狩猟免許を取得し、秋田県の山で活動を行っていました。
「自分の関心があることのために、実際に行動を起こしている人がいる」
その姿に大きな刺激を受けました。
その後、前職の知人から、Doooxで私が特に関心が高い地域課題と獣害問題に関わるプロジェクトに取り組んでいることを聞き、すぐに代表の久保寺を紹介してもらいました。
久保寺が語るビジョンやビジネスモデルに共感し、Doooxへの入社を決断しました。
入社直後:未経験からバックオフィスに
Doooxに入社して任されたのは、バックオフィス業務でした。
前職で営業事務のような業務経験はありましたが、契約書のチェックや労務管理といった専門的な業務は未経験でした。当時のDoooxは、まさに拡大期のベンチャーであったこともあり、毎日が変化の連続で、ルーチンワークにとどまらない刺激的な環境でした。
契約書のリーガルチェックから備品の管理、仕組み化まで、走りながら学び、整えていく毎日でした。もちろん、大変なことは山ほどありました。それでも、私はこの年齢になっても新しいことに挑戦でき、学びが増えていく環境に対して、「きつい」という感情はなく、むしろ「楽しい」と感じていました。
転機②:産休後も復帰できる会社を作りたい
Doooxでの最大の転機は、産休・育休の取得と、そこからの復帰でした。
変化の激しいベンチャー企業で、1年半も現場を離れることへの不安はありました。「戻った時には会社が変わっていて、またゼロからのスタートになるのではないか」と考えることもありました。しかし、復帰してみると、メンバーは以前と変わらず、温かく迎え入れてくれました。それが本当に嬉しかったです。
「私がこうして安心して戻ってこれたように、これからライフステージが変わるメンバーにとっても、Doooxを『安心して戻ってこれる場所』にしなきゃいけない」
これまでは目の前の業務をこなすことに必死でしたが、復帰後は「組織を作る」という視点が加わりました。
Doooxはこれからもっと大きくなります。だからこそ、社員が長く働き続けられる制度や環境、土台を整えること。それが、復帰した私の新たなミッションだと感じています。
▲前オフィスでの産休前の写真
現在:「縁の下の力持ち」としてDoooxを支える
現在、私はバックオフィスとして、営業メンバーが前だけを向いて走れるよう、先回りしてサポートする動きを意識しています。
大人になってもこんなに新しい経験ができ、学べる環境はなかなかないと思います。
・学びや挑戦を求める人
・誰かのために、本気で動ける人
・変化を恐れず、自ら飛び込んでいける人
そんな人と一緒に働きたいと考えています。
私はこれからも、縁の下の力持ちとして一番後ろから、Doooxというチームが全力で走れるように、この環境を支え続けていきますと思います。